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Win11 Home で 24H2 に更新後に消えた Hyper-V を復元する

昨日、メインで使用している PC Windows 11 Home バージョン 23H2 で「Windows 11, version 24H2 が利用可能です」という通知が来ましたので更新をしてみました。

すると、以前バッチファイルを使用して有効化していた Hyper-V が消えてしまいました。

「Windows の機能の有効化または無効化」にも Hyper-V の項目はなく、「C:\Windows\System32」フォルダーにあるはずの「virtmgmt.msc」も削除されていました。

そのため、タスクバーにピン留めしていた「Hyper-V マネージャー」のアイコンも真っ白になります。

タスクバー
タスクバー

Hyper-V が消えてしまった原因は、Microsoft が「Hyper-V の役割を Windows 10 Home または Windows 11 Home にインストールすることはできません。」と言っているように、元々 Windows 11 Home では Hyper-V が使用できないようになっているためでしょう。

目次

消えた Hyper-V を元に戻す方法

2025/01/31:

Windows 11 の Home エディションで 2025/01/14  KB5050009 (OS ビルド 26100.2894) 以降の更新プログラムをインストールしている場合、Hyper-V を有効化すると不具合が発生します。

具体的には、既にインストール済みの更新プログラム(例えば KB5050009)のダウンロード>インストールが繰り返され、インストールが失敗します。

KB5050009 のインストール エラー 0x800f081f

2025/01/31:

Windows 11 バージョン 24H2 の累積更新プログラム KB5050009 がインストールできない場合の解決法を発見しました。

筆者の環境では上記の問題すべてが解決し、Home エディションで Hyper-V も問題なく動作しています。

解決!KB5050009 のインストールができない

また、Windows 11 の Home エディションで 2025/01/28 にリリースされた KB5050094 をインストール済みの場合、Hyper-V を有効化しても問題ないことを確認しました。

1.消えた Hyper-V を元に戻すには、もう一度 Hyper-V を有効化するバッチファイルを管理者として実行する必要があります。

2025/04/08 にリリースされた Windows 11 の累積更新プログラム KB5055523 をインストール後に下記(従来)のバッチファイルを実行すると、KB5055523 のダウンロード&インストール>失敗が繰り返される不具合が発生します。(次のページに対処法を追記しています)

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Win11 Home KB5055523 のインストール後 Hyper-V の仮想マシンに接続できなくなる 2025/04/08 にリリースされた Windows 11 の累積更新プログラム KB5055523 をインストール後、Windows 11 Home で有効化していた Hyper-V の仮想マシンに接続でき...

Windows 11 の更新に伴いシステムは大きく変更されています。従来のバッチファイルを実行すると、環境により上記のような不具合が発生する場合がありますので、注意してください。

従来のバッチファイルの内容:

pushd "%~dp0"
dir /b %SystemRoot%\servicing\Packages\*Hyper-V*.mum >hyper-v.txt
for /f %%i in ('findstr /i . hyper-v.txt 2^>nul') do dism /online /norestart /add-package:"%SystemRoot%\servicing\Packages\%%i"
del hyper-v.txt
Dism /online /enable-feature /featurename:Microsoft-Hyper-V-All /LimitAccess /ALL

2.Hyper-V 有効化の処理が完了すると再起動をするかどうかを聞かれますので、キーボードの「y」を押すとすぐに PC が再起動されます。

3.PC が起動したら、「Hyper-V マネージャー」を実行してください。

「Hyper-V マネージャー」のショートカットアイコンを削除してしまった場合は、Windowsキー + R を押して「ファイル名を指定して実行」を開き、次のコマンドを入力して Enter を押します。

%windir%\system32\control.exe /name Microsoft.AdministrativeTools

すると、「コントロール パネル\すべてのコントロール パネル項目\Windows ツール」が開きます。

この中に「Hyper-V マネージャー」がありますので、ここから起動してください。

※アイコンを右クリックしてタスクバーにピン留めすることもできます。

コントロール パネル\すべてのコントロール パネル項目\Windows ツール
コントロール パネル\すべてのコントロール パネル項目\Windows ツール

4.「Hyper-V マネージャー」が起動しますが、更新前に作成していた仮想マシンはすべて削除されています。

わかりやすく言うと、実際には仮想マシンのファイルすべてが削除されてしまったのではなく、仮想マシンのリストが削除されただけです。

Hyper-V マネージャー
Hyper-V マネージャー

5.作成済みの仮想マシンを元に戻すために、右側の「仮想マシンのインポート」をクリックします。

Hyper-V マネージャー - 操作
Hyper-V マネージャー – 操作

6.「開始する前に」が表示されますので、そのまま「次へ」をクリックします。

仮想マシンのインポート - 開始する前に
仮想マシンのインポート – 開始する前に

7.「フォルダーの検索」が表示されますので、「参照」をクリックします。

仮想マシンのインポート - フォルダーの検索
仮想マシンのインポート – フォルダーの検索

8.「フォルダーの選択」が表示されますので、仮想マシンの「Virtual Machines」というフォルダーが含まれる場所を開き、「フォルダーの選択」をクリックします。

フォルダーの選択
フォルダーの選択

9.「フォルダーの検索」に戻りますので、「次へ」をクリックします。

仮想マシンのインポート - フォルダーの検索
仮想マシンのインポート – フォルダーの検索

10.「仮想マシンの選択」が表示されますので、インポートする仮想マシンを選択して「次へ」をクリックします。

仮想マシンのインポート - 仮想マシンの選択
仮想マシンのインポート – 仮想マシンの選択

11.「インポートの種類」が表示されていますので、デフォルトで選択されている「仮想マシンをインプレースで登録する (既存の一意な ID を使用する)」のまま「次へ」をクリックします。

仮想マシンのインポート - インポートの種類
仮想マシンのインポート – インポートの種類

12.「インポート ウィザードの完了」が表示されますので、内容を確認して「完了」をクリックします。

仮想マシンのインポート - インポート ウィザードの完了
仮想マシンのインポート – インポート ウィザードの完了

すると、仮想マシンが元に戻ります。

Hyper-V マネージャー - 仮想マシン
Hyper-V マネージャー – 仮想マシン

※「Windows Update で問題を解決する」を実行して Windows 11 の再インストールをした場合にも Hyper-V が消えることを確認しています。

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この記事を書いた人

ニックネーム: wenbang
趣味: 格闘技関連の動画鑑賞
座右の銘: 「為せば成り、為さねば成らぬものなるを、成らぬは、おのが為さぬためなり」

Windows 技!では、Windows 10/11 の問題解決をメインに、PC をもっと便利にするカスタマイズ方法なども紹介しています。少しでもみなさまのお役に立てれば幸いです。

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