Windows 11 バージョン 24H2 を実行している特定の環境では、累積更新プログラム KB5050009 のインストール エラー 0x800f081f が発生する場合があります。
エラーコード 0x800f081f(CBS_E_SOURCE_MISSING)の意味は、コンポーネント ストアの破損。(パッケージまたはファイルのソースが見つかりません。)です。
このエラーが発生した場合、まず Windws Update の更新履歴を確認してください。
Windws Update の更新履歴を開くには、
Windowsキー + R を押して「ファイル名を指定して実行」を開き、次のコマンドを入力して Enter を押します。
ms-settings:windowsupdate-history
KB5050009 が既にインストールされていませんか?更新履歴を上から順番に確認してみましょう。
例えば筆者の環境の場合、KB5050009 は 2025/01/15 にインストールされている(青枠)のですが、それ以降も、何度もインストール&失敗を繰り返しています。(赤枠)
OS ビルドを確認しても、KB5050009 (OS ビルド 26100.2894) に更新されていることが確認できます。

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KB5050009 が既にインストールされているにもかかわらず、何度もインストールが繰り返される場合、原因は Windows の機能である可能性が高いです。
例えば筆者の場合、Home エディションで Hyper-V を使用しているのですが、KB5050009 をインストールすると仮想マシンに接続できなくなります。
その際、再度バッチファイルを実行することで仮想マシンに接続できるようになるのですが、その直後に今回の問題が発生しています。
元々 Home エディションでは使用できない機能(Hyper-V)を有効化しているので、このような問題が発生してもおかしくはありません。
もしも筆者と同じように Home エディションで上記の状態になった場合は、次の更新プログラムがリリースされるまで、そのまま何もせずに放置しておくことをおすすめします。
例えば、この状態で KB5050009 をアンインストールしてしまうと「メモリ整合性」が自動的に「オフ」になってしまい、「オン」にすることができなくなり、もう一度 KB5050009 をインストールしようとしても失敗してしまう可能性があります。(検証後にシステムの復元で回復しました)
2025/01/30:
KB5050009 のインストール エラー 0x800f081f が発生している状態で 2025/01/28 にプレビューリリースされた KB5050094 のインストールを試してみましたが、同じエラーが表示されてインストールができませんでした。
Microsoft Update カタログから KB5050094(msuファイル)をダウンロードしてインストールを実行しても、エラー 0x800f0838 が表示されます。
エラー 0x800f0838(0x800f0831) は、Microsoft によると次のような理由で発生するとのこと。
- この問題は、インストールできない更新プログラムが以前の更新プログラム パッケージのマニフェストを必要としているため、発生します。
※エラー番号 0x800f0838 の情報はないのですが、それに近い番号の 0x800f0831 とほぼ同じ原因だと判断しました。
Microsoft は、Windows イメージの修復およびシステムファイルの修復を実行して再起動をすることで解決できると言っていますが、筆者の環境では修復できませんでした。
今回の症状から、Windows 11 Home エディションでは本来使用できない機能を無理やり有効化してはいけないということがわかります。
おそらく、Microsoft は Pro エディションでしか使用できない機能を Home エディションで有効化できてしまう実情に対して、密かに対策を施したのではないか?と考えています。
理由は、はっきりとはわかりませんが、セキュリティ上の問題だと推測します。
2025/01/31:
Windows 11 バージョン 24H2 の累積更新プログラム KB5050009 がインストールできない場合の解決法を発見しました。
筆者の環境では上記の問題すべてが解決し、Home エディションで Hyper-V も問題なく動作しています。
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