今回は、Windows 11 でファイルの関連付けをメモ帳に関連付ける方法を紹介したいと思います。
以前紹介した Win11 メモ帳(Notepad)を旧バージョンに戻す方法 でメモ帳を旧バージョンに戻した後に、例えば拡張子が「.js」「.html」「.py」などのファイルもメモ帳に関連付け出来ないかと、ユーザー様からお問い合わせをいただきました。
メモ帳を旧バージョンに戻すと通常の方法ではメモ帳に関連付けることができなくなることがあります。
また、一部のアプリは通常の方法では変更することができません。
「プログラムから開く」から「C:\Windows\System32\notepad.exe」を指定しても関連付けることができません。
通常の方法で関連付けを変更できない場合にも参考にしてみてください。
ファイルの関連付けをメモ帳に関連付ける方法
ファイルの関連付けを旧メモ帳に関連付けるためにはレジストリの編集が必要になります。
レジストリの操作を間違えるとシステムが起動できなくなるなど不具合が起きる可能性があります。事前にシステムの復元などでバックアップを取り、自己責任で行うようお願いします。
- システムの復元ポイント作成方法及び復元方法
- レジストリエディタの開き方及びバックアップ方法
- Win10 レジストリの予備知識|概念、開き方、レジストリの内部構成
※Windows 11 のレジストリも基本は同じです。
1.Windowsキー + R を押して「ファイル名を指定して実行」を開き、「regedit」と入力して Enter を押します。
2.レジストリエディタが開きますので、例えば「.js」ファイルの関連付けを変更したい場合は次のキーを開きます。
HKEY_CLASSES_ROOT\.js
3.「.js」キーを選択した状態で右側の欄の「(既定)」の値のデータをダブルクリックで開きます。
4.この値のデータをコピーして「文字列の編集」を閉じてください。
5.そのままキーボードの「Ctrl + F」キーを押します。
6.「検索」が開きますので、「検索する値」にコピーした値を貼り付けます。
7.「検索対象」の「値」と「データ」のチェックを外します。
8.「次を検索」をクリックします。
すると、次のキーが検索されると思います。
HKEY_CLASSES_ROOT\JSFile
まずキーをバックアップしてから次の手順に進んでください。
9.JSFile>Shell>Open>Command と各キーをダブルクリックして開いて行き、右側の欄の「(既定)」の値のデータを見てください。
C:\Windows\System32\WScript.exe "%1" %*
ここに登録されているアプリケーションが、「.js」ファイルをダブルクリックしたときに実行されるプログラムです。
10.「(既定)」をダブルクリックして開き、値のデータを次のように変更します。(すべて半角)
C:\Windows\System32\notepad.exe "%1" %*
11.OK をクリックして「文字列の編集」を終了します。
この時点で「.js」ファイルをダブルクリックするとメモ帳が開くようになっています。
「.html」や「.py」も同様の方法で変更してみてください。
拡張子のキーが存在しない場合
拡張子のキーが存在しない場合は追加してみましょう。
例えば「.py」がないとします。
1.「HKEY_CLASSES_ROOT」の上で右クリック>新規>「キー」をクリックします。
2.「新しいキー #1」の名前を「.py」に変更します。
3.「.py」キーを選択した状態で右側の欄の「(既定)」をダブルクリックして開きます。
4.値のデータに「pyfile」と入力して OK をクリックします。
「.py」キーの追加は完了しましたので、「HKEY_CLASSES_ROOT」キーに戻ります。
5.「HKEY_CLASSES_ROOT」キーの上で右クリック>新規>「キー」をクリックします。
6.「新しいキー #1」の名前を先ほどの「pyfile」に変更します。
7.「pyfile」キーの上で右クリック>新規>「キー」をクリックします。
8.「新しいキー #1」の名前を「Shell」に変更します。
9.「Shell」キーの上で右クリック>新規>「キー」をクリックします。
10.「新しいキー #1」の名前を「Open」に変更します。
11.「Open」キーの上で右クリック>新規>「キー」をクリックします。
12.「新しいキー #1」の名前を「Command」に変更します。
13.「Command」キーを選択した状態で右側の欄の「(既定)」をダブルクリックして開き、値のデータに次のコマンドを入力します。
C:\Windows\System32\notepad.exe "%1" %*
14.OK をクリックします。
この時点で「.py」をダブルクリックするとメモ帳で開けるようになっています。
ファイルのアイコンを変更する
拡張子の登録されていないファイルは、デフォルトでアイコンが真っ白になっています。
このアイコンをテキストファイルのアイコンに変更してみましょう。
1.先ほど追加した「pyfile」キーの上で右クリック>新規>「キー」をクリックします。
2.「新しいキー #1」の名前を「DefaultIcon」に変更します。
3.「DefaultIcon」キーを選択した状態で右側の欄の「(既定)」をダブルクリックして開き、値のデータに次のコマンドを入力します。
C:\Windows\System32\shell32.dll,70
4.編集が終わったら、レジストリエディタを終了して PC をサインアウトしてください。
サインインをするとアイコンがテキストファイルのアイコンに変更されています。
「.html」など、変更できない場合
上記の方法で関連付けが変更できない、「プログラムから開く」から「C:\Windows\System32\notepad.exe」を指定しても関連付けることができない場合は次の方法をお試しください。
1.例えば「.html」の場合、まず次のキーを開いてください。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\FileExts\.html\OpenWithProgids
※他の拡張子の場合は、このキーの中の「.html」が拡張子になりますので、目的のキーを開いてください。
2.「OpenWithProgids」キーを選択した状態で右側の欄を見ると、「htmlfile」という値(REG_NONE)が確認できます。
3.「htmlfile」という値の上で右クリック>「名前の変更」をクリックします。
4.値の名前を「txtfilelegacy」に変更します。
5.レジストリの編集は完了しましたので、「.html」ファイルの上で右クリックをしてみてください。
「プログラムから開く」にマウスカーソルを持って行くと「メモ帳」が追加されていますね。
6.そのまま「別のプログラムを選択」をクリックします。
7.「アプリを選択して .html ファイルを開く」の「おすすめのアプリ」に「メモ帳」が表示されていますので、「メモ帳」をクリックしてから「常に使う」をクリックします。
8.すると、「.html」ファイルが「メモ帳」で開かれます。
この時点で「.html」ファイルは「メモ帳」に関連付けされます。
アイコンもブラウザーのアイコンからテキストファイルのアイコンに変わっています。
元に戻したい場合は「別のプログラムを選択」からブラウザーを選択し、「常に使う」をクリックしてください。
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