今回は、Windows 11 の Windows Update が数%~ で動かなくなり、更新が進まない場合の対処法を紹介します。
最近になって、多くの環境で Windows Update が途中で止まるという症状が発生しているようですが、筆者の環境でも確認できました。
Windows Update の画面から「更新プログラムのチェック」を実行しますが、更新が数十% のまま動かなくなることがあります。
この原因は様々なのですが、Windows 11 の「設定」には表示のバグ?が存在していますので、実際には更新が進んでいる可能性があります。
まずは更新が進んでいるかを確認する 2つの方法をお試しください。
Windows Update が進まない場合の確認項目
1.「設定」画面の切り替え
Windows Update を実行してしばらくしても更新が進まない場合は、「設定」画面(Windows Update の画面)を別の設定画面に切り替えるか、一度閉じてから再度 Windows Update の画面を開いてみてください。
表示の問題であれば、更新は進んでいるはずです。
2.「Windows Modules Installer Worker」が動いているか?
Windows Update が行われている間は「Windows Modules Installer Worker」というプロセスが実行されています。
1.タスクマネージャーを開き、「プロセス」タブを表示します。
2.上部にある「CPU」の部分を一度クリックしてください。
矢印が下向きになっていれば OK です。(CPU 使用率の高い順に並ぶ)
※下向きになっていない場合は、何度かクリックしてみてください。
3.このときに更新が進んでいるのであれば、「Windows Modules Installer Worker」というプロセスが上方に表示され、「CPU」「メモリ」「ディスク」が使用されているのが確認できます。
「Windows Modules Installer Worker」が確認出来た場合は、しばらく様子を見てください。
何故更新プログラムのインストールに時間がかかるのか?
Windows 11 の Windows Update で更新プログラムのチェックが行われると、お使いの PC に必要な更新プログラムを判断し、ダウンロードが自動で開始されます。(または手動で開始)
更新プログラムのダウンロードにかかる時間は、Microsoft のサーバーやお使いのインターネット環境により様々です。
ダウンロードが完了すると自動的にインストールが開始されます。(または手動で開始)
更新プログラムのインストールに時間がかかるのは、今の古いシステムファイルをダウンロードされた新しいファイルに置き換える作業やレジストリに大量の情報を書き込む作業等が行われているためです。
この新しいファイルは、ほとんどが拡張子「.wim」というイメージファイルの中や「.cab」という圧縮されたファイルの中にあるため、展開して置き換えるという作業も行われます。
そのため、お使いの PC のスペック(CPU、メモリー、ハードディスク)により、更新に数時間かかってしまうこともあります。
数時間経っても更新が進まない場合
「Windows Modules Installer Worker」が確認出来たが、数時間経っても更新が進まない場合は、タスクマネージャーから「Windows Modules Installer Worker」を終了してみましょう。
※ここで PC を強制終了してしまう方がいるようですが、システムが壊れる可能性があるのでおすすめしません。少しでも進んでいるのであれば、そのまま待つことをおすすめします。
1.タスクマネージャーを開き、「プロセス」タブを表示します。
2.「Windows Modules Installer Worker」の上で右クリック>「タスクの終了」をクリックします。
3.タスクが終了されたらWindows Update の画面を開きます。(既に開いている場合は一度閉じてから再度開いてください)
4.すると、更新が失敗したと表示されますので、更新を再試行してみましょう。
他に問題がなければ更新は成功するかと思います。
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