今回は、Windows 11 のインストールされている Cドライブの空き領域はどれくらいが最適なのかを紹介します。
Cドライブの空き領域が少なくなると、PC 全体のパフォーマンスが落ちたり、不具合が発生してしまう場合があります。
Cドライブの空き領域はどれくらいが最適?
結論から言うと、Cドライブの空き領域はどれくらいが最適なのかに対する明確な答えはありません。
何故かというと、PC の使い方やユーザーが求めているものによって変わるからです。
Cドライブの最小必要要件
Windows 11 の最小システム要件では、「64 GB 以上の記憶装置(ハードディスクドライブ)」ということですので、64 GB 以上のハードディスクドライブは必須です。
Windows 11 をインストールした後の Cドライブの使用量
次に、Windows 11 をインストールした後の Cドライブの使用量を見ると、バージョンやプリインストールされたアプリケーションなどによって違いますが、おおよそ 20GB~40GB を使用しています。
Microsoft は Cドライブの空き領域は 20GB ほど残しておくのが良いとしていますので、40GB + 20GB = 60GB ということで最小システム要件 を 64 GB(ストレージ)以上に設定しているのだと思います。
Cドライブの最適な空き領域
上でも述べたように、Cドライブの最適な空き領域には明確な答えはありませんが、最低 Cドライブの総容量の 20% を空き領域として常に残しておくことをおすすめします。
64GB の 20% は、64GB × 0.2 = 12.8GB となります。
今現在の空き領域は何%?

例えば上の画像では Cドライブの総容量が「96.9GB」、空き領域が「61.5GB」となっています。
この場の合計算式は 61.5 ÷ 96.9 × 100 = 63.4… となります。
Cドライブの総容量が「96.9GB」、空き領域が「61.5GB」の場合は「63%」の空き領域があるということになりますね。
Cドライブの総容量が 64GB の場合は、12.8GB を常に残しておけば容量不足に関する不具合を防ぐことができます。
ただ、これでは Microsoft が推奨する 20GB には達していませんので、Cドライブの総容量を 100GB 以上(筆者は 256GB 以上を推奨)にしておくことをおすすめします。
Windows 11 のインストールされている Cドライブの空き領域不足は多くの不具合を引き起こします。
※特に SSD は仕組み上、空き領域が著しく少ないと寿命に大きな影響が出ます。
ご自身の Cドライブの空き領域を一度確認してみてください。
何故何もしていないのに Cドライブの空き領域が減ってしまうのか?
何もしていないのに Cドライブの空き領域が減ってしまう原因は、主に次の 6つ です。
- Windows Update
- インターネット
- ドライバー
- 一時ファイル
- ゴミ箱
- ウイルス
Windows Update
Windows Update では、更新をした際にすべての更新プログラムのコピーを保持するようになっています。
ですので、新しい更新プログラムをインストールしても、古い更新プログラムのコピーが残っており、更新をするたびにファイルが増えるので空き領域が減っていきます。
インターネット一時ファイル
WEBブラウザーで WEBページを開くと、ページの情報をダウンロードしてインターネット一時ファイルとして保存されます。
これをキャッシュといい、WEBブラウザーはそれらを読み込んで表示しています。
毎日多くの WEBページを閲覧していると、知らないうちにキャッシュはどんどん増えていきます。
ご自身で「何日ごとにキャッシュを削除する」と決めておくと、Cドライブの空き領域が減るのを防ぐことができますね。
キャッシュは、各 WEBブラウザーの設定から削除することができます。

※この記事を書く際に確認してみたのですが、筆者のすべてのブラウザーのインターネット一時ファイルの合計は約 8GB ありました。
ドライバーパッケージ
Windows 11 では、ドライバーをインストールした際に、ドライバーパッケージ(ドライバーに関するファイルがまとまったもの)のコピーを保持するようになっています。
極端に言うと、 500 MBのドライバーをインストールすれば、インストールしたドライバーとドライバーパッケージの 500 MB 分、Cドライブの空き領域が減ることになりますね。
一時ファイル
多くのアプリケーション(ソフトウェア)は、実行時に一時的に「一時フォルダー」という場所に必要なファイルを保存することがあります。
これらの一時ファイルは、アプリケーションの終了時などに削除されるように設計されているものもあれば、そのまま削除しないものもあります。
また、削除されるように設計されていても、何らかの原因で削除できない場合もあります。
そういった不要な一時ファイルは、手動で削除しなければ増えていくだけで、Cドライブの空き領域を減らしていきます。
ごみ箱
通常、ファイルを削除すると「ごみ箱」に移動されますね。
初心者がよく勘違いするのが、ファイルを通常の方法で削除すれば Cドライブの空き領域が増えるということ。
しかし、ごみ箱に移動されたファイルは完全に削除されていませんので、通常の方法で削除しても空き領域が増えることはありません。
※ごみ箱に移動されたファイルは、デフォルトの設定で一定期間が経過すると自動で削除されるようになっています。
Win11 ごみ箱のファイルが勝手に削除される場合の確認項目
ウイルス
一部のウイルスはシステムファイルを壊し、システムドライブの空き領域を著しく減らしてしまうものがあります。
上記以外にも、システムの復元ポイントやサードパーティ製のバックアップソフト等、Cドライブの空き領域を減らす要因はたくさんあります。
一時ファイルを削除して Cドライブの空き領域を増やす方法
1.Windowsキー + R を押して「ファイル名を指定して実行」を開き、次のコマンドを入力して Enter を押します。
ms-settings:storagesense
2.ストレージが開きますので、「一時ファイル」をクリックします。
すると、Windows は削除できる項目をチェックして「インターネット一時ファイル」などの項目を表示します。
- インターネット一時ファイル
WEBブラウザーで管理されている場合、ここでチェックを付けてもすべて削除されません。 - Windows Update のクリーンアップ
古い更新プログラムのコピー - デバイスドライバーパッケージ
古いドライバーパッケージ - 一時ファイル
アプリケーションなどの一時ファイル
3.他にもたくさんありますが、各項目には説明が書かれていますので、よく読み削除したい項目にチェックを付けてください。
4.「ファイルの削除」ボタンをクリックすると、チェックした項目のファイルが削除されます。
※ファイルの大きさにより、削除に要する時間は変わります。
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