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Win11 WaaSMedicSvc <説明を読み取れませんでした。エラー コード: 2 > の原因と解決法

今回は、Windows 11 バージョン 23H2 および 24H2 のサービスをチェックしていたときに気付いた、「WaaSMedicSvc」サービスの説明欄に「<説明を読み取れませんでした。エラー コード: 2 > 」と表示される原因を調査してみましたので紹介したいと思います。

サービス
サービス

このエラーは、以前から発生しているようで、ほとんどの環境で同じエラーが表示されているかと思います。

目次

<説明を読み取れませんでした。エラー コード: 2 > の原因と解決法

原因

結論から言うと、<説明を読み取れませんでした。エラー コード: 2 > の原因は、「WaaSMedicSvc」サービスに関するレジストリ値に問題があるためです。

「WaaSMedicSvc」サービスのレジストリ値には、次の 2つの値が存在します。

値の名前意味
Descriptionサービスに表示する説明
DisplayNameサービスに表示する名前

それぞれの値のデータには、DLL ファイル(Dynamic Link Library)が指定されています。

値の名前値のデータ
Description@WaaSMedicSvcImpl.dll,-101
DisplayName@WaaSMedicSvcImpl.dll,-100

DLL ファイルは「C:\Windows\System32」フォルダー(システムフォルダー)に存在しなければならない。

しかし、ここで指定されている DLL ファイルがシステムフォルダーに存在していないことを確認しました。

Windows 10 の場合、「WaaSMedicSvc.dll」ファイルが指定されており、名前や説明はしっかりと表示されていました。

そのため、Windows 11 になってから変更されたのでしょう。

クリーンインストールをした場合も同じエラーコードが表示されていましたので、Microsoft が意図的にそうしているのか、ミスなのかは不明です。

本来、「WaaSMedicSvc」サービスの名前と説明は、次のように表示されているのが正常な状態です。

説明Windows Update コンポーネントの修復と保護を有効にします。
名前Windows Update Medic Service

タスクスケジューラに登録されているタスク「PerformRemediation」の作成者と説明にも同じ DLL ファイルが指定されており、正しく表示されていませんでした。

タスクスケジューラ
タスクスケジューラ

タスク スケジューラ ライブラリ>Microsoft>Windows>「WaaSMedic」にあるタスク「PerformRemediation」

<説明を読み取れませんでした。エラー コード: 2 > が表示されているとサービスは正常に動作しないのか?

「WaaSMedicSvc」サービスに関しては、確認をしてみましたが、<説明を読み取れませんでした。エラー コード: 2 > が表示されている場合でもサービス自体の動作に影響はありませんでした。

名前と説明が読み取れないだけですので、そのままでも問題ありませんが、気になる・正しく表示したい場合は解決法を実行してみてください。

解決法

※管理者アカウントで実行する必要があります。

1.「C:\Windows\UUS\amd64」フォルダーを開きます。

2.「WaaSMedicSvcImpl.dll」をコピーし、「C:\Windows\System32」フォルダーに貼り付けます。

3.「対象フォルダーへのアクセスは拒否されました」と表示されたら「続行」をクリックします。

対象フォルダーへのアクセスは拒否されました
対象フォルダーへのアクセスは拒否されました

4.「C:\Windows\UUS\amd64\ja-JP」フォルダーを開きます。

5.「WaaSMedicSvcImpl.dll.mui」をコピーし、「C:\Windows\System32\ja-jp」フォルダーに貼り付けます。

6.「対象フォルダーへのアクセスは拒否されました」と表示されたら「続行」をクリックします。

7.PC を再起動します。

PC が起動したら、サービスを開いて確認してみてください。

「WaaSMedicSvc」サービスは消えて、正しい名前の「Windows Update Medic Service」サービスが表示されます。

サービス
サービス

タスクスケジューラのタスク「PerformRemediation」の作成者と説明も正常に表示されるようになります。

タスクスケジューラ
タスクスケジューラ

「C:\Windows\System32」フォルダーにコピーした 2つのファイルは、正しい名前と説明を読み込むためだけに使用されます。

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この記事を書いた人

ニックネーム: wenbang
趣味: 格闘技関連の動画鑑賞
座右の銘: 「為せば成り、為さねば成らぬものなるを、成らぬは、おのが為さぬためなり」

Windows 技!では、Windows 10/11 の問題解決をメインに、PC をもっと便利にするカスタマイズ方法なども紹介しています。少しでもみなさまのお役に立てれば幸いです。

コメント

コメント一覧 (2件)

  • やってみたら同様になりました。ありがとうございます。修復インストールや修復インプレースアップグレード等をやったら元に戻ってしまうとかそうことありますかね。2つのフォルダにコピーを貼り付けましたけど、今後のUpdateで、コピー元だけ更新されて不整合が起きるとかはないでしょうか。内容からするとあんまり影響ない気もしますが。

    • siden様、コメントありがとうございます。
      ファイルをコピーした後に Windows Update を実行してもコピーしたファイルは削除されませんでした。※レジストリを編集した場合は元に戻ってしまうと思います。
      名前と説明を読み取っているだけで使用はされていないので、Windows の動作に影響はないでしょう。

      修復インストールや修復インプレースアップグレード等を行った場合はわかりません。筆者の推測ではファイルはそのまま残ると思います。

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