今回は、Windows 11 のデスクトップの何もない所で右クリックした際に表示されるメニューに、1つだけ好きなメニューを追加する方法を紹介します。
普段よく使うアプリや「設定」の場所、フォルダーなどを追加しておくと便利です。
通常のデスクトップ右クリックメニューは次のようになっていますが、
カスタマイズ後のデスクトップ右クリックメニューでは、「個人用設定」の下にメニューが追加されます。
「その他のオプションを確認」をクリックした際のメニュー(旧バージョンの右クリックメニュー)では、「ディスプレイ設定」と「個人用設定」の間に追加されます。

デスクトップ右クリックメニューに好きなメニューを追加する方法
仕組み
Windows 11 のバージョン 22H2 では、デスクトップにステッカーを追加できる「ステッカー」機能が搭載されました。
しかし、この機能は有効化されておらず、これからも有効化されることはないと思います。
「ステッカー」機能自体はバージョン 24H2 になっても残っているので、レジストリを編集することにより有効化することもできます。
そのため、「ステッカー」機能が有効化された際のメニューの領域は空いており、そこに任意のメニューを追加することができます。
メニューの追加方法
レジストリの操作を間違えると、システムが起動できなくなるなどの不具合が起きる可能性があります。事前にシステムの復元などでバックアップを取り、自己責任で行うようお願いします。
- システムの復元ポイント作成方法及び復元方法
- レジストリエディターの開き方及びバックアップ方法
- Win10 レジストリの予備知識|概念、開き方、レジストリの内部構成
※Windows 11 のレジストリも基本は同じです。
1.Windowsキー + R を押して「ファイル名を指定して実行」を開き、「regedit」と入力して Enter を押します。
2.レジストリエディターが開きますので、次のキーを開きます。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Classes
3.「Classes」キーの上で右クリック>新規>「キー」をクリックします。
4.「新しいキー #1」の名前を「DesktopBackground」に変更します。
5.「DesktopBackground」キーの上で右クリック>新規>「キー」をクリックします。
6.「新しいキー #1」の名前を「Shell」に変更します。
7.「Shell」キーの上で右クリック>新規>「キー」をクリックします。
8.「新しいキー #1」の名前を「EditStickers」に変更します。
9.「EditStickers」キーの上で右クリック>新規>「文字列値」をクリックします。を 3回繰り返し、文字列値を 3つ作成します。
※次のようになっていれば OK です。
10.次の表を参考に値の名前とデータを変更してください。
値の名前(変更前) | 値の名前(変更後) | 値のデータ |
---|---|---|
(既定) | タスクマネージャー | |
新しい値 #1 | ExplorerCommandHandler | 空白のまま何も入力しない |
新しい値 #2 | icon | C:\Windows\System32\Taskmgr.exe,0 |
新しい値 #3 | position | bottom |
値の名前 | 意味 |
---|---|
ExplorerCommandHandler | メニュー項目を表示させるために必要 |
icon | 旧右クリックメニューに表示されるアイコン ※新バージョンのメニューのアイコンは変更できません。 |
position | 旧右クリックメニューに表示されるメニューの位置 値のデータを「top」にすると上側、「bottom」にすると下側、値を作成しない場合は中央に表示されます。 |
次のようになっていれば OK です。
11.「EditStickers」キーの上で右クリック>新規>「キー」をクリックします。
12.「新しいキー #1」の名前を「command」に変更します。
13.「command」キーの上で右クリック>新規>「文字列値」をクリックします。
14.「新しい値 #1」の名前を「DelegateExecute」に変更します。
15.「(既定)」をダブルクリックで開き、値のデータに「taskmgr」と入力して Enter を押します。
次のようになっていれば OK です。
これでメニューの追加は完了です。
デスクトップの何もない所で右クリックしてみましょう。メニューが追加されましたね?
次のページでは各種設定項目をコマンドで開く方法を紹介していますので、参考にしてみてください。

ご要望があれば、上記のレジストリ値を簡単に追加できるツールを作成することも可能ですので、お気軽にコメントしてください。
Win11 デスクトップ右クリックメニューの「ディスプレイ設定」と「個人用設定」を任意のアプリに変更する方法
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