今回は、Windows 10/11 のすべてのバッチファイルを常に管理者として実行する方法を紹介します。
バッチファイルで管理者権限の必要なファイルやフォルダーなどにアクセスする場合、管理者として実行する必要がありますね。
今回紹介する方法を行うと、バッチファイルの上で右クリック>「管理者として実行」をクリックする必要がなくなり、ダブルクリックで実行することができるようになります。
すべてのバッチファイルを常に管理者として実行する方法
常に管理者権限で実行できるショートカットを作成する方法もありますが、ここではレジストリを編集する方法を紹介します。
レジストリの編集を行うことで、すべてのバッチファイル(新規に作成したバッチファイルも含む)を常に管理者権限で実行することが出来るようになります。
レジストリの編集方法
レジストリの操作を間違えると、システムが起動できなくなるなどの不具合が起きる可能性があります。事前にシステムの復元などでバックアップを取り、自己責任で行うようお願いします。
- システムの復元ポイント作成方法及び復元方法
- レジストリエディタの開き方及びバックアップ方法
- Win10 レジストリの予備知識|概念、開き方、レジストリの内部構成
※Windows 11 のレジストリも基本は同じです。
1.Windowsキー + R を押して「ファイル名を指定して実行」を開き、「regedit」と入力して Enter を押します。
2.レジストリエディターが開きますので、次のキーを開きます。
HKEY_CLASSES_ROOT\batfile\shell
3.「shell」キーを選択した状態で右側の(既定)をダブルクリックして開きます。
4.値のデータに「runas」と入力して OK をクリックします。

この時点でバッチファイル(拡張子が bat のファイル)を常に管理者として実行することが出来ます。
次のコードをコピーし、バッチファイルを作成してダブルクリックで開いて確認してみてください。
echo hello
pause
バッチファイルを右クリックして「管理者として実行」をクリックしたときと同じように、「ユーザーアカウント制御」の画面が表示されるようになります。

拡張子が cmd のファイルも編集したい場合は、次のキーを開き、上記を参考に次の値を変更します。
HKEY_CLASSES_ROOT\cmdfile\shell
元に戻す場合は、編集した値(既定)を右クリックし、削除をクリックしてください。
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