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Win11 解決!「標準ハードウェア セキュリティはサポートされていません」

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今回は、Windows 11 で以前紹介した「インターフェイスがサポートされていません」エラーが出る場合の解決法を実行した後に再起動をすると、Windows セキュリティの「デバイス セキュリティ」タブに「標準ハードウェア セキュリティはサポートされていません」と表示されてしまう場合の原因と解決法を紹介します。

具体的な症状

「インターフェイスがサポートされていません」エラーの対処法(DLL の再登録)を実行後に PC を再起動すると、タスクトレイに一瞬 Windows セキュリティが表示され、すぐに消えてしまいます。

Win10/Win11 解決!「インターフェイスがサポートされていません」エラーが出る

そして、「設定」から Windows セキュリティを開き、「デバイス セキュリティ」のタブを開くと「標準ハードウェア セキュリティはサポートされていません」と表示され、その下に標準ハードウェア セキュリティの要件を満たしていないと説明が表示されます。

※実際には標準ハードウェア セキュリティの要件を満たしています。

Windows セキュリティ – デバイス セキュリティ

この問題は Windows 11 のみで確認されており、実際に筆者の PC 3台全てで確認しました。

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「標準ハードウェア セキュリティはサポートされていません」の原因

「標準ハードウェア セキュリティはサポートされていません」と表示される原因は、Windows セキュリティを起動する際に読み込んだ「SecurityHealthProxyStub.dll」という dll ファイルが違っているためです。※バージョンの不一致。

Windows セキュリティは、起動時に次の場所にある「SecurityHealthProxyStub.dll」を読み込んでいます。

C:\Windows\System32\SecurityHealth\Windows セキュリティサービスバージョン\SecurityHealthProxyStub.dll

「Windows セキュリティサービスバージョン」は Windows セキュリティの更新状況により違います。

筆者の環境では現在「1.0.2306.10002-0」でした。

indows セキュリティサービスバージョン – 1.0.2306.10002-0

しかし、「インターフェイスがサポートされていません」の対処法を行うと、読み込む「SecurityHealthProxyStub.dll」を指定しているレジストリ値が別の場所の「SecurityHealthProxyStub.dll」に変更されてしまいます。

するとどうなるかというと、違うバージョンの「SecurityHealthProxyStub.dll」を読み込んでしまうため、Windows セキュリティは正常な情報を読み込めなくなってしまいます。

簡単に例えると、現在のバージョンでは 2つの箱のうち右側に道具を入れてそこから道具を取り出して使うのですが、古いバージョンでは左側に道具を入れることになっていました。

すると、プログラムは現在のバージョンのやり方で作業を行いますので、右側の箱に道具を取りに行きます。

しかし、右側の箱には何もないので、そこで作業が止まってしまいますね。

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「標準ハードウェア セキュリティはサポートされていません」の解決法

「インターフェイスがサポートされていません」エラーの対処法(DLL の再登録)を実行後ではなく、Windows 11 の初期化後に Windows セキュリティに不具合が出た場合は次のページの方法をお試しください。

Win11 Windows セキュリティが真っ白、IT管理者によって制限されています。

「デバイス セキュリティ」タブに「コア分離」と「セキュア ブート」の 2つの項目が表示されており、その下に「標準ハードウェア セキュリティはサポートされていません」と表示されてしまう場合は次のページをご覧ください。

Win11 表示のバグ「標準ハードウェア セキュリティはサポートされていません」

現在の Windows セキュリティサービスバージョンの確認

1.Windowsキー + I(アイ) を押して「設定」を開きます。

2.左側の「プライバシーとセキュリティ」をクリックします。

3.「Windows セキュリティ」をクリックします。

4.「Windows セキュリティを開く」をクリックします。

5.Windows セキュリティが開いたら、左下の歯車のアイコンをクリックします。

6.「通知」にある「バージョン情報」をクリックします。

7.ここで「Windows セキュリティ サービス バージョン」を確認してください。

ファイルのパスを取得

1.エクスプローラーを開き、次のフォルダーを開いてください。

C:\Windows\System32\SecurityHealth

2.ここで先ほど確認した「Windows セキュリティ サービス バージョン」のフォルダーを開いてください。

※複数のバージョンのフォルダーが存在する場合がありますので、必ず確認した現在のバージョンのフォルダーを開いてください。

3.フォルダーの中にある「SecurityHealthProxyStub.dll」の上で右クリック>「パスのコピー」をクリックします。

次はレジストリの編集になります。

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レジストリ値の編集

レジストリの操作を間違えるとシステムが起動できなくなるなど不具合が起きる可能性があります。事前にシステムの復元などでバックアップを取り、自己責任で行うようお願いします。

1.Windowsキー + R を押して「ファイル名を指定して実行」を開き、「regedit」と入力して Enter を押します。

2.レジストリエディタが開きますので、次のキーを開きます。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\CLSID\{36383E77-35C2-4B45-8277-329E4BEDF47F}\InProcServer32

3.「InProcServer32」キーを選択した状態で右側の欄の「(既定)」をダブルクリックして開きます。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\CLSID\{36383E77-35C2-4B45-8277-329E4BEDF47F}\InProcServer32

4.値のデータに入力されているパスを削除し、コピーしたパスを貼り付けます。

※左右にダブルクォーテーション「”」がある場合は削除してください。

C:\Windows\System32\SecurityHealth\1.0.2306.10002-0\SecurityHealthProxyStub.dll

5.パスの先頭に次の記号をコピーして貼り付けてください。

\\?\

最終的には次のようになります。

\\?\C:\Windows\System32\SecurityHealth\1.0.2306.10002-0\SecurityHealthProxyStub.dll

6.OK をクリックします。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\CLSID{36383E77-35C2-4B45-8277-329E4BEDF47F}\InProcServer32

7.編集が終わったらレジストリエディタを終了し、PC を再起動して下さい。

PC が起動すると、タスクトレイの「Windows セキュリティ」のアイコンも復活し、「デバイス セキュリティ」のタブも正常に表示されるようになります。

「インターフェイスがサポートされていません」の対処法を行っていない環境で「標準ハードウェア セキュリティはサポートされていません」と表示される場合、おそらく Windows 11 のバグだと思われます。

その場合は次のページの「SecurityHealth」の修復法をお試しください。

Win11 「SecurityHealth」の修復|Windows セキュリティ

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当サイトでは、Windows 10/11 関連の情報、問題解決法やカスタマイズ方法などを紹介しています。皆様にとって、少しでもお役に立てれば幸いです。

コメント(降順)

  1. 匿名 より:

    初期化後になって焦りましたが、この記事の通りにやったらうまくいきました!

OSの不具合に関する質問の場合は、明確かつ迅速に解決するために、以下の情報を分かる範囲で質問に含めてください。

1. 使用しているOSのバージョン

  • 例:Windows 10 Home 22H2、Windows 11 Pro 21H2 など

2. 発生している具体的な症状

  • 具体的な症状をできるだけ詳しく説明してください。
  • エラーメッセージが表示される場合は、その内容を正確に記載してください。
  • いつ、どのような操作中に問題が発生したのかを明記してください。

3. 症状が出たのはいつからですか?

  • 症状が出始めた時期をできるだけ具体的に教えてください。

4. 症状が出る前に何か特別な操作をしましたか?

  • 以下のような操作を行った場合は、教えてください。
    • アプリのインストール
    • システムの設定を変更するツールを使用した
    • ファイルの削除
    • レジストリの編集
    • その他

5. 症状が出た後に試したことはありますか?

  • 問題解決のために試したことを分かる範囲でリストアップしてください。
  • インターネットで調べた解決策を試したかどうか、その結果も記載してください。

6. Windows Updateは定期的に行っていますか?

  • 最近インストールした更新プログラムを教えてください。
  • 例:KB5034441

7. セキュリティソフトをご利用されていますか?

  • セキュリティソフトの種類(名称)を教えてください。

8. PCの型番

  • PCの型番がわかれば教えてください。
  • わからない場合は、「デスクトップ」または「ノート」と記入してください。
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