Windows 11 を使用している環境で、初期化後に Windows セキュリティの画面が真っ白(真っ黒)になったり、「このアプリの一部の領域へのアクセスはIT管理者によって制限されています。」と表示されて起動できないという不具合が報告されています。
実際に「設定」>「回復」>「PC をリセットする」から「個人用ファイルを保持する」および「すべて削除する」を実行し、どちらも不具合が確認できました。
そして、原因も判明しました。
Windows 11 初期化後の Windows セキュリティの不具合
※この環境ではサードパーティ製のセキュリティソフトはインストールしていません。
不具合1
「設定」>「プライバシーとセキュリティ」>「Windows セキュリティ」を開き、「保護の領域」にある「ウイルスと脅威の防止」をクリックすると「ページを使用できません – このアプリの一部の領域へのアクセスはIT管理者によって制限されています。詳細については、IT ヘルプディスクに問い合わせてください。」と表示されます。
不具合2
「設定」>「プライバシーとセキュリティ」>「Windows セキュリティ」を開き、「保護の領域」にある「アプリとブラウザーの制御」をクリックすると、真っ白な画面が表示され、すぐに閉じてしまいます。
不具合3
「設定」>「プライバシーとセキュリティ」>「Windows セキュリティ」を開き、「保護の領域」にある「デバイス セキュリティ」をクリックすると、「標準ハードウェア セキュリティはサポートされていません」と表示されます。
Windows セキュリティの不具合の原因と解決法
原因
今回の初期化後に Windows セキュリティに不具合が出る原因は、Windows セキュリティに必要なファイルが削除されているためです。
通常、次のフォルダーには Windows セキュリティに必要なファイルが保存されているのですが、初期化を行った後に何故か削除されています。
C:\Windows\System32\SecurityHealth
そして、「SecurityHealth」フォルダー内のファイルが削除された状態で Windows セキュリティが起動してしまうと、Windows セキュリティに関するレジストリ値が変更されてしまいます。
必要なファイルがなく、レジストリも変更されているため、Windows セキュリティは正常に機能しなくなります。
これはおそらく、昨年(2023)の Windows Update が関連していると思われます。
※Windows 回復環境 (WinRE) に関する更新が行われている。
Windows 11 の標準機能の Windows セキュリティが正常に機能しないということは、非常に重大な不具合であり、大問題ですね。
追記:
Windows 11 のインストールメディアから個人用ファイルを引き継ぎインストールした場合、上記の不具合は出ませんでした。
※「リアルタイム保護機能(ウイルスと脅威の防止)」は問題なく機能していることを確認しました。
解決法
1.次のページから通常は「64 ビット」をダウンロードします。
Windows セキュリティ プラットフォームの最新の更新プログラム(Microsoft)
※2024/09/17: バージョンが 1.0.2306.10002 から 10.0.27703.1006 に更新されました。
2.ファイルのダウンロードが完了したら、「securityhealthsetup.exe」の上で右クリック>「管理者として実行」をクリックします。
すると、「SecurityHealth」フォルダーの中に最新バージョンのフォルダーと「SecurityHealthSetup.exe」というファイルが作成され、レジストリも修復されますので、PC を一度再起動してください。
※PC を再起動しないと正しいバージョン情報に更新されない場合があります。
PC が起動したら、Windows セキュリティを開いてみましょう。
上記の方法で解決できない場合は次のページをご覧ください。
Win11 「SecurityHealth」の修復|Windows セキュリティ
2024/09/15:
ユーザー様からファイルがダウンロードできないとコメントをいただき確認してみましたが、現在 Windows セキュリティ プラットフォームの最新の更新プログラム「securityhealthsetup.exe」がダウンロードできない状態です。
※Microsoft®Update カタログからもダウンロードできません。
スマートフォンで開いてもダウンロードができませんでしたので、確実にマイクロソフト側の問題です。
一時的にダウンロードを規制している可能性がありますので、しばらくしてから再度ダウンロードをお試しください。何かわかりましたら追記いたします。
筆者の予想ですが、新しいバージョンの準備をしているのではないかと考えています。
2024/09/16:
Win11 Windows セキュリティが真っ白で修復できない問題について
2024/09/17:
現在 Windows セキュリティ プラットフォームの最新の更新プログラム「securityhealthsetup.exe」がダウンロードできるようになっています。
予想通り、バージョンが 1.0.2306.10002 から 10.0.27703.1006 に更新されています。
コメント(降順)
クリーンインストールした積りが、ご指摘の現象となり困って Bing 検索をかけたところ、ラッキーでした。貴方の情報にたどり着き、一件落着。有り難うございました。Microsoft さんにも、フィードバックHubで情報提供しておきました。
パソコン大好き様、コメントありがとうございます。
問題が解決して何よりです。
いま初期化するとこんな不具合がでるんですか。意外と初期化する必要性があったりするんで嫌だなあ。
ちなみに、システム>回復でWindows Updateで問題を解決する(今すぐ再インストール)を選ぶとどうなるんですか?
やっぱり同じ不具合が発生するんでしょうか。
siden様、コメントありがとうございます。
この不具合はかなり前からあり、未だに修復されていません。
以前「Windows Update で問題を解決する」を行った際はこのような不具合はありませんでした。検証はしていませんが、これを行えば Windowsセキュリティの不具合も解決できる可能性があります。
Win11 の新機能「Windows Update で問題を解決する」
https://windows-waza.com/new-feature-of-win11-fix-problems-with-windows-update/
時間を見て不具合を再現し、結果がどうなるかを検証してみようと思います。
siden様、
Windows セキュリティが正常な状態で「Windows Update で問題を解決する」を行った場合に同じ不具合が出るのかを検証したところ、問題はありませんでした。
解決法の手動ダウンロードをしようとしたところ、
This XML file does not appear to have any style information associated with it. The document tree is shown below.
と出てしまいダウンロードできません。
どうしたらよいでしょうか…
匿名様、コメントありがとうございます。
確認してみましたが、私の環境でも同じように表示されました。スマートフォンで開いてもダウンロードができませんでしたので、確実にマイクロソフト側の問題です。
一時的にダウンロードを規制している可能性がありますので、しばらくしてから再度ダウンロードをお試しください。何かわかりましたら追記いたします。
Win11を再インストールした所 クイックスキャンをしようとするとIT管理者に制限されているとか言われて困っていた所でした。教えて頂いた方法で一発で治りました。助かりました!
匿名様、コメントありがとうございます。
お役に立ててよかったです。
PC不調でOSの再インストールをした際に本記事の症状に陥っていましたが、
記載通りの方法で解消することが出来ました!
ありがとうございます!
匿名様、コメントありがとうございます。
お役に立ててよかったです。
この現象がでてこまっていたのですが、提案してもらった方法で解決しました!
ありがとうございました。
匿名様、コメントありがとうございます。
お役に立ててよかったです。