今回は、未だに解決していない Windows 10 の更新プログラム KB5034441 がインストールできない問題をほぼ解決できる方法を紹介します。
以前の記事でも紹介した、回復パーティションのサイズを増やす方法や Microsoft のスクリプトを実行する方法で解決できた環境もありますが、一部の環境では何をやっても解決できない場合があります。
Win10 解決! 0x80070643 エラー KB5034441 がインストールできない
また、今回の問題は何度も検証した結果、回復パーティションのサイズが原因ではないことがわかっています。
※最低限必要なサイズがあれば問題ない。
今回の方法は、0x80070643 エラーが表示されて KB5034441 がインストールできない環境で、クリーンインストールをしたくない場合、上記の方法で解決できなかった場合にお試しください。
※実際に複数のユーザー様が実行して解決している方法です。
意外な展開 KB5034441 の エラーの修正プログラムはリリースされません
2024/07/11:
Win10 KB5034441 条件を満たしていれば更新の必要なし
KB5034441 の 0x80070643 エラーを完全に解決する方法
まず初めに、Windows 10 22H2 の Windows RE イメージ(Winre.wim)のサイズは約 500MB ですので、ディスクの管理を開いて回復パーティションのサイズが 500MB(+10MB 程度)以上あるかを確認してください。
問題がなければ操作を進めてください。
1.WinRE を無効にする
1.コマンドプロンプトを管理者として開き、次のコマンドを入力して Enter を押します。
reagentc /disable
2.「REAGENTC.EXE: 操作は成功しました。」と表示されたら WinRE は無効になります。
コマンドプロンプトはまだ使用しますので、閉じずにそのままで構いません。
2.ISO ファイルから Windows RE イメージを取り出し、現在のイメージに上書きする
1.Microsoft の公式ページから「メディア作成ツール」をダウンロードして実行してください。
ページを開いたら、「ツールを今すぐダウンロード」をクリックします。
2.ダウンロードした「MediaCreationTool22H2.exe」を実行し、ユーザーアカウント制御が表示されたら「はい」をクリックします。
3.Windows 10 セットアップの「適用される通知とライセンス条項」が表示されますので、「同意する」をクリックします。
4.「実行する操作を選んでください」で「別の PC のインストール メディアを作成する (USB フラッシュ ドライブ、DVD、または ISO ファイル)」を選択し、「次へ」をクリックします。
5.「言語、アーキテクチャ、エディションの選択」が表示されますので、そのまま「次へ」をクリックします。
6.「使用するメディアを選んでください」で「ISO ファイル」を選択し、「次へ」をクリックします。
7.「パスの選択」が表示されますので、ISO ファイルを保存したいフォルダーを選択して「保存」をクリックします。
8.Windows 10 のダウンロードが開始しますので、しばらくお待ちください。
9.Windows 10 のダウンロードが終わるとメディアの作成が始まります。
10.メディアの作成が完了すると、「ISO ファイルを DVD にコピーしてください」と表示されますので、「完了」をクリックします。
11.次のページから 7-zip をダウンロードしてインストールしておきます。
https://7-zip.opensource.jp/download.html
自分の PC が 64ビットか 32ビットかわからない場合は次のページを参考に「システムの種類」を確認してください。
Win10/Win11 PC のスペック(性能、仕様)を確認する 4つの方法 – システムの詳細情報(設定)
12.先ほどダウンロードした ISO ファイルの上で右クリック>7-zip>「開く」をクリックします。
13.ISO ファイルの中身が開きますので、「sources」フォルダーを開き、「install.esd」をダブルクリックで開きます。
14.「install.esd」フォルダーが開きますので、PC のエディションに合ったフォルダーを開きます。
1 = Windows 10 Home
3 = Windows 10 Pro
自分の PC のエディションがわからない場合は、次のページを参考に「Windows の仕様」を確認してください。
Win10/Win11 PC のスペック(性能、仕様)を確認する 4つの方法 – システムの詳細情報(設定)


15.フォルダーを開いたら、Windows>System32>Recovery と開いていきます。
16.「C:\Windows\System32\Recovery」フォルダーを開き、「Winre.wim」というファイルをクリックしながら離さず、「C:\Windows\System32\Recovery」フォルダーに持って行き、クリックを離します。
するとコピーが始まります。
17.コピーが終わると「対象のフォルダーへのアクセスは拒否されました」と表示されますので、「続行」をクリックします。
Windows RE イメージ(Winre.wim)が既に存在している場合は上書きの確認が表示されます。
「Winre.wim」は隠しファイル(保護されたオペレーティングシステムファイル)になっていますので、隠しファイルを表示して確認してみてください。
上書きが心配な場合は別のフォルダーに保存をしてきましょう。
18.これで「Winre.wim(Windows RE イメージ)」のコピーは完了しましたので、すべてのフォルダーを閉じてください。
19.コマンドプロンプトを管理者として開きます。(開いていない場合)
20.次のコマンドを入力して Enter を押します。
reagentc /setreimage /path C:\windows\system32\recovery
「REAGENTC.EXE: 操作は成功しました。」と表示されれば OK です。
21.そのまま次のコマンドを入力して Enter を押します。
reagentc /enable
すると、「REAGENTC.EXE: 操作は成功しました。」と表示され、WinRE が有効になります。
その際に先ほどコピーした「Winre.wim」は見えなくなりますが、問題ありません。
22.続けて「reagentc /info」と入力して Enter を押し、Windows RE の場所を確認してみてください。
上の画像では、赤枠内の「partition4」が Windows RE の場所になります。
※コマンドプロンプトは閉じずにそのままにしておきます。
Windows RE の場所が回復パーティションに設定されているかを確認する
Windows RE の場所が回復パーティションに設定されているかを確認するには、まずディスクの管理を開きます。
1.スタートボタンの上で右クリック>「ディスクの管理」をクリックします。
2.「回復パーティション」と表示されているディスクの左側の「ディスク 数字」を確認してください。
※下の画像では「ディスク 0」となっていますね。
3.コマンドプロンプトに次のコマンドを入力して Enter を押します。
diskpart
4.DISKPART> と表示されたら、「sel disk 先ほど確認したディスクの数字」を入力して Enter を押します。
すると、パーティションに一覧が表示されますので、Type が「回復」の左側の「partition 数字」を確認してください。
「partition 数字」が Windows RE の場所と一致していれば、Windows RE の場所は回復パーティションに設定されていますので、コマンドプロンプトやフォルダー、7-zip をすべて閉じ、Windows Update の画面を開いて更新の再試行をしてください。
問題がなければ、ほぼ KB5034441 のインストールに成功し、0x80070643 エラーは表示されなくなります。
「partition 数字」が Windows RE の場所と一致していない場合、2024/04/18: 追記を参考に Windows RE の場所を戻す手順を行ってみてください。
2024/04/18: 追記 Windows RE イメージが回復パーティションに保存されない場合
ユーザー様からコメントをいただき確認してみました。
ユーザー様のコメント( 一部抜粋):
WinRE の場所が修正前後で違うと思います.(当方の環境の問題なのかもしれませんが.)
具体的には,「reagentc /disable」する直前に「reagentc /info」で表示された『Windows RE の場所:』は
\\?\GLOBALROOT\device\harddisk0\partition3\Recovery\WindowsRE
でしたが,
「reagentc /enable」した直後の「reagentc /info」は
\\?\GLOBALROOT\device\harddisk0\partition2\Recovery\WindowsRE
でした.
つまり, 回復パーティション にあるWinREを参照していたのが, Cドライブ にあるWinREを参照するようになった,ということです.
一部の環境では、Windows RE イメージが回復パーティションに保存されずに「C:\Recovery\WindowsRE」フォルダーに保存されてしまう場合があります。
例えば、上記のユーザー様の場合、回復パーティションの場所が「harddisk0\partition3\Recovery\WindowsRE」でしたが、「harddisk0\partition2\Recovery\WindowsRE」に変わっています。
その場合は、次の Windows RE の場所を戻す手順を行ってみてください。
1.エクスプローラーを開き、「表示」タブの「隠しファイル」と「ファイル名拡張子」にチェックを入れ、右側の「オプション」をクリックします。
2.「フォルダーオプション」が開きますので、表示タブを開き、「保護されたオペレーティングシステムファイルを表示しない(推奨)」のチェックを外します。
3.「警告」が表示されたら「はい」をクリックします。
4.「OK」をクリックします。
5.「C:\Windows\System32\Recovery」フォルダーを開いておきます。
※既にコマンドプロンプトを開いていて「diskpart」コマンドを実行している場合、まず「exit」と入力して Enter を押し、DiskPart を終了してください。
6.コマンドプロンプトを管理者として開き、「reagentc /disable」と入力して Enter を押します。
7.「C:\Windows\System32\Recovery」フォルダーの中に「Winre.wim」という隠しファイルが存在しているかを確認してください。
8.「reagentc /disable」を実行した後に「C:\Windows\System32\Recovery」フォルダーの中に「Winre.wim」が存在しない場合、存在する場合も次の手順を続けて行ってみてください。
9.コマンドプロンプトに「reagentc /enable」と入力して Enter を押し、WinRE を有効にしておきます。
※WinRE を有効にすると「Winre.wim」は消えます。
10.「ReAgent.xml」の名前を「ReAgent.xml.bak」などに変更します。
※名前の変更時にアクセス許可とユーザーアカウント制御が表示されますので、アクセス許可は「続行」を、ユーザーアカウント制御は「はい」をクリックします。
11.コマンドプロンプトに「reagentc /disable」と入力して Enter を押します。
ここで「C:\Windows\System32\Recovery」フォルダーの中に「Winre.wim」が存在しているかを確認します。
12.「ReAgent.xml」も新しく作成されたのを確認したら、コマンドプロンプトに「reagentc /enable」と入力して Enter を押します。
13.コマンドプロンプトに「reagentc /info」と入力して Enter を押し、Windows RE の場所を確認してみてください。
次のページで紹介しているツールを使用すると回復パーティションの場所を簡単に表示することができます。
「KB5034441 0x80070643 エラーの修復」ツール
ツールを開き、①と③を実行するだけです。
上の画像では「disk 0」の「Partition 4」に回復パーティションが割り当てられています。
「reagentc /info」で表示された Windows RE の場所と一致していれば、Windows RE イメージは回復パーティションの中にあることになります。







































