以前の Windows では、 PC の電源を入れた直後にキーボードの「F8」キーを連打すると「詳細ブート オプション」が表示されましたが、 Windows 10/11 では表示されなくなってしまいました。
「詳細ブート オプション」は廃止されたわけではなく、無効化されているだけですので、設定をすることで表示させることが出来ます。
このページでは、「詳細ブート オプション」有効化する方法を紹介します。
「詳細ブート オプション」は必要か?
万が一 Windows が起動できなくなった場合、「詳細ブート オプション」の「コンピューターの修復」から「セーフモード」や「高度なスタートアップ オプション」を開いてシステムを修復することが出来ます。
筆者が「詳細ブート オプション」の有効化をおすすめする一番の理由は、「前回正常起動時の構成」で起動することができるためです。
例えば、自動的にドライバーが更新されたことが原因で起動できなくなった場合に、非常に役に立ちます。
以前、CrowdStrike の不具合を含んだアップデートで Windowsデバイスが約 850万台ダウンし、世界中の空港、医療機関や金融機関に影響を与えました。
このような場合に「前回正常起動時の構成」で起動していれば、すぐに復旧できていたでしょう。
「詳細ブート オプション」の有効化後、次のページを参考に「前回正常起動時の構成」を表示するように設定しておきましょう。
Win10/Win11 起動時に「前回正常起動時の構成」を表示する方法
「詳細ブート オプション」を有効にする方法
コマンドプロンプトを管理者として開き、次のコードを入力して Enter を押します。
bcdedit /set {default} bootmenupolicy legacy
これで設定は完了です。
次回からは PC の電源を入れた直後に「F8」キーを連打すると「詳細ブート オプション」が表示されるようになります。
※F8が効かない場合は高速スタートアップを無効にしてください。
「詳細ブート オプション」を無効にする方法
コマンドプロンプトを管理者として開き、次のコードを入力して Enter を押します。
bcdedit /set {default} bootmenupolicy standard
これでデフォルトの設定に戻ります。
起動時に F8キーを連打すると青い画面が表示される場合
一部の環境では、起動時に F8キーを連打すると青い画面(高度なスタートアップ オプション)が表示される場合があります。
この場合は、起動時に F8キーを連打せずに、「Windows ブート マネージャー」が表示されてから(表示されている間に)F8 キーを一度押すことで表示できます。
「Windows ブート マネージャー」が表示される時間は、デフォルトで 30秒に設定されています。
この時間を変更するには、コマンドプロンプトを管理者として開き、次のコードを入力して Enter を押します。
bcdedit /timeout 30
「30」の部分は、Windows の起動時に「Windows ブート マネージャー」が表示される時間(秒)であり、最大で 999秒まで設定できます。
※「0」にすると 「Windows ブート マネージャー」は表示されなくなります。
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