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Win10/Win11 起動時に「前回正常起動時の構成」を表示する方法

今回は、Windows 10 と Windows 11 の起動時に「前回正常起動時の構成」を表示する方法を紹介します。

以前「詳細ブート オプション」を表示する方法を紹介しましたが、デフォルトでは「前回正常起動時の構成」は表示されません。

今回紹介するレジストリ値の編集と BCDEdit コマンドを実行すれば、「詳細ブート オプション」に「前回正常起動時の構成」を表示することができます。

詳細ブート オプション
詳細ブート オプション
目次

「前回正常起動時の構成」とは

「前回正常起動時の構成」とは、名前の通り、前回正常に起動した時の構成で今回も起動するという機能です。

デフォルトでは、Windows は起動が成功するたびにシステム構成ファイル(主にハードウェア関連の情報)を自動的に保存します。

「前回正常起動時の構成」はどんなときに使う?

Windows が正常に起動できない場合、例えばブルースクリーンが表示された場合に「前回正常起動時の構成」を選択して起動すれば、多くの場合問題なく起動できます。

例えばハードウェアドライバーを更新したり新しいハードウェアを追加して、そのドライバーをインストールした後にブルースクリーンが発生した場合などに使用します。

また、一部のウイルスは重要なレジストリ値を不正に編集することがあり、それが原因でセーフモードが起動せずブルースクリーンになる場合があります。

そのような場合に「前回正常起動時の構成」で起動するとセーフモードが修復され、起動できる場合があります。

「前回正常起動時の構成」で復元されるもの

「前回正常起​​動時の構成」を選択して Windows を起動すると、Windows はレジストリキー「HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet」の情報のみを復元します。

その他のレジストリ キーに加えられた変更は復元されません。

「前回正常起​​動時の構成」は、Windows が最後に正常に起動したときに有効だったレジストリ情報とドライバー設定を復元します。

「前回正常起動時の構成」で解決できないもの

「前回正常起​​動時の構成」では、ドライバーやファイルの破損または欠落、レジストリファイルの破損、レジストリの内容の誤りが原因で発生する問題は解決されません。

起動時に「前回正常起動時の構成」を表示する方法

BCDEdit コマンド

1.Win10/Win11 F8 キーを押しても「詳細ブート オプション」が表示されない を参考に、「詳細ブート オプション」を表示できるようにしてください。

2.コマンドプロンプトは開いたまま、次のコマンドを入力して Enter を押します。

BCDEdit /SET "{bootmgr}" displaybootmenu yes

3.続いて次のコマンドを入力して Enter を押します。

bcdedit /timeout 30
コマンドプロンプト
コマンドプロンプト

すると、次回 PC の起動時に「Windows ブート マネージャー」が 30 秒間表示されるようになります。

30 秒間操作がない場合はそのまま Windows が起動し、30 秒以内に「F8」キーを押すと 「詳細ブート オプション」が表示されます。

Windows ブート マネージャー
Windows ブート マネージャー

「Windows ブート マネージャー」の表示時間を変更したい場合は、「timeout 30」の「30」を変更してください。

「15」秒にしたい場合は次のようになります。(最大で 999秒まで設定できます)

bcdedit /timeout 15

※「0」にすると 「Windows ブート マネージャー」は表示されなくなります。

4.コマンドプロンプトを閉じ、レジストリの編集を行ってください。

レジストリの編集

レジストリの操作を間違えると、システムが起動できなくなるなどの不具合が起きる可能性があります。事前にシステムの復元などでバックアップを取り、自己責任で行うようお願いします。

1.Windowsキー + R を押して「ファイル名を指定して実行」を開き、「regedit」と入力して Enter を押します。

2.レジストリエディターが開きますので、次のキーを開きます。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Session Manager\Configuration Manager

3.「Configuration Manager」キーを右クリック>新規>「キー」をクリックします。

4.「新しいキー #1」の名前を「LastKnownGood」に変更します。

5.「LastKnownGood」キーを右クリック>新規>「DWORD(32ビット) 値」をクリックします。

6.「新しい値 #1」の名前を「Enabled」に変更します。

7.「Enabled」値をダブルクリックで開き、値のデータに「1」と入力して Enter を押します。

DWORD (32ビット) 値の編集編集
DWORD (32ビット) 値の編集編集
レジストリエディター
レジストリエディター

8.次のキーを開きます。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Session Manager\Configuration Manager

9.「BackupCount」値をダブルクリックで開き、値のデータを「2」に変更して Enter を押します。

※値がなければ追加してください。「DWORD(32ビット) 値」

DWORD (32ビット) 値の編集
DWORD (32ビット) 値の編集
レジストリエディター
レジストリエディター

これで設定は完了しましたので、PC を再起動し、F8 キーを押して「詳細ブート オプション」を表示してみましょう。

レジストリに追加したキーや値、BCDEdit コマンドは、Windows Update によりリセットされる場合があります。定期的に確認を行うことをおすすめします。

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この記事を書いた人

Windows 技!では、Windows 10/11 の問題解決をメインに、PC をもっと便利にするカスタマイズ方法なども紹介しています。少しでもみなさまのお役に立てれば幸いです。

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