筆者の環境で Windows 11 バージョン 24H2 の更新プログラム KB5048667 が何度もダウンロードとインストールを繰り返すという不具合が出ています。
KB5048667 は 2024/12/11 にインストール済みであり、これまでは問題なかったのですが、本日突然この不具合が発生しました。
KB5048667 のダウンロードは途中で止まり、エラーで失敗することもあります。
エラーが出ずにインストールが始まることもありますが、ファイルのダウンロードは完全ではなく、途中で終了しているのでインストールが失敗します。
エラーコードは 0x800f081f となっています。
0x800f081f = CBS_E_SOURCE_MISSING
コンポーネント ストアの破損。(パッケージまたはファイルのソースが見つかりません。)
KB5048667 が何度もダウンロード&インストールを繰り返す不具合について思い当たること
筆者がメインで使用している PC は Windows 11 Home なのですが、以前有効にしていたローカルグループポリシーエディターが、バージョン 24H2 に更新したことにより無効になってしまったので、再度有効化するバッチファイルを実行しました。
このバッチファイルを実行している最中に PC の動作が重くなったので、 タスクマネージャーを確認してみると Windows Update が動いていました。
そして、Windows Update の画面を開いてみると、KB5048667 のダウンロードが始まっていました。
ローカルグループポリシーエディターは、Windows 11 Pro 以上で使用できる機能であり、Home では通常は使用できません。
今回の不具合の原因がローカルグループポリシーエディターを有効化したことによるものなのかは不明ですが、バージョン 24H2 では、システムが大きく変更されていますので、無理やり何かを有効化するという行為は控えたほうが良いのかもしれません。
2024/12/22:解決法
上記の不具合を解決するために、Windows イメージの修復およびシステムファイルの修復を実行しましたが、改善されませんでした。
また、Windows Update コンポーネントのリセットでも解決できませんでした。
最終的に解決できた方法は、システムの復元です。
ローカルグループポリシーエディターを有効化した際に Windows Update が実行されたのですが、その際に自動的に復元ポイントが作成されていましたので、そのポイントまで復元することにより、Windows Update の画面で更新のチェックを行っても KB5048667 は表示されなくなりました。
ローカルグループポリシーエディターを有効化したことが根本的な原因であるかは、後日検証してみたいと思います。
原因
別の PC で検証したところ、やはり原因はローカルグループポリシーエディターを有効化するバッチファイルを実行したことだとわかりました。
バッチファイルを実行したタイミングで同じように KB5048667 のダウンロードが開始されました。
ただ、何度か検証してみると KB5048667 のインストールが成功することがありましたので、根本的な原因は他にあるのかもしれません。
KB5048667 のインストールが成功すれば、Windows Update の画面で更新のチェックを行っても KB5048667 は表示されなくなります。
しかし、本来 Windows 11 Home には、ローカルグループポリシーエディターは必要のない機能です。
筆者の PC と同じような不具合が発生する可能性もありますので、無理に有効化することはおすすめしません。
2024/12/23:
根本的な原因は、ローカルグループポリシーエディターを有効化するためのパッケージファイルにあることがわかりました。具体的な内容は当記事のコメント欄をご覧ください。
コメント(降順)
再度修復インストールを行なってみました。その後、ローカルグループエディターが起動できなくなっているのを確認後、Windows Updateを行なってみましたが、 KB5048667 が再度表示されることはいまのところありません。ですのでローカルグループエディターの有効化が不具合の引き金になってるのはありそうです。
Windows Updateのトラブルシューティングの自動診断が実行出来ないのは相変わらずですが。
siden様、ありがとうございます。
私の環境でも Windows Update のトラブルシューティングの自動診断が実行出来ませんでした。今のところ原因は不明です。
その後、「Windows Update で問題を解決する」を実行してみましたが、「Windows の修復バージョンが見つかりません。後でもう一度お試しください」と表示され、修復できませんでした。
そのため、KB5048667 をアンインストールしてから再度「Windows Update で問題を解決する」を実行すると修復バージョンのダウンロードが開始し、インストールを進めることで問題は解決しました。
ちなみに、「Windows Update で問題を解決する」を実行するとローカルグループポリシーエディターを有効化するためのファイルは復活します。
「Windows Update で問題を解決する」を実行するとローカルグループポリシーエディターを有効化するためのファイルは復活します。とありますが、それは、機能自体は無効になってる状態なのでしょうか。
此方ではその後、ローカルグループポリシーエディターが開かなかったので。パッチを使う前の状態に戻っているということでしょうか
siden様、
そうですね。Windows 11 バージョン 24H2 をインストールすると、Home では使えない機能が有効化されている場合、その機能は有効化される前の状態になります。
例えば、Hyper-V も Home では使えない機能ですので、有効化される前の状態になります。
※Hyper-V を有効化したときには何の問題もありませんでした。
Win11 Home で 24H2 に更新後に消えた Hyper-V を復元する
なるほど。では修復インストールが無事終わってsfc /scannowやDISMコマンドで問題がなく、
再度,ローカルグループポリシーエディターをパッチ等で再度有効にしない限りは解決してるということでいいのでしょうか。
修復インストール後にWindows Updateをしても再度、KB5048667 がふってくるようなことはおきていません。PowerShellでGet-HotFix | Where-Object {$_.Description -eq “Security Update”} で確認すると確かにKB5048667 はインストールされているようです。
ただ、Windows Updateの更新の履歴のアンインストールの一覧には、現在KB5048667 はないようでした。Windows Updateの履歴は消したのでそれも関係してるのかもしれませんが。
あと起動時に黒い画面のままのときが一度あったのですがそれも今回の事と関係あったのだろうかとは少し思ったりもします。グラフィックドライバーの関係かもしれませんが。今のところ一度だけですしね。
もしかするとPro環境の方でも同じ問題が起きてて有効化してしまったことでhomeでも同じ不具合に巻き込まれたという可能性はあるんでしょうか。まあPro環境無いのでわかりませんが。
siden様、
そうですね。ローカルグループポリシーエディターを有効化しなければ問題はないと思います。Proでは初めから有効化されているため問題はありません。
先ほどローカルグループポリシーエディターを有効化するためのパッケージファイルの中身を確認したところ、バージョン(ビルド)が 10.0.26100.2454 となっていました。
10.0.26100.2454 は、KB5048667 の 1つ前の更新プログラム(プレビュー)KB5046740 のバージョンです。これが今回の根本的な原因でしょう。
つまり、今インストールされている更新プログラムよりも古いバージョンの機能を有効化したため、Windows Update は 1つ前のバージョンであると認識してしまったのだと思います。
Hyper-V を有効化した際に問題がなかったのは、有効化するためのパッケージファイルの中身のバージョンが 10.0.26100.2605(KB5048667)であったためでしょう。
検証のため、「Windows Update で問題を解決する」を実行した後にローカルグループポリシーエディターを有効化してみましたが、やはり更新のチェックを行うと KB5048667 のダウンロード&インストールが実行されました。
ただ、このときは失敗せずにインストールに成功し、その後は更新のチェックを行っても KB5048667 は表示されなくなりました。
此方の環境では、homeでローカルグループポリシーエディターを有効化していますがその症状は今のところでていません。というのも先日、今月の定例Update後に、DISM.EXE /online /cleanup-image /restorehealthを行った時、62.3%で止まってしまった症状が発生したため、「Windows Updateで問題を解決する」で修復インストールを行った時、ローカルグループポリシーエディターが無効化されたので、再度有効化しました。けど自分の環境では今のところは起きてません。ただ、最初にDISMコマンドが途中で止まってしまった原因がもしかするとそれもあったのだろうかと少し思いましたが確証はありません。ちなみに62.3%で止まる症状は修復インストールで治っています。ただ表示上の問題だった可能性もあり、修復インストールでなく、sfc /scannowを実行すれば解決した可能性もありそうです。再度修復インストールが必要になったときは今度はローカルグループポリシーエディターは有効化しないと思います。
siden様、コメントありがとうございます。
後ほど記事に追記しますが、やはり原因はローカルグループポリシーエディターを有効化するバッチファイルを実行したことでした。
ローカルグループポリシーエディターを有効化したのは KB5048667 をインストールした後でしょうか?
それが原因になるとは思ってなかったので前後関係を覚えていません。有効化したローカルグループポリシーエディターを無効にする方法はあるのでしょうか。一応現時点の環境では問題はおきてませんが。
ただ、修復インストールを行う前は、定例Updateのあとだった事を考えると KB5048667のインストール後に行なった形になります。修復インストールを行なった後に、checkをかけるとKB5048667が再度現れましたが、今度は再起動を求められる形ではありませんでした。その時に、ローカルグループポリシーエディターを有効にしていたかどうかがわかりません。それで今の所をインストールを繰り返すという状況にはなっていないようです。
siden様、ありがとうございます。
有効化したローカルグループポリシーエディターは、コマンドにある /add-package を /Remove-Package に変えることで削除することができますが、有効化するためのファイルも削除されますので、再度有効化ができなくなります。(できたとしても、起動時にエラーが表示されます)
先ほどローカルグループポリシーエディターを削除した後に DISM.EXE /online /cleanup-image /restorehealth を行ってみたのですが、62.3% で止まる症状が発生しました。
このときに Windows Update の画面で更新のチェックを行うと、KB5048667 のダウンロードが始まりました。
そして、ダウンロードが終わりインストールが開始しますが、10% で止まり、それからは全く動かなくなります。
検証のためにそのまま放置(1時間以上)をしてみると、しばらく反応がなかった Windows Update サービスおよび Windows Modules Installer Worker プロセスが動き出しました。
それからまた少し時間が経つと DISM コマンドが動き出し、100% になりましたが、エラー:0x800f081f(ソースファイルが見つかりませんでした)が表示され、Windows イメージの修復が失敗しています。
そして、Windows PoweShell を閉じ、しばらくすると KB5048667 のインストールが進み、インストールエラー:0x800f081f が表示されました。
おそらく、siden様のときも同じ症状だったのかもしれません。