Windows 11 バージョン 22H2 へのアップデート通知が届いた方もいるかと思いますが、現在多くのユーザーがバージョン 22H2 へのアップデートに失敗するという問題が起きています。
その際に出るエラーは「0x80070001」や「0x80070002」など「0x800700**」のような番号です。
具体的な原因は分かりませんが、今までに更新してきた Windows Update の更新履歴が原因とも言われています。
この更新履歴を削除してからバージョン 22H2 へのアップデートを行ってみてください。
Windows Update の更新履歴を削除する
操作を間違えると重大な問題が発生する場合がありますので、間違いのないように行ってください。
Windowsキー + R を押して、「ファイル名を指定して実行」を開きます。
次のコードを入力して Enter を押します。
services.msc
サービスが開きますので、下にスクロールしていくと「Windows Update」がありますので、ダブルクリックして開きます。
スタートアップの種類を「無効」にし、停止をクリック > OK をクリックします。

もう一度 Windowsキー + R を押して、「ファイル名を指定して実行」を開きます。
次のコードを入力して Enter を押します。
%windir%\SoftwareDistribution\DataStore
%windir% とは、「OS のインストールされているドライブ¥Windows」フォルダーを表しています。
DataStore フォルダーが開きますので、中にあるフォルダーとファイルをすべて削除します。

削除する際に次のように管理権限を求められる場合がありますので、「続行」をクリックします。

※これらのファイルを削除すると、更新履歴が見れなくなります。

DataStore フォルダーを閉じ、サービスに戻ります。
「Windows Update」をダブルクリックして開き、スタートアップの種類を元の「自動(遅延開始)」に変更し、「適用」をクリックします。

すると、「開始」ボタンが有効になるので、クリックしてサービスを開始し、OK をクリックします。

以上で Windows Update の更新履歴の削除は完了です。
この状態で Windows 11 バージョン 22H2 へのアップデートを行ってみてください。
※お使いの PC が Windows 11 に対応していない場合は更新ができません。
Windows Update コンポーネントをリセットする
上記で解決できない場合は次のバッチファイルで Windows Update コンポーネントのリセットのリセットをしてから更新してみてください。
バッチファイルを作成しましたので、コードをコピーしてテキストファイルに貼り付け、拡張子を「.bat」に変更して保存してください。(文字コードを「ASNI」に指定しないと文字化けして正しく動作しません)
Windows Update コンポーネントをリセットするバッチファイルの内容
@echo off
set /p a=Windows Update コンポーネントのリセットを開始するには y を 終了する場合は n を入力して Enter を押してください:
if /i "%a%"=="n" exit
if /i "%a%"=="y" goto :1
cls&%0
:1
net stop wuauserv
net stop bits
net stop cryptSvc
net stop msiserver
Ren %systemroot%\SoftwareDistribution SoftwareDistribution.old
Ren %systemroot%\System32\catroot2 catroot2.old
net start wuauserv
net start bits
net start cryptSvc
net start msiserver
echo ====================================================================================
echo.
echo Windows Update コンポーネントのリセットが完了しました。Enter を押して終了します。
pause
バッチファイルのダウンロード
バッチファイルの作成が苦手な方は、ここからダウンロードしてください。
ハッシュ値:対象ファイル「Windows Update コンポーネントのリセット.zip」
SHA256 ハッシュ値:
549b9ebc5728709874ef63d14c04f7a947344025889e99ec7b8dd9f5e346e63e
Windows Update コンポーネントのリセット.zip
ダウンロードが完了したら「Windows Update コンポーネントのリセット.zip」を解凍してください
バッチファイルの実行方法
バッチファイル「Windows Update コンポーネントのリセット.bat」を右クリックし、「管理者として実行」をクリックします。
ユーザーアカウント制御の画面が表示されたら「はい」をクリックします。
リセットの開始をするには「y」を入力して Enter を押します。

コマンドの実行が開始し、数十秒で終了します。

「Windows Update コンポーネントのリセットが完了しました。Enter を押して終了します。」と表示されたら Enter を押してコマンドプロンプトを閉じます。
これで Windows Update コンポーネントのリセットが完了しましたので、再度 Windows Update を実行してみましょう。
コメント(降順)