2023/11/14 にリリースされた Windows 11 22H2、および 23H2 の更新プログラム KB5032190 (OS ビルド 22621.2715 と 22631.2715) でエクスプローラーの不具合を確認しました。
KB5032190 をインストール後、一部の環境で「アイコンの自動整列」を解除後に再起動またはサインアウトをすると、デスクトップのアイコンの配置がバラバラになる場合があります。
Win11 22H2,23H2 Microsoft が Copilot の不具合を認める
先日 Microsoft は、デスクトップのアイコンの配置の不具合の原因が Copilot (プレビュー版) にあると認めましたので、次のページの方法で Copilot を無効にしてみました。
しかし、Copilot を無効にしていてもデスクトップのアイコンの配置がバラバラにになる症状が出る場合もありますので、根本的な原因はエクスプローラー自体にあると考えています。
現在のエクスプローラーのバージョンは「10.0.22321.2715」です。
Windows 11 のエクスプローラーの不具合は今に始まったことではなく、タブ機能が追加された頃からエクスプローラーが勝手に開いてしまう、または最小化していても勝手に復元され最前面に表示される等の問題があり、解決されていません。
デスクトップのアイコンの配置がバラバラになる不具合はアイコンの数に関係なく、多くても少なくても配置が変わってしまいます。
エクスプローラーのウィンドウが最前面に表示される問題に関しては、Release Previewチャネルで既に解決されているようで、今後のアップデートで解決されるでしょう。
その他、KB5032190 のインストール後の不具合で次の不具合が報告されています。
- タスクバーのアイコンが消える
- 仮想デスクトップを切り替えるのが遅い、カクカクする
- 壁紙の位置ずれ
また、一部の環境では KB5032190 のインストールの進行状況が一定の割合に達するとシステムが繰り返し再起動され、更新と復元を繰り返して無限ループに陥ることがあります。
Microsoft は現在これらの不具合を発表していません。
KB5032190 のインストールをしていない方は、もしも更新するのであれば、バックアップを忘れずにとっておきましょう。
そして、万が一の場合に備えて次のページを読んでおくことをおすすめします。
Win11 セーフモードなどが選択できる「高度なスタートアップ オプション」の開き方
2023/11/28:
Win11 KB5032190 で確認されている不具合と対処法
2024/03/23:
コメントの画像認証がうまくいかず(修正済み)、お問い合わせから頂いたコメントをこちらで紹介させていただきます。(User 256様より)
この度は有用な情報をありがとうございました。
コメント(降順)
連投で申し訳ありません。
一時的な解消の方法の(2)と(3)が逆になっていたようです。
ドット絵のようになってぼやけたアイコンに対する対処法が,explorer.exe の再起動で,
アイコンの透過色が正しく表示されない場合の対処法が,ファイル thumbcache_256.db の削除です。
どちらも,一時的ではありますが,自分の環境では,しばらくの間は,これで解決できました。
匿名様、コメントありがとうございます。
(1) に関しては、KB5032190 ではエクスプローラーのタブをドラッグすることでウィンドウを切り離したり元に戻すことができるようになっており、エクスプローラーに大きな変更が加えられています。
この不具合に関しては今現在 KB5032190 を削除する以外に方法はありません。
※ただ、KB5032190 を削除しても、次の記事(今回の不具合を紹介させていただきました)で紹介している「タスクビュー」を開くとフォーカスを失う症状が元に戻ってしまうことを確認しました。この不具合は 1つ 前の更新プログラム「KB5031455」から出ていたようです。
2023/11/28:Win11 KB5032190 で確認されている不具合と対処法(対処法が見つかり次第追記します)
https://windows-waza.com/confirmed-bugs-and-workarounds-for-win11-kb5032190/
Windows 11 Pro に KB5032190 をインストールしたあとで,上記以外に,次のような不具合が発生して,とても困っております。
(1) 任意のファイルのアイコンを選択した状態で「ファイル名を変更する」または,プロパティのダイアログを表示させたあとで「Enter キーを押す」などの操作を行うと,そのアイコンがフォーカスを失ってしまう。
このため,その後「マウスで再度クリックする」「Tabキーを数回押してフォーカスを移動させる」などの操作を行わないと,そのファイルのコピーや移動をしたい場合に,それらの処理が実行できなくなる。
(2) ファイルのアイコンが「ドット絵をそのまま拡大させたような状態」にって,ぼやけてしまい,正しく描画されない。これは特に,そのアイコンを「大アイコン」や「特大アイコン」などの大きさで表示させた際に,より一層,顕著に確認できる。
(3) アイコンのキャッシュが正常に保存されず「アイコンの背後で本来であれば透過色となる領域」が,灰色や黒色などで表示されてしまう。
瞬時に修復!デスクトップやエクスプローラーのアイコン表示がおかしい
https://windows-waza.com/icondisplayissstrange/
(2)については,↑こちらに書かれていた方法を参考に,ファイル thumbcache_256.db を削除すると,一時的ではありますが,正しく表示できます。
(3)については,タスクマネージャで explorer.exe (メモリの使用量が最も大きいもの) を再起動させると,やはり,一時的に解消されます。
どちらも対症療法であり,しばらくすると,また同じ不具合が発生します。
今回,同時にインストールされた Copilot に,これらの不具合を質問したところ,関連するサイトとして,こちらのサイトを紹介されました。
何か根本的な解決策は,あるのでしょうか。あるいは,何か他に情報はありますでしょうか。
なお,どの不具合にも,再現性はまったくなく,突然発生しています。