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Win11 KB5032190 で確認されている不具合と対処法

先日の記事で Windows 11 の更新プログラム KB5032190 にはエクスプローラーの不具合があるとお伝えしましたが、今回ユーザー様から別の不具合の報告がありました。

Win11 KB5032190 エクスプローラーの不具合あり

ここではユーザー様から報告された不具合と対処法、筆者が新たに確認した別の不具合と対処法を紹介したいと思います。

目次

KB5032190 で確認されている不具合と対処法

ユーザー様から報告された不具合

2023/11/28 ユーザー様からの不具合報告:

  1. 任意のファイルのアイコンを選択した状態で「ファイル名を変更する」またはプロパティのダイアログを表示させたあとで「Enter キーを押す」などの操作を行うと,そのアイコンがフォーカスを失ってしまう。
  2. ファイルのアイコンが「ドット絵をそのまま拡大させたような状態」になって,ぼやけてしまい,正しく描画されない。
  3. アイコンのキャッシュが正常に保存されず「アイコンの背後で本来であれば透過色となる領域」が灰色や黒色などで表示されてしまう。

「2」と「3」は次のページのバッチファイルを実行すると一時的に解決できます。

デスクトップのアイコンの表示がおかしい場合の対処法

「1」に関しては、KB5032190 ではエクスプローラーのタブをドラッグすることでウィンドウを切り離したり元に戻すことができるようになっており、エクスプローラーに大きな変更が加えられています。

この不具合に関しては今現在 KB5032190 を削除する以外に方法はありません。

※ただ、KB5032190 を削除しても、下で紹介している「タスクビュー」を開くとフォーカスを失う症状が元に戻ってしまうことを確認しました。この不具合は 1つ 前の更新プログラム「KB5031455」から出ていたようです。

追記:

デスクトップのアイコンのフォーカスを失った際に、Windowsキー + D を同時に押すことでフォーカスが戻ることを確認しました。既に KB5032190 をインストールしている場合は、この一時的な方法をおすすめします。

筆者が確認した新たな不具合

筆者が確認した KB5032190 の新たな不具合は、Windowsキー + Tabキーを同時に押して「タスクビュー」を開いた後に、元に戻るとデスクトップのアイコン名に影が付いて消えなくなる不具合です。

1つ 前の更新プログラム KB5031455 で完全に解決されたと思っていましたが再発しています。

KB5031455、KB5032190 どちらでも同じ不具合を確認しました。

今回の場合、「タスクビュー」を開いた後にデスクトップのアイコン名に影が付くと、「システムのプロパティ」のパフォーマンスオプションの「デスクトップのアイコン名に影を付ける」のオン、オフが反応しなくなります。

※2023/12/23: Windows 10 でも同じ不具合を確認しました。

※2023/12/28: 個人用設定のテーマの変更でも同じ不具合が出ました。

※2024/11/12: この不具合は、最新の更新プログラム KB5046633 をインストールしても解決されません。

「システムのプロパティ」のパフォーマンスオプション

一時的な対処法は、エクスプローラーを再起動することです。

Windowsキー + R を押して「ファイル名を指定して実行」を開き、次のコマンドを入力して Enter を押します。

cmd /c taskkill /f /im explorer.exe&ping -n 3 127.0.0.1>nul&start explorer

このコマンドを実行すると、開いているエクスプローラー(デスクトップも含む)がすべて閉じられ、3秒後にエクスプローラーが実行されてデスクトップが表示されます。

この時点で「システムのプロパティ」のパフォーマンスオプションの「デスクトップのアイコン名に影を付ける」のオン、オフが反応するようになります。

Win10/Win11 タスクバーに「エクスプローラーの再起動」を追加

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