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PC の起動時にロゴ画面で停止して BIOS にも入れない場合の対処法

Windows 10/11 で最近の更新プログラムをインストールした一部の PC において、起動時にロゴ画面で停止して BIOS にも入れないという不具合が発生しているようです。

この不具合は、現在一部の富士通製の PC(2015~2016 ESPRIMO・CELSIUS)や Gigabyte製ノートPC などで報告されています。

不具合が発生する可能性があると思われる更新プログラムは以下です。

Windows 10 の更新プログラム:

  • KB5063159 (OS ビルド 19045.5968)
  • KB5060533 (OS ビルド 19045.5965)
  • KB5058481 (OS ビルド 19045.5917) プレビュー

Windows 11 バージョン 24H2 の更新プログラム:

  • KB5063060 (OS ビルド 26100.4351) 帯域外
  • KB5060842 (OS ビルド 26100.4349)
  • KB5058499 (OS ビルド 26100.4202) プレビュー

Windows 11 バージョン 23H2 の更新プログラム:

  • KB5060999 (OS ビルド 22631.5472)
  • KB5062170 (OSビルド 22631.5415) 帯域外
  • KB5058502 (OS ビルド 22631.5413) プレビュー
目次

PC の起動時にロゴ画面で停止してしまう原因は?

PC の起動時にロゴ画面で停止してしまうのは、更新プログラムが直接の原因ではない可能性があります。

PC の電源が投入されると、まずマザーボードに搭載されたBIOS(Basic Input/Output System)またはUEFI(Unified Extensible Firmware Interface)というファームウェアが起動します。

この段階で、CPU、メモリ、グラフィックカード、ストレージコントローラーなどの主要なハードウェアが初期化されます。

そして、BIOS/UEFI は、PC の主要なハードウェアコンポーネントが正常に動作しているかを確認する自己診断テストを実行します。(POST)

具体的には、CPU、メモリー、キーボード、グラフィックカード、ストレージ(HDD/SSD)などが検出され、正しく機能しているかチェックされます。

もしこの段階で異常が見つかった場合、通常はビープ音(エラーコード)や画面上のエラーメッセージで問題が通知されます。

ただし、今回のようにロゴで停止してしまう場合は、POST プロセス自体が正常に完了していない可能性が非常に高いです。

対処法

PC ケースを開ける必要があるため、自信がない場合は専門家に見てもらうのが安全です。

1.徹底的な放電

1.PC をシャットダウンした状態で電源ケーブルをコンセントから抜きます。(周辺機器も取り外してください)

ノートPC の場合はバッテリーも取り外します。

2.その状態で、PC の電源ボタンを 30秒~1分程度長押してください。

これにより、PC 内部の余分な電気が放電され、一時的な電気的な問題が解消される可能性があります。

3.放電後、電源ケーブル(とバッテリー)を接続し、周辺機器を接続して起動をしてみてください。

2.すべての周辺機器の取り外し

モニター以外のキーボード、マウス、USBメモリ、外付けHDD、LANケーブルなど、PC に接続されているすべての周辺機器を取り外してから起動してみてください。

3.メモリーの挿し直し

1.PC の電源を切り、周辺機器や電源ケーブルを抜き、電源ボタンを 30秒~1分程度長押して放電をしてください。

ノートPC の場合はバッテリーも取り外します。

2.PC ケースを開け、メモリーを取り外して、スロットの埃などを軽く吹き飛ばし、メモリーの金色の接点部分を柔らかい布で拭いてから、しっかりと奥まで挿し直します。

ノートPC の場合、主に PC の裏側にメモリー用のカバーがあります。

3.電源ケーブル(とバッテリー)を接続し、再度起動をしてみてください。

メモリーは静電気を嫌います。作業前に、必ず金属などに触れて体に溜まっている静電気を逃がしてください。

静電気が原因でメモリーが壊れる場合がありますので、服装などにも気を付けながら作業をしてください。

また、複数のメモリーが搭載されている場合は 1枚だけ挿して起動を試してみてください。

解決できない場合は、別のスロットに挿し替えてから起動してみてください。

4.CMOS クリア

こちらはデスクトップ PC のみに対応しています。

マザーボードに付いているボタン電池を外すことで、CMOS クリアをすることができ、BIOS/UEFI の設定を工場出荷時の状態に戻すことができます。

マザーボードに付いているボタン電池
マザーボードに付いているボタン電池

これにより、不適切なBIOS設定が原因であれば解決する可能性があります。

RAID 設定を行っている環境ではドライブ内のデータが消えてしまう可能性がありますので、CMOS クリアは行わないようにしてください。

1.PC の電源を切り、周辺機器や電源ケーブルを抜き、電源ボタンを 30秒~1分程度長押して放電をしてください。

2.PC ケースを開け、ボタン電池を外します。

3.5分程度放置してからボタン電池を取り付け、電源ケーブルを接続して起動してみてください。

5.ボタン電池の交換

こちらはデスクトップ PC のみに対応しています。

マザーボードに付いているボタン電池は消耗品です。電池が切れかかっていると、様々な不具合が発生する可能性がありますので、新しいボタン電池に交換することをおすすめします。

取り外しは、CMOS クリアと同じ手順で行ってください。

RAID 設定を行っている環境ではドライブ内のデータが消えてしまう可能性がありますので、CMOS クリアは行わないようにしてください。

6.BIOS の再フラッシュ

確実ではありませんが、ソーシャルニュースサイト Reddit には、EFI Shell (Extensible Firmware Interface Shell) で BIOS を再フラッシュ(BIOS または UEFIファームウェアを更新する)することで解決できたという情報があります。

手順や更新方法を誤ると PC が使用できなくなる恐れがありますので、まずはメーカーに問い合わせをすることをおすすめします。

2025/06/18:

一部のメーカーでは、Windows が起動できなくなった PC に対して修復方法や問題を解決する BIOS を公開しています。

問題が発生している場合は、メーカーに問い合わせをして指示を仰いでください。

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