先日お伝えした、Windows 11 24H2 の既知の問題は解決されておらず、以下の既知の問題以外にも別の不具合が報告されています。
Windows 11 23H2 から 24H2 に更新するべきか?
既知の問題:
Microsoft – Google 翻訳
- Safe Exam Browser アプリケーションが開かない可能性があります。
Windows 11 バージョン 24H2 をインストールした後、このアプリケーションのバージョン 3.7 以下を実行している場合、Safe Exam Browserアプリを開くときに問題が発生します。
>未解決- Easy Anti-Cheat を使用している一部のデバイスが応答を停止し、ブルー スクリーンが表示されます。
Microsoft は、Windows 11 バージョン 24H2 と Easy Anti-Cheat アプリケーション間の非互換性の問題について Easy Anti-Cheat と連携して取り組んでいます。このソフトウェアは、マルチプレイヤー オンライン PC ゲームで使用されるセキュリティおよびチート防止対策の一環として、一部のゲームで自動的にインストールされます。影響を受けるのは、Intel の Alder Lake+ プロセッサと vPro プラットフォームを搭載したデバイスのみです。まれに、ユーザーが特定のゲームを開いたりプレイしたりすると、この問題により、影響を受けるデバイスが応答しなくなり、エラー「MEMORY_MANAGEMENT」のブルー スクリーンが表示されます。この問題が発生するほとんどのデバイスでは、2024 年 4 月以前にリリースされた Easy Anti-Cheat ドライバーを使用しています。
>解決策: 互換性のあるバージョンの Easy Anti-Cheat がゲームのアップデートに含まれているかどうかに応じて、ゲームをアップデートすると、この問題の解決に役立つ場合があります。- デバイスがロックされた後、指紋センサーに問題が発生する可能性があります。
Windows 11 バージョン 24H2 をインストールした後、特定のデバイスで指紋センサーに問題が発生する場合があります。これらのデバイスでは、デバイスをロックした後、センサーが応答しなくなることがあります。この問題により、Windows Hello 指紋認証を使用できなくなり、ユーザーは別の方法でデバイスのロックを解除するか、ログインする必要があります。
>解決策: デバイスに最新のファームウェアをインストールすると、互換性の問題が解消される可能性があります。影響を受けるデバイス モデルの新しいバージョンと更新プログラムがリリースされると、この問題は解決されるものと予想されます。- 壁紙カスタマイズ アプリケーションが期待どおりに動作しない可能性があります。
Windows 11 バージョン 24H2 をインストールした後、一部の壁紙カスタマイズ アプリケーションが起動しないか、正しく機能しない場合があります。複数のアプリケーションが影響を受け、壁紙が正しく表示されない、デスクトップからアイコンが消える、デスクトップ プレビュー機能が失われる、仮想デスクトップに問題が発生する、アプリケーションによってエラー メッセージが表示されるなどの症状が発生することがあります。
>解決策: これらの壁紙カスタマイズ アプリケーションの最新バージョンをインストールすると、影響を受けるデバイスの互換性の問題が解消される可能性があります。各開発者によってこれらのアプリケーションの新しいバージョンと更新がリリースされると、これらの問題は解決されると予想されます。- Intel Smart Sound Technology ドライバーとの互換性の問題 影響を受ける Intel SST ドライバーを搭載した Windows 11 バージョン 24H2 デバイスでは、ブルー スクリーンのエラーが表示される場合があります。
Intel と Microsoft は、 Intel 第 11 世代 Core プロセッサと Windows 11 バージョン 24H2 上のIntel Smart Sound Technology (Intel SST)の特定バージョンのドライバーに非互換性の問題があることを発見しました。影響を受ける Intel SST ドライバーを搭載したバージョン 24H2 を実行しているデバイスでは、ブルー スクリーンのエラーが表示される場合があります。影響を受けるドライバーは、Intel® Smart Sound Technology (Intel® SST) Audio Controller という名前です。デバイス マネージャーの[システム デバイス]にリストされ、ファイル名は’IntcAudioBus.sys’です。このファイルのバージョンが10.29.0.5152または10.30.0.5152の場合、この問題が発生する可能性があります。
>解決方法:この問題が発生しているデバイスでは、Windows 11 バージョン 24H2 にアップデートする前に、Intel® SST オーディオ コントローラードライバーの新しいバージョンをインストールする必要があります。この問題は、Intel® Smart Sound Technologyドライバーをバージョン10.30.00.5714以降、または10.29.00.5714以降にアップデートすることで解決します。- Asphalt 8 は定期的に応答を停止する場合があります。
Windows 11 バージョン 24H2 をインストールした後、Asphalt 8 (Airborne) で問題が発生する可能性があります。ゲームの使用中または終了中に例外が発生して応答が停止する可能性があり、例外から回復するにはゲームを再起動する必要があります。
>未解決- Windows ディスク クリーンアップ アプリケーションを使用した後、「Windows Update クリーンアップ」カテゴリに解放できるディスク領域の量が誤って表示される場合があります。
- これはレポート エラーであることに注意してください。[Windows Update クリーンアップ] を選択し、ディスク クリーンアップを初めて実行すると、そのカテゴリの一部またはすべてのファイル (たとえば、15 GB) が正しくクリーンアップされ、関連するディスク領域が期待どおりに解放されます。ただし、この最初の実行後、ツールは [Windows Update クリーンアップ] カテゴリでクリーンアップにまだ使用可能な領域の量 (たとえば、88 GB) を不正確に報告する場合があります。この不正確なディスク領域の量は、最初の実行で領域がすでに解放されているにもかかわらず報告されます。
緩和策: 2024 年 10 月 24 日以降にリリースされた Windows 更新プログラム ( KB5044384 ) には、Windows ディスク クリーンアップ ツールの改善が含まれており、推定値の誤りの原因の一部が解決されています。これらの Windows 更新プログラムをインストールすると、空き領域の推定値の精度が向上するはずです。
>未解決(軽減)
海外メディアの Windows Latest によると、一部のユーザーは次のバグを報告しているようです。
- 「設定」>「システム」>「ストレージ」>「一時ファイル」で Windows Update のクリーンアップができない(※レポート エラー)
※Microsoft は 10/14 に既知の問題として発表しました。実際にはクリーンアップができているようです。 - システムファイルの修復「システムファイルチェッカー」を何度実行しても破損ファイルが見つかり、修復されたと表示される
- クリップボードの履歴が機能しない
その他、24H2 に更新した後にインターネットが繋がらなくなったり、途切れたり、極端に遅くなったり、音が出なくなったりという報告もあります。
今現在 24H2 は不具合だらけで、様々なリスクが伴いますので、更新することはおすすめしません。
WindHows Update の画面で「利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する」が「オン」に設定されている一部の環境では、自動的に 24H2 の更新される可能性があります。
個人的には、「利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する」を「オフ」に設定し、Microsoft が上記の不具合を修正したことを発表してから更新することをおすすめします。
2024/10/18:
特定のモデルの Western Digital および SanDisk SSD を使用している環境で Windows 11 24H2 を実行するとブルースクリーンエラー(BSOD)が表示される問題も存在しています。
影響を受ける製品:
名前 | モデル番号 |
WD_BLACK SN770 NVMe SSD 2TB | WDBBDL0020BNC、WDS200T3X0E |
WD_BLACK SN770M NVMe SSD 2TB | WDBDNH0020BBK、WDS200T3X0G |
WD ブルー SN580 NVMe SSD 2TB | WDBWMY0020BBL、WDS200T3B0E |
WD ブルー SN5000 NVMe SSD 2TB | WDBS3F0020BNC、WDS200T4B0E |
サンディスク エクストリーム M.2 NVMe SSD 2TB | SDSSDX3N-2T00 |
これらの製品を使用している環境には Windows Update 経由での 24H2 への更新プログラムは提供されないはずですが、確実ではありません。
SanDisk は、現在この問題を解決するためのファームウェアを提供しています。
ファームウェアは次のページからダウンロードできますが、必ず重要なデータをバックアップしてからファームウェアの更新をするようにしてください。
https://support-jp.sandisk.com/app/answers/detailweb/a_id/52288/initiator/user(SanDisk 公式サイト)
2024/10/19:
Microsoft は、2024/10/18 に既知の問題を更新しました。(新たな不具合が発生)
Microsoft – Google 翻訳
- 一部の ASUS デバイスで Windows 11 バージョン 24H2 のインストールに失敗する可能性があります
Windows 11 バージョン 24H2 への更新を試行した後、一部の ASUS デバイス、具体的には X415KA および X515KA モデルで、システムが更新を完了できないという問題が発生する場合があります。更新プロセス中に、デバイスにエラーメッセージが表示されるブルー スクリーンが表示され、バージョン 24H2 のインストールを完了できない場合があります。この問題は ASUS との協力により特定され、これらのモデルの特定のハードウェア コンポーネントとの互換性に関連しています。
>未解決- Voicemeeter アプリが突然終了し、ブルースクリーン例外エラーが発生する場合があります
Windows 11 バージョン 24H2 をインストールした後、 Voicemeeterアプリケーションを実行している場合、デバイスで問題が発生する可能性があります。Voicemeeter アプリケーションの使用中に、デバイスでブルー スクリーンが発生し、メモリ管理エラーを示すエラーメッセージが表示されることがあります。注意: この問題は、VoiceMeeter のドライバーと最新のメモリ マネージャーの非互換性により発生します。
>未解決- カメラを使用すると、一部のアプリケーションが応答しなくなる可能性があります
Windows 11 バージョン 24H2 をインストールした後、オブジェクトまたは顔検出機能が有効になっているシナリオで、特定のデバイスで内蔵カメラの使用に問題が発生する場合があります。これには、カメラ アプリの使用、Windows Hello での顔認識サインイン オプションの使用、および内蔵カメラを使用するその他のアプリケーションが含まれます。
>未解決
これらの問題が発生する可能性のあるデバイスには互換性保留が適用され、Windows Update 経由での 24H2 への更新プログラムは提供されません。
2024/10/22:
- 24H2 に更新後、一部の Androidエミュレーターで不具合が発生しているようです。更新前は大して高くなかったゲームの CPU 使用率が 100% になることがある。
- AsIO.sys ドライバーが読み込めなくなる場合がある。
- Wi-Fi ルーターに接続している USBハードディスクや USBメモリー(NAS)にアクセスできなくなる。24H2 に更新すると接続できなくなる場合があるようです。
※これらの不具合は、すべての環境ではなく一部の環境でのみ発生しており、一部の問題は解決されています。
2024/10/26:
Win11 24H2 エクスプローラーの「もっと見る」が上側に展開されるバグあり
2024/10/27:
解決!Win11 24H2 エクスプローラーの「もっと見る」のメニューが上に表示される
2024/11/13:
Win11 24H2 インターネットに接続できない問題などが解決 KB5046617
コメント
コメント一覧 (6件)
当方、マザーがギガバイトのZ390 AORUS ELITEでCPUがcore i7 8700でSN570にWindows11proをインストールして使っていますが、インストールが終了し、再起動の段階でブルースクリーンが発生しています。
すぐに再起動がかかり、インストールが取り消されるので、起動出来なくなって困ることはないですが、2週間に1回くらい、Windowsアップデートに来るので、その度にインストールを試みているのですが、全然ダメです。
もう一台のPCはX299で、SSDもSN750ですが、こちらはWDの情報通り、不具合はないです。
原因は、やっぱりHMB周りなんですかね?
匿名様、コメントありがとうございます。
根本的な原因が何かわかりませんので、まずは一度イベントビューアーに記録されているエラーを確認してみることをおすすめします。
イベントビューアーでシステムエラーの原因を探す
https://windows-waza.com/what-to-do-if-win10-win11-cannot-be-started-after-repeated-reboots/#toc3
現在此方のSSDはWDのSN570を利用しているのですが、大丈夫でしょうか?
当環境ではまだ24H2は来てないので何もしてませんが。
siden様、コメントありがとうございます。
SN570 は、影響を受ける製品のリストには載っていませんが、問題が出ないとは言い切れません。更新が来る前に、重要なファイルのバックアップをしておくことをおすすめします。
ありがとうございます。
重要なものはさほどないのですが、ファームウェアの更新というのは、Dashboard経由になるんでしょうか。
今のところ、Dashboardをチェックする分にはファームウェアの更新が来てないのでどうなのかあと思っているところです。既にリストにある分のは、ファームウェアの更新が来てるぽいのですが。
Microsoft側の修正というのは今後何かあるものなんでしょうか。
siden様、
ファームウェアの更新は、Western Digital Dashboard 経由になりますね。チェックをして更新がなければ、お使いの SSD ではブルースクリーンエラー(BSOD)が発生しないと認識している、またはそのような報告がないのでしょう。
私の個人的な考えですが、Microsoft 側はこれに関しての修正は行わないと思います。