今回は、ブルースクリーンエラーの停止コード:DPC_WATCHDOG_VIOLATION(0x00000133)が出た場合の原因と対処法を紹介します。
DPC とは「Deferred Procedure Call」の略であり、このエラーが出るタイミングは Windows の起動時です。
停止コード:DPC_WATCHDOG_VIOLATION(0x00000133)の原因と対処法
原因
停止コード:DPC_WATCHDOG_VIOLATION(0x00000133)の原因は、ハードウェアまたはソフトウェアの互換性の問題です。
対処法
1.ケーブル類の確認
データを扱う機器、外付け HDD や SSD、USB メモリなど、すべて PC から外して起動してみてください。
これで起動できれば、それらが原因だということがわかります。
また、ケーブル自体の不良でも停止コード:DPC_WATCHDOG_VIOLATION が出る場合があります。
ケーブルが正しくデータを通信できなければ、Windows は正しくデータを読み込むことができずにエラーを出します。
2.HDD または SSD の再接続
PC の電源を切り、Windows のインストールされている HDD または SSD の配線を一度外します。
ホコリが付いていたら、掃除機などを使用してきれいに掃除し、再度接続して起動すると治ってしまうことがあります。
3.ウイルスのチェック
マルウェアなどのウイルスはシステムを破壊することがあります。
システムを正常に動かすためのファイルが壊れてしまったり、置き換えられてしまうと、Windows は正常に動作できなくなります。
リアルタイム保護のあるセキュリティーソフトを使用していないのであれば、定期的にシステム全体のウイルスチェックを行いましょう。
※リアルタイム保護のあるセキュリティーソフトを使用していてもウイルスに感染してしまうことがあります。
セキュリティーソフトは定期的に定義ファイルを更新していますが、新種のウイルスに関しては更新や発見が追い付かずに問題ないファイルとして検知されないことがよくあります。
ですので、リアルタイム保護があっても定期的に手動でシステム全体のウイルスチェックを行うことをおすすめします。
4.Windows Update
Windows Update は通常自動で更新されますが、一時停止や無効化をしていると Windows が最新の状態ではなくなり、ウイルスに感染する確率が非常に高くなります。
Windows 10 や Windows 11 に標準でインストールされている Windows セキュリティも、Windows Update が有効でないと最新の状態には更新されません。
よほどの理由がない限り、Windows Update を無効にしてはいけません。
また、Windows のバージョンが低いために停止コード:DPC_WATCHDOG_VIOLATION が出る場合がありますので、最新の状態に更新してみましょう。
5.最近インストールしたソフトウェア
停止コード:DPC_WATCHDOG_VIOLATION が出る少し前に何かソフトウェアをインストールしませんでしたか?
そのソフトウェアが原因であることが考えられますので、一度アンインストールをして様子を見てみましょう。
6.イベントビューアー
イベントビューアーを開き、システムのエラーが記録されていないかを確認してみてください。
エラー内容によって対処法は変わります。
7.ドライバーの更新
ドライバーが古い、または壊れている場合にも停止コード:DPC_WATCHDOG_VIOLATION が出る場合があります。
ドライバーの再インストールや更新を行い、改善されるかどうかを確認しましょう。
8.システムファイルの修復
システムファイルを修復することにより、停止コード:DPC_WATCHDOG_VIOLATION を解決できる可能性があります。
Win10/Win11 システムファイルの修復「システムファイルチェッカー」
9.ディスクのエラーチェック
ハードディスクにエラー(不良セクタ)があり、ファイルやフォルダーが壊れている場合、正常に読み取れずに停止コード:DPC_WATCHDOG_VIOLATION が出る場合があります。
Win10/Win11 定期的に HDD,SSD のエラーチェックをしよう
これらで解決しない場合、Windows の初期化、再インストールやクリーンインストールを行い、それでも解決できない場合はハードウェアの故障を疑いましょう。
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