今回は、Windows 11 のイベントビューアーおよび信頼性モニターにインストールの失敗: エラー 0x80073D02 が記録される問題についてお問い合わせがあり、調べてみましたので紹介したいと思います。
エラー内容:「インストールの失敗: エラー 0x80073D02 で次の更新プログラムのインストールに失敗しました: 9MSSGKG348SP-MicrosoftWindows.Client.WebExperience。」
MicrosoftWindows.Client.WebExperience とは?
MicrosoftWindows.Client.WebExperience とは、Windows 11 のタスクバーの一番左に表示されている天気予報などのウィジェット機能です。
プログラムの名前は「Widgets.exe」であり、タスクマネージャーから確認することができます。
「Widgets.exe」をタスクマネージャーから強制終了するとウィジェットは正常に表示されなくなりますが、ウィジェットをクリックすると自動で再起動されます。
MicrosoftWindows.Client.WebExperience の保存場所
MicrosoftWindows.Client.WebExperience は次の場所に保存されています。
C:\Program Files\WindowsApps\MicrosoftWindows.Client.WebExperience_現在のバージョン_x64__cw5n1h2txyewy
保存場所は、タスクマネージャーの詳細タブの「Widgets.exe」を右クリック>「ファイルの場所を開く」をクリックすると開くことができます。
MicrosoftWindows.Client.WebExperience の更新が失敗しているけど大丈夫?
ユーザー様からのお問い合わせをいただいた後に確認をしてみましたが、例えば筆者の環境では「インストールの失敗: エラー 0x80073D02 で次の更新プログラムのインストールに失敗しました: 9MSSGKG348SP-MicrosoftWindows.Client.WebExperience。」が表示されていたのが 2024/09/19 木 10:29 分でした。
※数日前にも表示されていました。
まずエラー番号 0x80073D02 に関しては、Microsoft による説明はなく、それに近い番号を見ると「コンポーネント ストアの破損」が原因だと書かれています。
ユーザー様からコメントをいただき、0x80073D02 の意味を確認することができました。
ERROR_PACKAGES_IN_USE, 0x80073D02
変更されたリソースが現在使用されているため、パッケージをインストールできませんでした。
しかし、MicrosoftWindows.Client.WebExperience のファイルの更新日時を確認すると、実際には更新されています。
更新に失敗したのが 2024/09/19 木 10:29 分、ファイルの更新日時が 2024/09/19 木 10:28 分となっています。
ということは、エラー 0x80073D02 が出た原因は、既に新しいバージョンに更新されているにもかかわらず、もう一度同じバージョンの更新をしようとしているために失敗しているだけなのではないか?と考えられます。
つまり、Microsoft Store の更新の仕組みに問題があると考えられます。
もしもエラー 0x80073D02 が表示された場合は、エラーが出た日時とファイルの更新日時を照らし合わせ、更新されていることを確認できればエラーは無視して構いません。
コメント(降順)
ありがとうございます。
エラー 0x80073D02は “変更されるリソースが現在使用中であるため、パッケージをインストールできませんでした”という意味らしいです。WindowsAppsのフォルダを覗こうとしたのですが、開く事ができなかったんですよ。なのでそこからはバージョンがわからなかったです。ただ、MicrosoftストアのWindows Web Experience Packのページを開くとインストールされているバージョンの表示はわかるようです。
自分の環境で、9MSSGKG348SP-MicrosoftWindows.Client.WebExperienceが失敗したと表示された二回目は、9/20でした。一回目の時は、9/6(気がついたのは9/8)でした。その時は、(二度目もそうしたのですが)パワーシェルで一度アンインストールしてインストールし直したのですが、一度目の時は、9N3RK8ZV2ZR8-Microsoft.WidgetsPlatformRuntimeも一緒にインストールされたのでもしかしてこれが原因だったのかなとも思ったのですが、今日再発したのでなんだろうなあって思っています。ウィジェット関係のことなんだろうなとは思います。 “変更されるリソースが現在使用中であるため、パッケージをインストールできませんでした”というのがエラーの意味だとするのなら、ウィジェットが機能してるので、更新に失敗したということなんだろうか?とも思っています。ただタスクバーの設定では一応オフにしてるのですけどね。その辺りの不具合かもしれません。
siden様、
>エラー 0x80073D02は “変更されるリソースが現在使用中であるため、パッケージをインストールできませんでした”という意味らしいです。
情報をありがとうございます。エラーコードを意味を確認できました。
WindowsApps フォルダーは、直接開こうとするとアクセス許可の関係で開くことができませんが、タスクマネージャーの詳細タブの「Widgets.exe」を右クリック>「ファイルの場所を開く」をクリックすると開くことができますので、エクスプローラーのアドレスバーの左側にある矢印 ↑ をクリックすると「C:\Program Files\WindowsApps\MicrosoftWindows.Client.WebExperience_現在のバージョン_x64__cw5n1h2txyewy」を確認することができます。
>ただタスクバーの設定では一応オフにしてるのですけどね。その辺りの不具合かもしれません。
こちらはオンにしている環境でも同じようにエラーが記録されているのを確認しました。
ファイルの更新日時とエラーの日時がほぼ同時であるため、ひょっとすると同時期に 2度インストールを行っているのかもしれません。
例えば、1度目のインストールが終了していないうちに 2度目のインストールを開始してしまい、“変更されるリソースが現在使用中であるため”に失敗しているのかもしれません。
そのため、更新が成功しているにも関わらず、イベントビューアーや信頼性モニターには失敗の記録だけが表示されているのだと思われます。
MicrosoftWindows.Client.WebExperience(特定のアプリ)の更新時のみに発生するバグであることはほぼ間違いないと思いますが、実際には更新は成功していますので、気にしなくても問題ないと思いますよ。