今回は、Windows 11 の右クリックメニュー好きなメニューを表示し、さらにそのメニューにサブメニューを表示する方法を紹介します。
以前の記事でファイルの右クリックメニューにサブメニューを追加する方法を紹介しましたが、別の方法となります。
Win10/Win11 ファイルの右クリックメニューにサブメニューを追加
右クリックメニューにサブメニューを追加するメリットは、例えば、Windows 11 の設定項目でよく開く項目を、自分がわかりやすいように分けて追加することができ、そのメニューから簡単に開くことができるようになります。
こちらはサブメニューを追加した後のメニューになります。
Windows 11 の新しい右クリックメニューが使いにくいという方は、次のページで紹介している方法で旧右クリックメニューに戻すことができますのでお試しください。
Windows 11 の新右クリックメニューを旧バージョンに戻す
右クリックメニューに好きなだけサブメニューを追加する方法
※ここではデスクトップの右クリックメニューに追加する手順を紹介します。
レジストリの操作を間違えるとシステムが起動できなくなるなど不具合が起きる可能性があります。事前にシステムの復元などでバックアップを取り、自己責任で行うようお願いします。
- システムの復元ポイント作成方法及び復元方法
- レジストリエディタの開き方及びバックアップ方法
- Win10 レジストリの予備知識｜概念、開き方、レジストリの内部構成
※Windows 11 のレジストリも基本は同じです。
1.Windowsキー + R を押して「ファイル名を指定して実行」を開き、「regedit」と入力して Enter を押します。
2.レジストリエディターが開きますので、次のキーを開きます。
HKEY_CLASSES_ROOT\DesktopBackground\Shell3.「Shell」キーの上で右クリック＞新規＞「キー」をクリックします。
4.「新しいキー #1」の名前を「設定」に変更します。
※ここでは「設定」としていますが、好きな名前で構いません。
5.「設定」キーの上で右クリック＞新規＞「文字列値」をクリックします。
これを 4回実行し、次の画像を参考に値の名前と値のデータを変更してください。
こちらをコピーして貼り付けると簡単です。
| 名前 | 値のデータ | 意味 |
|---|---|---|
| icon | C:\WINDOWS\system32\shell32.dll,-16826 | メニュー項目に表示するアイコンを指定 |
| position | bottom | メニュー項目を表示する場所を「下」に指定 |
| SeparatorBefore | メニュー項目の上に区切り線を表示 | |
| SubCommands | このメニューにはサブメニューがあるよとシステムに伝える |
6.一度デスクトップで右クリックしてみましょう。
現在メニューの一番下に「設定」という項目が追加されていると思います。
右側に矢印「＞」が表示されていますが、まだサブメニューは追加していませんので、マウスカーソルを持っていっても何も表示されません。
7.レジストリエディターに戻り、「設定」キーの上で右クリック＞新規＞「キー」をクリックします。
8.「新しいキー #1」の名前を「shell」に変更します。
9.「shell」キーの上で右クリック＞新規＞「キー」をクリックします。
10.「新しいキー #1」の名前を「サブメニュー1」（好きな名前）に変更します。
次のようになっていれば OK です。
11.ここでもう一度デスクトップで右クリックしてみましょう。
メニュー項目「設定」の上にマウスカーソルを持って行くと「サブメニュー1」が表示されましたね？
次は、「サブメニュー1」にサブメニューを追加してみましょう。
12.「サブメニュー1」キーの上で右クリック＞新規＞「文字列値」をクリックします。
13.「新しい値 #1」の名前を「SubCommands」に変更します。
14.「サブメニュー1」キーの上で右クリック＞新規＞「キー」をクリックします。
16.「新しいキー #1」の名前を「shell」に変更します。
17.「shell」キーの上で右クリック＞新規＞「キー」をクリックします。
18.「新しいキー #1」の名前を「サブメニュー1_1」（好きな名前）に変更します。
19.ここでもう一度デスクトップで右クリックしてみましょう。
メニュー項目「サブメニュー1」の上にマウスカーソルを持って行くと「サブメニュー1_1」が表示されましたね？
ここまでの手順でサブメニューを追加する方法がわかったと思います。
追記:
サブメニューの中に項目が一定数以上あると、追加したサブメニューが表示されなくなることを確認しました。（メニューの数による）Windows 11 の仕組み上、追加できるメニューの数が制限されているようです。
メニュー項目にコマンドを追加する方法
追加したメニュー項目にコマンドを追加するには、
1.レジストリエディターのコマンドを追加したいメニュー項目のキーの上で右クリック＞新規＞「キー」をクリックします。
2.「新しいキー #1」の名前を「command」に変更します。
3.「command」キーを選択した状態で右側の欄の「(既定)」をダブルクリックして開きます。
4.「文字列の編集」が開きますので、値のデータに実行したいコマンドを入力して OK をクリックします。
これでメニュー項目をクリックしたときにコマンドが実行されるようになります。
次のページでは Windows 11 バージョン 24H2 の各種設定項目のコマンドを紹介していますので、参考にしてみてください。
Win11 24H2 各種設定項目をコマンドで開く方法、および通常の開き方
※「ms-settings:」コマンドを実行するには、コマンドの初めに「explorer[スペース]」を追加する必要があります。
例:
explorer ms-settings:workplaceご自分の使いやすいようにカスタマイズしてみてください。
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