このページでは、Windows 11 バージョン 24H2 をインストールした後、またはバージョン 23H2 から 24H2 にアップデートした後にやっておきたいことを紹介します。
Windows 11 バージョン 24H2 には様々な不具合が存在しており、一部の環境では通常通り使用することができず、バージョン 23H2 に戻す方もいます。
現時点(2025/01/08)で解決できていない不具合も、2025/01/15 にリリースされる更新プログラムで解決できる可能性がありますが、すべての不具合が解決されるとは限りません。
Windows 11 バージョン 24H2 のインストール後にやっておきたいこと
1.ネットワークのリセット
Windows 11 バージョン 24H2 では、今現在ネットワークに異常が出る不具合が発生しています。
先日の記事でも紹介しましたが、一部の環境ではネットワークの異常が原因でシャットダウンや再起動(終了時)が異常に遅くなるという不具合が発生します。
また、Wi-Fi に接続できなくなるという不具合もありますので、次のページで紹介している方法でネットワークのリセットを行い、正常な状態にしておきましょう。
2.Windows 11 のパフォーマンスを回復する
Windows 11 には自動メンテナンスという機能があり、定期的に自動でメンテナンスが行われます。
しかし、一部の環境では実行されていないことがあります。
また、Windows 11 バージョン 24H2 に更新をした後は PC 全体の動作が遅くなるという現象もありますので、手動で実行しておくことで改善される場合があります。
Windows 11 のパフォーマンス低下を回復する方法(自動メンテナンスの詳細・手動で実行する方法)
3.Windows 11 バージョン 23H2 に戻せる期間を 10日以上に変更する
Windows 11 バージョン 23H2 から 24H2 にアップデートした後は、10日以内であれば 23H2 に戻すことができます。
しかし、10日は短いという方もいると思いますので、その場合は 10日以上に変更してみましょう。
バージョン 23H2 から 24H2 にアップデートした後、Cドライブ直下に Windows.old フォルダーが作成されます。
Windows.old フォルダー内にはバージョン 23H2 に戻すためのファイルが保存されており、通常は 10日経つと自動的にフォルダーごと削除されます。
いつ 24H2 にアップデートしたかを調べる
いつ 24H2 にアップデートしたか忘れてしまった方もいると思いますので、次の手順で確認してみてください。
1.Windowsキー + R を押して「ファイル名を指定して実行」を開き、次のコマンドを入力して Enter を押します。
ms-settings:about
2.「設定」>「システム」>「バージョン情報」が表示されますので、下にスクロールし、「Windows の仕様」にある「インストール日」を確認してください。
これが Windows 11 バージョン 24H2 にアップデートされた日になります。
バージョン 23H2 に戻せる期間を延長する方法
※このコマンドは、24H2 にアップデートしてから 10日以内に実行してください。Windows.old フォルダーが削除された後では効果がありません。
次のコマンドは、24H2 にアップデートしてから 23H2 に戻せる期間を表示します。
DISM /Online /Get-OSUninstallWindow
通常は「10」と表示されますので、Windows 11 にアップグレードしたら一度確認してみてください。
次は、ダウングレードできる期間を変更するコマンドです。
DISM /Online /Set-OSUninstallWindow /Value:<days>
<days> に日数を入力します。
例えば、20日に設定したい場合は次のようになります。
DISM /Online /Set-OSUninstallWindow /Value:20
日数は、2日~60日 まで設定できます。
Microsoft は「< 2 または > 60 の値を渡すと、既定値の 10 が設定されます」と言っています。
つまり、0~1 または 61以上に設定すると、10日に設定されてしまうということです。
日数を設定した後に、もう一度確認のコマンドを実行してみてください。
4.エクスプローラーの「もっと見る」のメニューが上に表示される問題を解決する
一部の環境でのみ発生する不具合で、エクスプローラーの「もっと見る(…)」をクリックしたときに表示されるメニューが、エクスプローラーの場所に関係なく上側に表示(展開)される場合があります。
気になる方は、次のページで紹介している解決法をお試しください。
解決!Win11 24H2 エクスプローラーの「もっと見る」のメニューが上に表示される
5.デバイスの暗号化を無効にする
Windows 11 バージョン 24H2 をインストールすると、Home、Pro にかかわらず、「デバイスの暗号化」が使用できる条件を満たしている場合、自動で有効になる場合があります。
ローカルアカウントでサインインをしている場合は完全には有効化されませんが、Microsoft アカウントでサインインをしている場合は完全に有効化されます。
※ローカルアカウントでサインインをしている場合は完全には有効化されませんが、「デバイスの暗号化」の設定を見ると「オン」になっている場合があります。
※Microsoft アカウントでサインインをしている場合、「デバイス暗号化」を有効化すると同時に、自動的に暗号化を解除するための暗号化キーが Microsoft アカウントに保存されます。
「デバイスの暗号化」を使うと、PC(ハードディスク)が紛失または盗難にあった場合に、第三者が不正にファイルやフォルダーにアクセスできないように保護されます。
例えば、第三者がハードディスクを抜き取り、別の PC に接続してファイルにアクセスしようとすると、暗号化キーを要求されます。
この暗号化キーがなければファイルにアクセスすることはができません。
ただ、紛失または盗難の心配がないという場合は「オフ」にしておくことをおすすめします。
何故かというと、「デバイスの暗号化」有効化されている場合、システムのパフォーマンスが数% 落ちてしまうと言われているからです。
デバイスの暗号化を無効にする方法
1.Windowsキー + R を押して「ファイル名を指定して実行」を開き、次のコマンドを入力して Enter を押します。
ms-settings:deviceencryption
2.「設定」>「プライバシーとセキュリティ」>「デバイスの暗号化」が開きますので、「デバイスの暗号化」を「オフ」にします。
3.「デバイス暗号化の無効化」が表示されますので、「オフにする」をクリックします。
4.暗号化の解除が始まりますので、しばらくお待ちください。
※ドライブのファイル数が多ければ多いほど、解除に時間がかかります。(筆者の環境で 1時間以上)
暗号化の解除が終わると次の画像ような状態になります。
6.機能の無効化
Windows 11 のバージョンに限らず、ファイルの解凍やコピー、削除をすると PC 全体の動作が重くなる場合があります。
そのような症状があると感じる場合は、次のページを参考に、デフォルトで有効になっている機能の無効化をお試しください。
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