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Win10/Win11 EXE ファイルが開けない(ダウンロードしたアプリが開けない)

今回は、Windows 10 または Windows 11 で EXE ファイル(ダウンロードしたアプリケーション)が開けない場合の対処法を紹介します。

EXE ファイルとは、Windows で使用する標準的な実行可能なファイル形式であり、拡張子が「.exe」のファイルです。

目次

EXE ファイルが開けない原因と症状

EXE ファイルが開けなくなる原因は、ほとんどの場合ウイルスなどが原因であり、レジストリの値が規定値以外に設定されてしまっているためです。

EXE ファイルに関するレジストリ値が正しくない場合、ファイルを実行した際に「アクセス拒否」や「ランタイムエラー」が出て実行することが出来なくなります。

または、「このファイルには、この操作を実行するように関連付けられたアプリがありません。アプリをインストールするか、または既にインストールされている場合は、既定のアプリの設定ページで関連付けを作成してください。」と表示されます。

EXE ファイルを実行したときに表示されたエラー
EXE ファイルを実行したときに表示されたエラー

上記のエラーが出ずに EXE ファイルが開けない場合は、Windows セキュリティの設定が原因である場合があります。

1.レジストリ値を確認

レジストリの操作を間違えると、システムが起動できなくなるなどの不具合が起きる可能性があります。事前にシステムの復元などでバックアップを取り、自己責任で行うようお願いします。

1.Windowsキー + R を押して、「ファイル名を指定して実行」を開き、「regedit」入力して Enter を押します。

2.レジストリエディターが開きますので、次のキーを開きます。

HKEY_CLASSES_ROOT\.exe

レジストリエディターが開けない場合

3.「.exe」キーを選択した状態で右側の「(既定)」を確認してください。

4.「exefile」になっていなければ、「(既定)」をダブルクリックし、値のデータを「exefile」に変更し、OK をクリックします。

文字列の編集
文字列の編集

5.続いて次のキーを開きます。

HKEY_CLASSES_ROOT\exefile\shell\open\command

6.「command」キーを選択した状態で右側の「(既定)」を確認してします。

7.値のデータが次の値になっていなければ、「(既定)」をダブルクリックし、値のデータを変更して OK をクリックします。

"%1" %*
文字列の編集
文字列の編集

8.変更が終わったらレジストリエディターを終了し、EXE ファイルを実行してみましょう。

2.Windows セキュリティの設定を確認

Windows セキュリティには「評価ベースの保護」という機能があり、悪意のある、または望ましくない可能性のあるアプリ、ファイル、WEB サイトから PC を保護しています。

次のページを参考に、「評価ベースの保護」の設定を確認してみてください。

Win10/Win11 解決!「Windows によって保護されました」

レジストリエディターが開けない場合

ファイル名を指定して実行からレジストリエディターを開こうとしても、EXE ファイルの関連付けがおかしくなっている場合、「アプリケーションが見つかりません」または「Microsoft Store でアプリを探す」が表示されて開けないことがあります。

アプリケーションが見つかりません
アプリケーションが見つかりません
Microsoft Store でアプリを探す
Microsoft Store でアプリを探す

その場合は、次の手順でレジストリ値を変更することができます。

コマンドはすべて半角で入力するか、コピーして貼り付けてください。

※コマンドをコピーし、Windows PowerShell またはコマンドプロンプト上で右クリックをすると貼り付けできます。

1.デスクトップの何もない所で、キーボードの Shift キーを押しながらマウスを右クリックします。

2.右クリックメニューが表示されますので、「PowerShell ウィンドウをここで開く」をクリックします。

右クリックメニュー

3.Windows PowerShell が開いたら、次のコマンドを入力して Enter を押します。

Start-Process cmd -Verb runas
Windows PowerShell
Windows PowerShell

4.「ユーザーアカウント制御」が表示されたら「はい」をクリックします。

ユーザーアカウント制御
ユーザーアカウント制御

5.コマンドプロンプトが管理者として開きますので、次のコマンドを入力して Enter を押します。

reg add HKCR\exefile\shell\open\command /ve /f /t REG_SZ /d "\"%1\" %*\"
コマンドプロンプト
コマンドプロンプト

6.「この操作を正しく終了しました。」と表示されたら Windows PowerShell とコマンドプロンプトを終了して構いません。

コマンドプロンプト
コマンドプロンプト

他に問題がなければ、この時点で EXE ファイルが開けるようになっています。

特定の EXE ファイルのみ起動できない場合

特定の EXE ファイルのみ起動できない場合は、そのアプリケーションが Windows 10/11 に対応していない場合があります。

その場合、一部の環境では「Microsoft Store でアプリを探す」と表示される場合があります。

Windows 10 と Windows 11 には、互換モードという機能があり、互換モードを使用すると以前の OS 用に作成されたアプリケーションが起動できる場合がありますのでお試しください。(確実ではない)

例えば、「WaveGene」というアプリケーション(多機能 高精度 テスト信号発生ソフト)は、Windows 10 や Windows 11 で起動できない場合があります。

1.デスクトップの目的のアプリケーションのショートカットまたは EXE ファイルの上で右クリック>「プロパティ」をクリックします。

2.「互換性」タブを開き、「互換モードでこのプログラムを実行する」にチェックを入れます。

3.下のリストの中で「Windows XP」や「Windows 98/Me」など、以前アプリケーションが動作していた古い OS のバージョンを選択して下の OK をクリックします。

※できるだけ新しい OS バージョン(Windows 8)から順に試してみることをおすすめします。

WG.EXEのプロパティ - 互換性タブ
WG.EXEのプロパティ – 互換性タブ

これで設定は完了しましたので、プロパティを閉じてアプリケーションを起動してみましょう。

「ユーザーアカウント制御」が表示される場合がありますので、その場合は「はい」をクリックした後にアプリケーションが起動します。

アプリケーションの起動中または終了時に「プログラム互換性アシスタント」が表示される場合がありますので、正常に動作していれば「はい、このプログラムは正しく動作しました」をクリックしましょう。

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この記事を書いた人

ニックネーム: wenbang
趣味: 格闘技関連の動画鑑賞
座右の銘: 「為せば成り、為さねば成らぬものなるを、成らぬは、おのが為さぬためなり」

Windows 技!では、Windows 10/11 の問題解決をメインに、PC をもっと便利にするカスタマイズ方法なども紹介しています。少しでもみなさまのお役に立てれば幸いです。

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