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Windows 11 KB5050009 と KB5050021 で何が変わる?

Microsoft は、2025/01/14 に Windows 11 バージョン 23H2 の累積更新プログラム KB5050021 と、Windows 11 バージョン 24H2 の累積更新プログラム KB5050009 をリリースしました。

Windows 11 バージョン 24H2 の Windows Update の画面
Windows 11 バージョン 24H2 の更新プログラム

今回の更新では、CVE番号ベースで 159件の脆弱性が対処されており、セキュリティが強化されています。

KB5050021 と KB5050009 には、2024/12/10 リリースの累積更新プログラム(KB5048685 および KB5048667)の一部であった機能強化が含まれていますが、既知の不具合の修正は含まれていません 。

おそらく、上記の不具合は次回の更新(プレビュー)で修正されると思います。

また、Bring Your Own Vulnerable Driver (BYOVD) 攻撃のリスクがあるドライバー、つまり、脆弱性のあるドライバーがリストに追加されていますので、さらにセキュリティが強化されています。

  • Windows カーネルの脆弱なドライバー ブロックリスト ファイル (DriverSiPolicy.p7b)]

今回追加されたドライバーの詳細はわかりませんが、Windows 11 バージョン 24H2 に更新した一部の環境では、今まで使えていたプリンターなどのデバイスやアプリケーションが使えなくなったという報告が多数寄せられています。

Windows 11 バージョン 23H2 では問題なかったデバイスやアプリケーションも、2025/01/14 の更新プログラムをインストールすることにより、一部正常に動作しなくなると予想されます。

KB5050021 と KB5050009 は自動的に更新されますが、まだ更新をしていない場合は、問題が発生したときに復元できるように、システムの復元が有効であるかを確認しておくことをおすすめします。

システムの復元(バックアップ)作成、復元、削除方法

※KB5050021 と KB5050009 は、Windows の脆弱性を修正するために必須の更新プログラムです。安易にブロックすることはおすすめしません。

2025/01/16:

Microsoft が文書(KB ID: 5047288)を更新したことにより、Windows 11 バージョン 24H2 の累積更新プログラム KB5050009 で IME に関する問題が修正されていることがわかりました。

※この問題は、バージョン 23H2 の場合、2024/12/10 リリースの KB5048685 で既に解決されています。

2024 年 6 月 25 日以降にリリースされた Windows 更新プログラムをインストールすると、Windows Presentation Foundation (WPF) 上に構築されたアプリケーションで、日本語を含む特定の入力メソッド エディター (IME) を使用するときに問題が発生する可能性があります。

WPF アプリケーションは、アプリケーション フィールドに文字を入力するときに IME が使用されている場合、応答を停止したり、予期せず閉じたりすることがあります。 一部のアクションでは、文字がすばやく入力されたときや、IME によって追加の入力ダイアログ ボックスが生成される場合など、この問題がより簡単に発生する可能性があります。 この問題にはタイミング要素があるため、一貫して発生しない可能性があります。 文字の入力速度が遅いと、この問題が発生する可能性を減らすことができます。

Microsoft – KB5047288

2025/01/22:

特定の環境では、累積更新プログラム KB5050009 のインストール エラー 0x800f081f が発生する場合があります。

KB5050009 のインストール エラー 0x800f081f

2025/01/31:

以下は、Windows 11 Home エディションで KB5050009 をインストールしている環境で、実際に検証して発生した不具合です。

「Hyper-V」や「ローカルグループポリシーエディター」を有効化するバッチファイルを実行すると、インストール エラー 0x800f081f が発生して今後の更新プログラムがインストールできなくなる可能性があります。

もしも上記の症状が発生した状態で KB5050009 をアンインストールしてしまうと、「メモリ整合性」が自動的に「オフ」になり、「オン」にすることができなくなります。

そして、再度 KB5050009 をインストールしようとしても、インストール エラー 0x800f081f が発生します。

このような状態になると、今現在システムの復元で「Hyper-V」や「ローカルグループポリシーエディター」を有効化する前に戻す以外に回復方法はありません。

※クリーンインストールをすれば確実に解決できますが、システムの復元で解決できる問題です。

Windows 11 バージョン 23H2 でも試そうと思いましたが、「Hyper-V」のインストール後にバージョン 24H2 が自動的にインストールされてしまいましたので、確認できませんでした。

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コメント

コメント一覧 (4件)

  • KB5050009をインストール後、右下に追加した曜日が再び消えてしまいました。なので再設定は行いました。

    今回はsfc /scannowやDISMコマンドで問題はなかったみたいですが、その後セーフモードにしようとしたら、ブルースクリーンが発生しました。その直前にWindows Updateやバックグラウンドインテリジェント転送サービスのトラブルシューティングを何となく実行してたのが何か関係あったのかは謎です。Windows Updateのトラブルシューティングは相変わらずですが。
    去年はMicrosoftストアでMicrosoftのアプリを更新したあとに、セーフモードにしようとしたらブルースクリーンが発生しており症状としては似ています。その後、再起動後シャットダウンしても電源ボタンのランプが消えないのも同様で、BIOS画面でデフォルトボタンを押しセーブ再起動で解決したのも同様です。
    多分解決したと思っているのですが、どうも不安定な気がします。

    先日はBlueStacksの更新でブルースクリーンがでましたし。そちらはアンインストールしてからインストールした場合は問題なさそうでしたが、結局再度アンインストールしました。

    今回の更新とは別だと思いますが数日前から、右下のタスクバーなどの項目の選択で枠が表示されるようになりました。強調するのが目的だと思うのですが仕様変更があったのでしょうか。

    • siden様、コメントありがとうございます。

      KB5050009をインストール後、一部の設定がデフォルトに戻されていますね。追加した曜日が消えたのもそれが原因でしょう。
      ブルースクリーンの発生がトラブルシューティングと関係があるのかはわかりませんが、ブルースクリーン発生後に作成される C:\WINDOWS\Minidump フォルダーにあるダンプファイル(MEMORY.DMP)を解析すれば原因がわかるかもしれません。

      タスクバーなどの項目の選択で枠が表示されるのは気にしていませんでしたが、KB5050009 のインストール前も同じように枠が表示されています。

      • ありがとうございます。
        C:\WINDOWS\Minidumpをみてみましたが、空でした。もしかしてディスククリーンアップでけしてしまったのでしょうか。兎も角詳細もわかりませんし、今のところ再発はしてないみたいです。

        • siden様、

          ディスクのクリーンアップで「システム エラーのミニダンプファイル」にチェックが入っている場合、ダンプファイル(MEMORY.DMP)は削除されます。
          再発していないのであれば問題なさそうですね。

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