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Win11 Home KB5055523 のインストール後 Hyper-V の仮想マシンに接続できなくなる

2025/04/08 にリリースされた Windows 11 の累積更新プログラム KB5055523 をインストール後、Windows 11 Home で有効化していた Hyper-V の仮想マシンに接続できなくなることを確認しました。

さらに、バッチファイルで再度有効化を実行すると、既にインストールされている KB5055523 のダウンロード&インストール>失敗が繰り返される不具合が発生します。

今回の場合、以前紹介した記事の内容とは異なり、「Hyper-V マネージャー」は削除されていません。

【重要なお知らせ:2025年10月更新】 この記事は、過去の更新プログラム(KB5055523)に関する情報を記載しています。

現在、より新しい更新プログラム(KB5066835)によって同様の不具合が発生しており、Windows Updateがループする危険性を回避した、より安全で最新の解決策を以下の記事で公開しています。

現在 Hyper-V の問題でお困りの方は、必ず以下の最新記事をご参照ください。

▼最新の解決策はこちら

KB5066835適用後、Windows 11 HomeでHyper-Vが起動しない問題 (0x800705B4)

目次

具体的な症状

「Hyper-V マネージャー」を起動後、仮想マシンに接続しようとすると、「’仮想マシン名’ の状態を変更しようとして、アプリケーションでエラーが発生しました。…(0x800705B4)」と、エラーが表示されます。

仮想マシン接続 - アプリケーションエラーの詳細
仮想マシン接続 – アプリケーションエラーの詳細

この状態でバッチファイルを実行すると、

「1 / 1 を処理しています – パッケージ Microsoft-Hyper-V-ClientEdition-Package~31bf3856ad364e35~amd64~~10.0.26100.3476 を追加しています」から動かなくなります。

コマンドプロンプト
コマンドプロンプト

この状態のまま Windows Update を実行すると、既にインストールされている KB5055523 のダウンロード&インストールが開始します。

ダウンロードは 4% になると動かなくなる場合がありますが、この時点でタスクマネージャーを見ると「Windows Modules Installer Worker」が動いており、しばらくするとダウンロードが完了し、インストールが開始されます。

Windows Update の画面とタスクマネージャー
Windows Update の画面とタスクマネージャー

しかし、インストールが 10% になると、それ以上動かなくなります。

Windows Update の画面
Windows Update の画面

いくら待っても動く気配がないので、タスクマネージャーの「プロセス」タブを開き、「Windows Modules Installer Worker」の上で右クリック>「タスクの終了」をクリックしました。

タスクマネージャーの「プロセス」タブ
タスクマネージャーの「プロセス」タブ

この状態で Windows Update の画面を見ると、「インストールエラー – 0x800706be」が表示され、更新が失敗します。

Windows Update の画面
Windows Update の画面

「すべてのファイルを再試行する」を実行してみると、もう一度 KB5055523 のダウンロード&インストールが開始しますが、「インストールエラー – 0x800f081f」が表示され、更新が失敗します。

Windows Update の画面
Windows Update の画面

以降は、何度「すべてのファイルを再試行する」を実行しても「インストールエラー – 0x800f081f」が表示され、KB5055523 のダウンロード&インストール>失敗が繰り返されます。

Hyper-V の仮想マシンに接続できなくなる問題を解決するには

既にバッチファイルを実行してしまった場合は「バッチファイルを実行してしまい、KB5055523 のダウンロード&インストール>失敗が繰り返される場合」をご覧ください。

KB5055523 のアンインストール

次の手順で KB5055523 をアンインストールすることにより、Hyper-V の仮想マシンに接続できるようになります。

KB5055523 をアンインストールするとセキュリティが弱くなりますので、おすすめはしません。

1.Windows Update の画面を開き、「更新の履歴」をクリックします。

Windows Update の画面
Windows Update の画面

2.下にスクロールし、「関連設定」にある「更新プログラムをアンインストールする」をクリックします。

「関連設定」にある「更新プログラムをアンインストールする」
「関連設定」にある「更新プログラムをアンインストールする」

3.「Microsoft Windows (KB5055523)のセキュリティ更新プログラム」 の右側にある「アンインストール」をクリックします。

更新プログラムをアンインストールする
更新プログラムをアンインストールする

4.アンインストールが完了したら PC を再起動して下さい。

5.PC が起動したら、自動的に KB5055523 がインストールされないように、Windows Update の画面を開いて「更新の一時停止」の右側にある「1週間一時停止する」を実行します。

更新の一時停止
更新の一時停止

次のようになっていれば OK です。

Windows Update の画面
Windows Update の画面

更新を再開したい場合は、「更新の再開」ボタンをクリックしてください。

Hyper-V の仮想マシンに接続できなくなる問題に関しては現在確認中ですので、何かわかり次第、記事を投稿したいと思います。

バッチファイルを実行してしまい、KB5055523 のダウンロード&インストール>失敗が繰り返される場合

バッチファイルを実行してしまい、「インストールエラー – 0x800f081f」が表示され、KB5055523 のダウンロード&インストール>失敗が繰り返される場合は、システムの復元で KB5055523 をインストールする前に復元することをおすすめします。

何故かというと、この状態になってしまった場合、KB5055523 をアンインストールして仮想マシンに接続できるようになったとしても、KB5055523 のダウンロード&インストール>失敗が繰り返される問題は解決されないためです。

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2025/04/10: KB5055523 のダウンロード&インストール>失敗が繰り返される不具合を発生させずに仮想マシンに接続できない問題を解決

Hyper-V を有効化するバッチファイルの内容をそのまま実行してしまうと、「インストールエラー – 0x800f081f」が表示され、KB5055523 のダウンロード&インストール>失敗が繰り返される状態になります。

筆者が検証した結果、古いバージョンのパッケージファイルのインストールを実行したのが原因だと判明しました。

システムの復元で KB5055523 のインストール前に復元し、バッチファイルの内容を変更して実行したところ、KB5055523 のダウンロード&インストール>失敗が繰り返される問題および仮想マシンに接続できない問題は解決しました。

Hyper-V を有効化するバッチファイルの内容を変更して実行

既に Hyper-V を有効化するバッチファイルの内容をそのまま実行してしまった場合は、システムの復元で KB5055523 をインストールする前に復元し、KB5055523 に更新をしてから行ってください。

従来の(不具合が発生する)バッチファイルの内容:実行しないでください

pushd "%~dp0"
dir /b %SystemRoot%\servicing\Packages\*Hyper-V*.mum >hyper-v.txt
for /f %%i in ('findstr /i . hyper-v.txt 2^>nul') do dism /online /norestart /add-package:"%SystemRoot%\servicing\Packages\%%i"
del hyper-v.txt
Dism /online /enable-feature /featurename:Microsoft-Hyper-V-All /LimitAccess /ALL

従来のバッチファイルの 2行目のdir /b %SystemRoot%\servicing\Packages\*Hyper-V*.mum >hyper-v.txtdir /b %SystemRoot%\servicing\Packages\*Hyper-V*3775.mum >hyper-v.txtに変更してください。

「3775」は、KB5055523 の OS ビルド 26100.3775 の下 4桁の番号です。

変更後のバッチファイルの内容は次のようになります。

pushd "%~dp0"
dir /b %SystemRoot%\servicing\Packages\*Hyper-V*3775.mum >hyper-v.txt
for /f %%i in ('findstr /i . hyper-v.txt 2^>nul') do dism /online /norestart /add-package:"%SystemRoot%\servicing\Packages\%%i"
del hyper-v.txt
Dism /online /enable-feature /featurename:Microsoft-Hyper-V-All /LimitAccess /ALL

変更後のバッチファイルを実行し、「操作は完了しました。」と表示されたら、キーボードの「Y」を押すと自動的に PC が再起動されます。

コマンドプロンプト
コマンドプロンプト

PC が起動したら、仮想マシンに接続できるようになっていますので、確認してみてください。

Hyper-V マネージャーのアイコンが真っ白または見つからない場合

例えば、Hyper-V を有効化するバッチファイルを実行する前に、既に Hyper-V マネージャーのアイコンが真っ白または見つからなくなっていた場合は、次のページを参考に Hyper-V マネージャーの起動および仮想マシンのインポートを行うことにより元に戻すことができます。

Hyper-V マネージャーの起動・仮想マシンのインポート

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