2023/07/11 に リリースされた Windows 11 22H2 の累積更新プログラム KB5028185 (OS ビルド 22621.1992) をインストールした後に複数の不具合が報告されています。
予想はしていましたが、やはり多くの不具合が発生しました。
KB5028185 の不具合情報
- インターネットの接続ができなくなる
- PC の動作が遅くなる
- 「設定」を開くのに時間がかかる、もしくは開けない
- エクスプローラー(フォルダー)を開くのに時間がかかる、もしくは開けない
- タスクマネージャーを開くのに時間がかかる、もしくはエラーが出て開けない
- ブルースクリーン「Inaccessible Boot Device」エラーが表示され、起動できない
- SATA USB変換ケーブルで接続した SSD が認識しない
- インストールに時間がかかる(半日以上)
- インストール後の起動に時間がかかる
対処法
1.インターネットが接続できなくなった場合
インターネットが接続できなくなった場合、次のページの手順ですぐに解決できる場合があります。
Win10/Win11 インターネットに接続できない場合の解決法
2023/07/15:
まずはこちらをお試しください。
解決!Win11 KB5028185 ネット接続ができない&途切れる
2~5.PC の動作が遅くなる場合
これらの症状が出た場合、できるだけ操作をせずに、もう一度再起動をしてみましょう。
KB5028185 のインストール後に初めて起動した際に PC の動作が遅くなることがあるようです。
シャットダウンからの起動ではなく、必ず再起動をしてください。
2023/07/17:
改善しない場合は 7 で紹介している Windows Update の一時停止とアンインストールをして様子を見ましょう。
またはチップセットドライバーの更新で改善する場合があります。
6.ブルースクリーン「Inaccessible Boot Device」エラーが表示され、起動できない場合
ブルースクリーン「Inaccessible Boot Device」エラーが表示され、起動できない場合は、次のページを参考に「高度なスタートアップ オプション」を開いてください。
ここからスタートアップ修復や、PC を初期状態に戻したりできます。
Win11 セーフモードなどが選択できる「高度なスタートアップ オプション」の開き方
また、「F8」キーの有効化や「前回正常起動時の構成」を有効にしておくと PC が起動できなくなった場合などに便利です。
Win10/Win11 F8 キーを押しても「詳細ブート オプション」が表示されない
Win10/Win11 起動時に「前回正常起動時の構成」を表示する方法
もしもこれから KB5028185 をインストールする場合、次のブルースクリーン「Inaccessible Boot Device」エラーが出る主な原因を覚えておいてください。
- システムファイルの破損や紛失
KB5028185 の更新でシステムファイルが壊れてしまった場合などにブルースクリーン「Inaccessible Boot Device」エラーが表示されることがあります。
更新でシステムファイルが壊れる原因は、アプリケーションの競合が考えられます。 - アプリケーションの競合
サードパーティ製のセキュリティソフトや「Explorer Patcher」などのシステムファイルを変更するソフトが影響します。
更新時はセキュリティソフトの一時停止、「Explorer Patcher」などはアンインストールしておくと問題なく更新できる場合があります。
特に「ExplorerPatcher」や「StartAllBack」をインストールしている環境では、以前にも多くの不具合が報告されています。 - ウイルスなど
- その他
更新する際は、USB など外部機器を外した状態で行うと不具合を回避できる可能性があります。
KB5028185 では「SATA USB変換ケーブルで接続した SSD が認識しない」不具合が出ています。
7.SATA USB変換ケーブルで接続した SSD が認識しない場合
KB5028185 のインストール後 にSATA USB変換ケーブルで接続した SSD が認識しない場合は、次のページの方法で解決できる場合があります。
Win10/Win11 解決!USB接続の外付けHDDまたはSSDが認識(反応)しない
解決できない場合は KB5028185 をアンインストールし、更新を一時停止しましょう。
Win10/Win11 更新プログラムをアンインストールする2つの方法
Windows Update の一時停止方法
Windowsキー + R を押して「ファイル名を指定して実行」を開き、次のコマンドを入力して Enter を押します。
ms-settings:windowsupdate?winsettingshome
「Windows Update」が開きますので、「更新の一時停止」の右側にある「1週間一時停止する」の右側の「˅」をクリックし、停止したい期間を選択します。
すると、「更新プログラムは、****/**/** まで一時停止しています」と表示されます。
更新を再開したい場合は「更新の再開」ボタンをクリックします。
2023/07/17:
チップセットドライバーの更新で改善する場合があります。
8.インストールに時間がかかる(半日以上)場合
Windows Update は、一部の環境で半日以上更新が終わらないこともあります。
更新の途中で強制終了するのはよくないのですが、まずは 24時間待ち、それでも終わらない場合は強制終了しましょう。
これでもし起動できなくなった場合は、「高度なスタートアップ オプション」で回復しましょう。
9.インストール後の起動に時間がかかる場合
これも上記と同様に、更新が完了していない場合がありますので、あまりにも長い時間起動できない場合は強制終了をおすすめします。
※1.インターネットが接続できなくなった場合が関係しているかもしれません。
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