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Win11 実験のため、「WinSxS」フォルダーのアクセス許可をすべて削除したらシステムがダウンした

Windows 11 の「C:\Windows」フォルダー内にある「WinSxS」フォルダーのサイズは非常に大きく、Cドライブの空き領域が少ないため、手動で削除したいと考えたことはありませんか?

※筆者の環境では、「WinSxS」フォルダーのサイズは約 13GB ありました。

しかし、「WinSxS」フォルダーには、システムにとって重要なファイルが保存されていますので、決して手動で削除してはいけません。

「WinSxS」フォルダーには、Windows 共有ファイル、バックアップや無効化された機能のファイル、一時ファイルなどが含まれます。

また、多くのシステムコンポーネントが更新された後、古いバージョンのコンポーネントがこのフォルダーに保存されます。

Windows 共有ファイルには、Windows を正常に実行するために必要なファイルが保存されていますので、誤って削除してしまうと Windows システムはダウンしてしまいます。

筆者は実験のため、「WinSxS」フォルダーのアクセス許可をすべて削除してみました。

アクセス許可をすべて削除すると、システムも他のアプリも「WinSxS」フォルダーにアクセスできなくなります。「WinSxS」フォルダーを削除した場合と同じような状態。

すると、エクスプローラーも反応しなくなり、タスクマネージャーも起動できず、シャットダウンも再起動もできなくなりました。

この結果から、システムは「WinSxS」フォルダーに依存していることがわかります。

システムが必要とするファイルがない(アクセスできない)ので、重大なエラーが起きています。

そして、電源ボタンを長押しして強制的に電源を切り、再度起動するとブルースクリーン – 停止コード:0xc000021a(WINLOGON_FATAL_ERROR) が表示されました。

ブルースクリーン - 停止コード:0xc000021a
ブルースクリーン – 停止コード:0xc000021a

0xc000021a(WINLOGON_FATAL_ERROR)の原因:

このエラーは、WinLogon やクライアント サーバー ランタイム サブシステム (CSRSS) などのユーザー モード サブシステムが致命的に侵害され、セキュリティが保証されなくなった場合に発生します。 応答として、オペレーティング システムはカーネル モードに切り替わります。 Microsoft Windows は、WinLogon または CSRSS なしでは実行できません。 そのため、これは、ユーザー モード サービスの障害がシステムをシャットダウンできる数少ないケースの 1 つです。

システム ファイルが一致しない場合も、このエラーが発生する可能性があります。 この不一致は、バックアップからハード ディスクを復元した場合に発生する可能性があります。 一部のバックアップ プログラムでは、使用中と判断されたシステム ファイルの復元がスキップされる場合があります。

Microsoft

強制的に電源を切る、再度起動を繰り返し、自動修復が始まりましたが、修復はされず起動できません。

自動修復
自動修復

このような状態になると、詳細オプションからシステムの復元初期化、またはインストールメディアを使用して修復インストールを行わなければ起動できなくなってしまいます。

目次

WinSxS フォルダーのサイズを確認する方法

1.スタートボタンの上で右クリック>「ターミナル(管理者)」をクリックします。

スタートボタンの右クリックメニュー
スタートボタンの右クリックメニュー

2.「ユーザーアカウント制御」の画面が開いたら「はい」をクリックします。

ユーザーアカウント制御
ユーザーアカウント制御

3.次のコマンドを入力し、Enter を押します。

Dism.exe /Online /Cleanup-Image /AnalyzeComponentStore

4.コンポーネントストアの解析が開始しますのでしばらくお待ちください。

Windows PowerShell
Windows PowerShell

5.解析が終わると次の項目が表示されます。

  • エクスプローラーによって検出されたコンポーネント ストアのサイズ
  • コンポーネント ストアの実際のサイズ
  • Windows と共有
  • バックアップおよび無効な機能
  • キャッシュおよび一時的なデータ
  • 前回のクリーンアップ日
  • 再利用できるパッケージの数
  • コンポーネント ストアのクリーンアップを推奨
Windows PowerShell
Windows PowerShell

「コンポーネント ストアのクリーンアップを推奨」が「はい」になっている場合、不要なファイルがあるのでクリーンアップを実行してみましょう。

WinSxS フォルダーを安全にクリーンアップする手順

DISM コマンドを使用すれば、WinSxS フォルダーを安全にクリーンアップすることができます。

1.スタートボタンを右クリック>「ターミナル(管理者)」をクリックします。

スタートボタンの右クリックメニュー
スタートボタンの右クリックメニュー

2.「ユーザーアカウント制御」の画面が開いたら「はい」をクリックします。

ユーザーアカウント制御
ユーザーアカウント制御

3.次のコマンドを入力し、Enter を押します。

dism /online /cleanup-image /startcomponentcleanup

4.WinSxS フォルダーのクリーンアップが開始されますので、そのままお待ちください。

Windows PowerShell
Windows PowerShell

クリーンアップが完了すると、「操作は正常に完了しました。」と表示されます。

Windows PowerShell
Windows PowerShell

クリーンアップが完了したら、もう一度 WinSxS フォルダーのサイズを確認してみてください。

WinSxS フォルダーのクリーンアップ後のサイズ

筆者の環境では、約 4GB の不要なファイルが削除されました。

Windows PowerShell
Windows PowerShell

クリーンアップ後のサイズを見ると、「バックアップおよび無効な機能」のサイズが大きく減っていますね。

「コンポーネント ストアのクリーンアップを推奨」も「いいえ」に変わっています。

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この記事を書いた人

Windows 技!では、Windows 10/11 の問題解決をメインに、PC をもっと便利にするカスタマイズ方法なども紹介しています。少しでもみなさまのお役に立てれば幸いです。

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コメント

コメント一覧 (4件)

  • 確かにその状態です。容量が思ったより戻らない現象はこれも関係してるのかもしれませんね。それだけではない気もしてますけど。

    • siden様、

      容量に関してはこれが関係しているかはわかりません。次回の更新後にもう一度クリーンアップを行ってみてください。

  • 「コンポーネント ストアのクリーンアップを推奨」が「はい」になっているので、dism /online /cleanup-image /startcomponentcleanupを正常に終了しましたとでても、「コンポーネント ストアのクリーンアップを推奨」がいいえにもならず、特に変化がないのが気にはなっています。

    • siden様、コメントありがとうございます。

      「コンポーネント ストアのクリーンアップを推奨」が「いいえ」にならないのは、再利用できるパッケージの数が残っているからだと思います。
      私の環境でも再利用できるパッケージの数が「2」残っており、何度実行しても削除できません。

      これは、特定の累積更新プログラムをインストールしている場合に発生する問題であり、ほとんどの場合は今後の更新プログラムをインストール後にクリーンアップを行うことで削除できるようになります。
      複数の環境で確認してみましたが、「再利用できるパッケージ」の残りの数は、サイズを見る限りバグである可能性が高いです。もしくは、現在の OS のバージョンで実際には必要なパッケージなのかもしれません。

      ※この問題は、過去に多くのユーザーが経験しており、繰り返し発生しています。

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