Windows 11 のクリーンインストールや PC の修復に「インストールメディア」が必要になった時、一番簡単で安全な方法が、Microsoft 公式の「メディア作成ツール」です。
この記事では、PC 初心者の方でも絶対に迷わないように、このツールを使ったインストール用USBメモリの作成手順、ISOファイルだけをダウンロードする方法、そして多くの人がつまずく「このツールの実行中に問題が発生しました」「エラーコード: 0x800701B1」の原因と解決策までを解説します。
Windows 11 メディア作成ツールとは?
Windows 11 のインストールメディアを作成するには、Microsoft が提供する 2つの公式な方法があります。この記事で解説する「メディア作成ツール」と、もう一つの「ISOファイルの直接ダウンロード」です。
では、この「メディア作成ツール」とは、一体どのようなものなのでしょうか。
一言で言うと「全自動の USB作成アシスタント」
「メディア作成ツール」は、PC に詳しくない初心者の方でも、迷うことなく、そして安全に Windows 11 のインストール用 USBメモリを作成できるように設計された、Microsoft 公式の無料ツールです。
このツールを実行し、画面の指示に従って数回クリックするだけで、
- 適切なファイルのダウンロード
- USBメモリのフォーマット
- 起動可能な状態への書き込み
といった、本来は専門知識が必要な一連の作業を、すべて自動で行ってくれます。
「ISO 直接ダウンロード」との違いは?
2つの方法の最大の違いは、「手軽さ」と「応用性」です。
| メディア作成ツール(この記事) | ISO 直接ダウンロード | |
| おすすめのユーザー | 初心者〜中級者 | 中級者〜上級者 |
| メリット | とにかく簡単。ツール一つですべて完結する。 | 仮想マシンで使ったり、Rufus で詳細設定をしたりと、応用が効く。 |
| デメリット | 応用が効きにくい。 | USBメモリへの書き込みに、Rufusなどの別ツールが別途必要になる。 |
「難しいことは分からないから、とにかく一番簡単な方法で Windows 11 のインストール用 USBを作りたい!」
もしあなたがそう思うなら、「メディア作成ツール」を選ぶのが、最も確実で、最高の選択です。
準備するものと、ツールのダウンロード
1.8GB 以上の空の USBメモリ:中身のデータはすべて消去されます。 必ず、空の USBメモリか、消えても良いデータが入ったものを使用してください。USB 3.0 対応のメモリを使うと、書き込みが高速でおすすめです。
2.安定したインターネット環境:Windows 11 の ISOファイルは数GB と非常に巨大なため、ダウンロードには安定したインターネット環境が不可欠です。接続が不安定だと、ダウンロードの失敗や、ファイルの破損に繋がる可能性があります。
3.メディア作成ツールのダウンロード:下記の Microsoft 公式ページを開きます。
Windows 11 のダウンロード(Microsoft 公式ページ)
メディア作成ツールでダウンロードされる ISO イメージのバージョン(2025/11/15 時点):
- Windows 11 のバージョン: 25H2(10.0.26200.7171)
- WinRE のバージョン: 10.0.26100.7149
2025/10/13:
Microsoft は、2025/10/10 に「2025年9月29日にリリースされた Windows 11 メディア作成ツール バージョン 26100.6584 を Windows 10 デバイスで使用すると、期待どおりに動作しない可能性があります。メディア作成ツールが予期せず終了し、エラーメッセージが表示されなくなる可能性があります。」と発表しました。
筆者の Windows 10 PC で確認してみましたが、「MediaCreationTool.exe」を実行し、ユーザーアカウント制御が表示された後に「はい」をクリックしても、「Windows 11 セットアップ」の画面が表示されませんでした。(Windows 11 PC では正常に動作します)
今後修正される予定ですが、すぐにインストールメディアが必要な場合は、Rufus 等を利用してインストール用 USBメモリを作成することをおすすめします。
RufusでWindows 11のインストール用USBメモリを作成する全手順
2025/10/29:
Windows 11 メディア作成ツールは、2025/10/28 に新しいバージョン 10.0.26100.7019 に更新され、Windows 10 デバイスで動作しなくなる問題は解決されました。
ページが開いたら、「Windows 11 のインストールメディアを作成する」の下にある「今すぐダウンロード」ボタンをクリックします。

3.「名前を付けて保存」が表示されますので、ファイルの保存場所を指定してダウンロードしてください。
【手順解説】メディア作成ツールでできる 2つのこと
- Windows 11 のインストール用 USBメモリを作成
- Windows 11 のイメージファイル(ISO)だけをダウンロード
使い方1:インストール用 USBメモリを直接作成する(推奨)
1.ダウンロードした「MediaCreationTool.exe」を実行します。
2.ユーザーアカウント制御が表示されますので、「はい」をクリックします。

3.「Windows 11 セットアップ」が開きますので、「適用される通知とライセンス条項」を読み、「同意する」をクリックします。
※「Windows 11 セットアップ」画面が開くまで、数秒~数十秒かかる場合があります。
4.「言語とエディションの選択」が表示されますので、通常はそのまま「次へ」をクリックします。
5.「使用するメディアを選んでください」が表示されますので、「USB フラッシュ ドライブ」を選択し、「次へ」をクリックします。
6.「USB フラッシュ ドライブを選んでください」が表示されますので、ドライブを選択してください。
慎重に確認しながら行ってください:
- ドライブの選択を間違えないこと。
- 大事なファイルの入っているドライブを選択してしまうとデータがすべて削除されます。
7.Windows 11 のダウンロードが開始しますので、しばらくお待ちください。
メディア作成ツールで ISO ファイルをダウンロードをしている最中は他の作業を行わないようにしましょう。お使いの PC 環境にもよりますが、他の作業を行うと PC の反応がしばらく止まってしまう場合があります。


8.Windows 11 のダウンロードが完了するとインストールメディアの作成が開始します。
9.「USB フラッシュ ドライブの準備ができました」と表示されたら「完了」をクリックします。


10.メディア作成ツールは、クリーンアップを行った後に自動で終了します。
これで、Windows 11 のインストール用 USBメモリの作成は完了です。
使い方2:ISOファイルだけをダウンロードする
1.ダウンロードした「MediaCreationTool.exe」を実行します。
2.ユーザーアカウント制御が表示されますので、「はい」をクリックします。



3.「Windows 11 セットアップ」が開きますので、「適用される通知とライセンス条項」を読み、「同意する」をクリックします。
4.「言語とエディションの選択」が表示されますので、通常はそのまま「次へ」をクリックします。
5.「使用するメディアを選んでください」が表示されますので、「ISO ファイル」を選択して「次へ」をクリックします。
6.「パスの選択」が表示されますので、ISO ファイルを保存したい場所を選択して「保存」をクリックします。
7.Windows 11 の ISO ファイルのダウンロードが開始しますので、しばらくお待ちください。
メディア作成ツールで ISO ファイルをダウンロードをしている最中は他の作業を行わないようにしましょう。お使いの PC 環境にもよりますが、他の作業を行うと PC の反応がしばらく止まってしまう場合があります。


8.ダウンロードが完了し、「完了」をクリックすると、メディア作成ツールはクリーンアップを行った後に終了します。
ダウンロードした ISO ファイルは、Rufus を使用して Windows 11のインストール用 USBメモリを作成することができます。
RufusでWindows 11のインストール用USBメモリを作成する全手順
次のページでは、Microsoft の公式ページから直接 Windows 11 のディスク イメージ (ISO) をダウンロードする方法を紹介しています。
両者の違い:
Windows 11 のダウンロードページで直接ダウンロードした ISO ファイルには「ProfessionalEducation」と「ProfessionalWorkstation」が含まれていますが、メディア作成ツールでダウンロードした ISO ファイルには含まれていません。
※エディションが少ない分ファイルサイズは軽いですが、メディア作成ツールでダウンロードした ISO ファイルの方が、Windows 11 のバージョン(ビルド)が新しい場合があります。
ISO ファイルのサイズ(2025/10/01 時点):
- 直接ダウンロードした ISO ファイル: 「7.12 GB」
- メディア作成ツールでダウンロードした ISO ファイル: 「5.71 GB」
【トラブル解決】エラー「このツールの実行中に問題が発生しました」が表示される原因と対処法
一部の環境では、「このツールの実行中に問題が発生しました」と表示される場合があります。
例:「 エラーコード: 0x800701B1 – 0xA001B」
このエラーが出る原因で考えられるのは、指定した USBメモリ内で、例えば「H」と「I」などにパーティションを分割している場合です。
※実際に検証しました。
パーティションを分割している状態でどちらかのドライブを選択してインストールメディアを作成すると、作成中にエラーが出ます。
そのため、インストールメディアを作成する前にパーティションを削除して USBメモリが 1つのドライブになるようにフォーマットしておくことが必要です。
作成した USBメモリから Windows 11 をインストールする
下記のページでは、作成した USBメモリから起動し、Windows 11 のクリーンインストール・上書きインストール(修復)をする方法を解説しています。
インストール前に必要な準備もありますので、参考にしてみてください。
Windows 11のクリーンインストール・上書きインストール(修復)方法を解説
まとめ
最後に、この記事のポイントをまとめます。
- メディア作成ツールは、初心者にとって最も簡単で安全な公式ツールであること。
- 「USB作成」と「ISOダウンロード」の 2つの使い方ができること。
- エラーの多くは、USBメモリ自体を見直すことで解決できること。











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