今回は、Windows Update で更新プログラムをインストール際に「0x800f0988」エラーが出る場合の解決法を紹介します。
このエラーは、システムドライブの容量不足や必要なサービスが無効になっている場合などに起こります。
空き容量の確保、必要なサービスを有効にしてあげることで解決できる可能性があります。
WinSxS フォルダーのクリーンアップ
WinSxS フォルダーには、システムにとって重要なファイルが保存されています。
Windows 共有ファイル、バックアップまたは無効化された機能のファイル、一時ファイルなどが含まれます。
また、多くのシステム コンポーネントが更新された後、古いバージョンのコンポーネントがこのフォルダーに保存されます。
ここで紹介するクリーンアップでは、WinSxS フォルダーは削除せず、Windows に組み込まれているツールを使用して WinSxS フォルダーの中の不要なファイルのみ削除し、サイズを縮小するものです。
これにより、「0x800f0988」エラーを回避できる可能性があります。
WinSxS フォルダーのクリーンアップ手順
1.スタートボタンを右クリック>「ターミナル(管理者)」をクリックします。
2.ユーザーアカウント制御の画面が開いたら「はい」をクリックします。
3.次のコマンドを入力し、Enter を押します。
dism /online /cleanup-image /startcomponentcleanup
4.WinSxS フォルダーのクリーンアップが開始されますので、そのままお待ちください。
クリーンアップが完了すると、「操作は正常に完了しました。」と表示されます。
5.クリーンアップが完了したら、PC を一度再起動し、もう一度 Windows Update を実行してみましょう。
※筆者の環境では約 4GBのファイルが削除されました。
必要なサービスの確認
WinSxS フォルダーのクリーンアップで解決できなかった場合、次の 4つのサービスの状態を確認してください。
1.Windowsキー + R を押して、「ファイル名を指定して実行」を開き、次のコードを入力して Enter を押します。
services.msc
2.「サービス」が開きますので、次の 4つのサービス状態を確認してください。
- Background Intelligent Transfer Service
アイドル状態のネットワーク帯域幅を使ってバックグラウンドでファイルを転送します。サービスを使用不可にすると、Windows Update や MSN Explorer など、BITS に依存しているアプリケーションはプログラムや情報を自動的にダウンロードできなくなります。 - Cryptographic Services
提供される管理サービスは、次の 3 つです。カタログ データベース サービス: Windows ファイルの署名を確認し、新しいプログラムをインストールできるようにします。保護ルート サービス: 信頼されたルート証明機関の証明書をこのコンピューターに追加および削除します。ルート証明書自動更新サービス: Windows Update からルート証明書を取得し、SSL のようなシナリオを有効にします。このサービスが停止している場合は、これらの管理サービスは正常に機能しません。このサービスが無効の場合は、明示的にこれに依存しているサービスは開始できません。 - Windows Modules Installer
Windows の更新プログラムおよびオプション コンポーネントのインストール、変更、および削除を可能にします。このサービスを無効にしていると、このコンピューターに対する Windows Update のインストールまたはアンインストールが失敗する場合があります。 - Windows Update
Windows およびその他のプログラムに対する更新プログラムの検出、ダウンロード、およびインストールを有効にします。このサービスが無効な場合、このコンピューターのユーザーは Windows Update またはその自動更新機能を使用できなくなります。また、プログラムによる Windows Update Agent (WUA) API も使用できなくなります。
サービスの状態の確認方法
目的のサービスをブルクリックすると、次のようにプロパティが開きますので、「スタートアップの種類」を確認します。
4つのサービスをそれぞれ次の状態になっているか確認し、違っていれば変更して OK をクリックします。
Background Intelligent Transfer Service = 自動
Cryptographic Services = 自動
Windows Modules Installe = 自動
Windows Update = 自動(遅延)
すべての設定が完了したら、PC を一度再起動し、Windows Update を実行してみましょう。
※サービス状態の変更できないものがある場合、一度再起動してからもう一度サービスを開いてみてください。
一時ファイルの確認方法で不要ファイルを削除してシステムドライブの空き容量を増やすことが出来ます。
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