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Windows 11 更新プログラムのインストールで「0x800f0988」エラーが出る場合

今回は、Windows Update で更新プログラムをインストール際に「0x800f0988」エラーが出る場合の解決法を紹介します。

このエラーは、システムドライブの容量不足や必要なサービスが無効になっている場合などに起こります。

空き容量の確保、必要なサービスを有効にしてあげることで解決できる可能性があります。

目次

1.「WinSxS」フォルダーのクリーンアップ

「WinSxS」フォルダーには、システムにとって重要なファイルが保存されています。

Windows 共有ファイル、バックアップまたは無効化された機能のファイル、一時ファイルなどが含まれます。

また、多くのシステム コンポーネントが更新された後、古いバージョンのコンポーネントがこのフォルダーに保存されます。

Win11 実験のため、「WinSxS」フォルダーのアクセス許可をすべて削除したらシステムがダウンした

ここで紹介するクリーンアップでは、「WinSxS」フォルダーは削除せず、Windows に組み込まれているツールを使用して「WinSxS」フォルダーの中の不要なファイルのみ削除し、サイズを縮小するものです。

これにより、「0x800f0988」エラーを回避できる可能性があります。

「WinSxS」フォルダーのクリーンアップ手順

1.スタートボタンを右クリック>「ターミナル(管理者)」をクリックします。

スタートボタンの右クリックメニュー
スタートボタンの右クリックメニュー

2.「ユーザーアカウント制御」が表示されたら「はい」をクリックします。

ユーザーアカウント制御
ユーザーアカウント制御

3.次のコマンドを入力し、Enter を押します。

dism /online /cleanup-image /startcomponentcleanup

4.「WinSxS」フォルダーのクリーンアップが開始されますので、そのままお待ちください。

Windows PowerShell
Windows PowerShell

クリーンアップが完了すると、「操作は正常に完了しました。」と表示されます。

Windows PowerShell
Windows PowerShell

5.クリーンアップが完了したら、PC を一度再起動し、もう一度 Windows Update を実行してみましょう。

※筆者の環境では約 4GBのファイルが削除されました。

2.必要なサービスの確認

「WinSxS」フォルダーのクリーンアップで解決できなかった場合は、次の 4つのサービスの状態を確認してください。

1.Windowsキー + R を押して、「ファイル名を指定して実行」を開き、次のコードを入力して Enter を押します。

services.msc
ファイル名を指定して実行
ファイル名を指定して実行

2.「サービス」が開きますので、次の 4つのサービス状態を確認してください。

  • Background Intelligent Transfer Service
    アイドル状態のネットワーク帯域幅を使ってバックグラウンドでファイルを転送します。サービスを使用不可にすると、Windows Update や MSN Explorer など、BITS に依存しているアプリケーションはプログラムや情報を自動的にダウンロードできなくなります。
  • Cryptographic Services
    提供される管理サービスは、次の 3 つです。カタログ データベース サービス: Windows ファイルの署名を確認し、新しいプログラムをインストールできるようにします。保護ルート サービス: 信頼されたルート証明機関の証明書をこのコンピューターに追加および削除します。ルート証明書自動更新サービス: Windows Update からルート証明書を取得し、SSL のようなシナリオを有効にします。このサービスが停止している場合は、これらの管理サービスは正常に機能しません。このサービスが無効の場合は、明示的にこれに依存しているサービスは開始できません。
  • Windows Modules Installer
    Windows の更新プログラムおよびオプション コンポーネントのインストール、変更、および削除を可能にします。このサービスを無効にしていると、このコンピューターに対する Windows Update のインストールまたはアンインストールが失敗する場合があります。
  • Windows Update
    Windows およびその他のプログラムに対する更新プログラムの検出、ダウンロード、およびインストールを有効にします。このサービスが無効な場合、このコンピューターのユーザーは Windows Update またはその自動更新機能を使用できなくなります。また、プログラムによる Windows Update Agent (WUA) API も使用できなくなります。

サービスの状態の確認方法

目的のサービスをブルクリックすると、次のようにプロパティが開きますので、「スタートアップの種類」を確認します。

Windows Update のプロパティ
Windows Update のプロパティ

4つのサービスをそれぞれ次の状態になっているか確認し、違っていれば変更して OK をクリックします。

  • Background Intelligent Transfer Service = 自動
  • Cryptographic Services = 自動
  • Windows Modules Installe = 自動
  • Windows Update = 自動(遅延)

すべての設定が完了したら、PC を一度再起動し、Windows Update を実行してみましょう。

※サービス状態の変更できないものがある場合、一度再起動してからもう一度サービスを開いてみてください。。

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この記事を書いた人

ニックネーム: wenbang
趣味: 格闘技関連の動画鑑賞
座右の銘: 「為せば成り、為さねば成らぬものなるを、成らぬは、おのが為さぬためなり」

Windows 技!では、Windows 10/11 の問題解決をメインに、PC をもっと便利にするカスタマイズ方法なども紹介しています。少しでもみなさまのお役に立てれば幸いです。

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