USBメモリはとても小さく、データの保存も簡単にでき、持ち運びも楽で便利ですね。
多くの方が USBメモリを使用していると思いますが、長く使いたい場合は、USBメモリが壊れる主な原因と使用時の注意事項を知っておく必要があります。
注意事項を守らずに使用していると寿命が短くなってしまったり、壊れてしまう場合があります。
USBメモリが壊れる主な原因
1.USBメモリ自体の寿命
USBメモリの寿命はメーカーにもよりますが、おおよそ 3~5 年と言われています。
書き込み回数は一般的なもので約 10万回程度です。
この書き込み回数は単なる参考値であり、使用環境により変化します。
書かれている回数より多い場合も少ない場合もありますので、参考程度に覚えておきましょう。
2.不適切な使用方法
- データの書き込み、または読み込みが行われている最中に USBメモリを抜いてしまうと、USBメモリ内のデータが消える可能性、もしくは USBメモリ自体が壊れてしまう場合があります。また、Windows のシステムにダメージを与える可能性があります。
- USBメモリの差込口にホコリが付いている場合はきれいに掃除してから挿すようにしましょう。ホコリが付いていると接触不良を起こしてしまい、USBメモリ自体、または挿している USBポートも壊れてしまう可能性があります。
- USBメモリを挿してすぐに抜いてしまうと USBメモリ内のデータが消える可能性、もしくは USBメモリ自体が壊れてしまう場合があります。USBメモリを挿してからしばらくはシステムが USBメモリを認識するためにアクセスを行います。また、インストールしているアプリケーションにもよりますが、USBメモリを挿した後にデータの読み込みをするものがあります。
- USBメモリを抜く際に「ハードウェアの安全な取り外し」を行ってから抜いていない。
「ハードウェアの安全な取り外し」はタスクバーにある USBのアイコンをクリックすると表示されます。
Windows 10 バージョン 1809 からは、取り外しポリシーが「クイック取り外し」に設定されていれば、「ハードウェアの安全な取り外し」を行わなくても直接 USBメモリを抜くことが出来ると MicroSoft は認めています。
しかし、筆者は「ハードウェアの安全な取り外し」を行ってから抜くことをおすすめします。
何故かというと、システムには不具合が付き物だからです。
実際に、筆者の使用している USBメモリを数週間前にデータの書き込みが終わった後に、読み書きされていないことを確認した後にそのまま抜いたのですが、本日その USBメモリを挿すと「このドライブで問題が見つかりました。今すぐドライブをスキャンして修復してください。」と表示され、チェックディスクを行いましたが、途中で修復不能となり使えなくなってしまいました。
その USBメモリはフォーマットもできませんでしたので、廃棄することにしました。
筆者は念のために別の外付けハードディスクにもデータを保存していましたので問題ありませんでした。
これだけが壊れた原因ではないかもしれませんが、USBメモリの取り扱いには十分注意しましょう。
USBメモリの保管方法
- USBメモリは湿気のある場所には保管しないこと。USBメモリには金属成分が含まれているため、金属部分が錆びて使用できなくなる可能性があります。
- 金属や鍵などの比較的硬い物質と一緒に保管しないようにしましょう。変形して使用できなくなる可能性があります。
- 清潔な場所に保管しましょう。一部の USBメモリにはキャップがありますので、しっかりとキャップをしておきましょう。キャップのないタイプの場合、ホコリが入らないように箱に入れるか、ハンカチなどで包んで保管しましょう。
USBメモリの書き込みの回数はどうやってカウントするのか?
USBメモリの書き込みの回数はブロック単位であり、特定のブロックが寿命に達すると、USBメモリの容量が減少します。
そのため、容量の上限まで行ったら書き込みを 1回とするのではなく、書き込みのたびに 1回の書き込みとしてカウントされます。
例えば、1つのファイルを USBメモリに転送することは、ファイル サイズに関係なく 1回の書き込みに相当します。
寿命を延ばすためのアイデア
- 使用しない場合は無駄な読み書きが行われないように PC から外して保管する。
- USB延長コードを使用して USBメモリ自体の破損を防ぐ。
- USBメモリに書き込みを行う場合には、zip ファイルなどに圧縮してから書き込む。複数のファイルを何度も書き込んでいると、それだけ書き込み回数がカウントされます。zip ファイルなどに圧縮すれば、大量のファイルも 1つの圧縮ファイルなので、 1回の書き込みとなり、書き込み回数を減らすことが出来ます。
- あまり容量ギリギリまで保存しない。HDD や SSD でも同じですが、容量いっぱいまで保存すると寿命が縮みます。
USBメモリを長く使うためにいろいろと工夫をしてみてください。
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