今回は、Windows 11 のエクスプローラー開く際にウィンドウの位置とサイズを指定して開く方法を紹介します。
通常エクスプローラーを開くと、前回エクスプローラーを閉じた際の位置とサイズで開かれますね。
エクスローラーのウィンドウの位置やサイズを変更すると、Windows はウィンドウの位置やサイズをリアルタイムでレジストリに記録しています。
エクスプローラーのウィンドウの位置とサイズを指定して開く方法
レジストリの操作を間違えるとシステムが起動できなくなるなど不具合が起きる可能性があります。事前にシステムの復元などでバックアップを取り、自己責任で行うようお願いします。
- システムの復元ポイント作成方法及び復元方法
- レジストリエディタの開き方及びバックアップ方法
- Win10 レジストリの予備知識|概念、開き方、レジストリの内部構成
※Windows 11 のレジストリも基本は同じです。
1.ウィンドウの位置とサイズを変更してレジストリ値を確認
1.Windowsキー + R を押して「ファイル名を指定して実行」を開き、「regedit」と入力して Enter を押します。
2.次のキーを開きます。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Classes\Local Settings\Software\Microsoft\Windows\Shell\Bags\AllFolders\Shell
3.「Shell」キーを選択した状態で右側の欄を見ると、次のような REG_DWORD 値が 4つ確認できると思います。
- WinPos1920x1080x96(1).left
- WinPos1920x1080x96(1).top
- WinPos1920x1080x96(1).right
- WinPos1920x1080x96(1).bottom
この名前の中の「1920x1080x96」は環境により違います。
これらの値は環境により複数存在する場合があります。
4.エクスプローラーを開き、ウィンドウの位置とサイズを変更して値のデータが変わる値を見ます。
5.値のデータが変わる値を確認出来たら、ウィンドウの位置とサイズを決めてください。
ウィンドウの位置とサイズを決めたら、ウィンドウはそのままにしてバッチファイルを作成します。
2.バッチファイルの作成
1.バッチファイルとは?バッチファイルの作成と実行方法 を参考にバッチファイルを作成し、次の内容をコピーして貼り付けます。
reg add "HKCU\Software\Classes\Local Settings\Software\Microsoft\Windows\Shell\Bags\AllFolders\Shell" /v WinPos1920x1080x96(1).bottom /t REG_DWORD /d 844 /f
reg add "HKCU\Software\Classes\Local Settings\Software\Microsoft\Windows\Shell\Bags\AllFolders\Shell" /v WinPos1920x1080x96(1).left /t REG_DWORD /d 564 /f
reg add "HKCU\Software\Classes\Local Settings\Software\Microsoft\Windows\Shell\Bags\AllFolders\Shell" /v WinPos1920x1080x96(1).right /t REG_DWORD /d 1490 /f
reg add "HKCU\Software\Classes\Local Settings\Software\Microsoft\Windows\Shell\Bags\AllFolders\Shell" /v WinPos1920x1080x96(1).top /t REG_DWORD /d 264 /f
explorer
2.赤い文字の部分をレジストリエディタで確認した値の名前に変更してください。
レジストリエディタの値の上で右クリック>「名前の変更」をクリックすると名前がコピーできます。
3.太字の部分をレジストリエディタで確認した値のデータの()内の数値に変更してください。
4.変更出来たら名前を付けて保存してください。
例:ここでは Eドライブ直下に「エクスプローラーのウィンドウサイズを指定して開く.bat」として保存します。
5.確認のためにバッチファイルをダブルクリックで実行してみてください。
エクスプローラーのウィンドウの位置とサイズが指定した状態で開ければ OK です。
3.ショートカットを作成
1.「エクスプローラーのウィンドウサイズを指定して開く.bat」の上で右クリック>「パスのコピー」をクリックします。
2.「エクスプローラーのウィンドウサイズを指定して開く.bat」の保存されているフォルダーの何もない所で右クリック>新規作成>「ショートカット」をクリックします。
3.次のコマンドを入力して「次へ」をクリックします。
※太字の部分はコピーしたパスを貼り付けます。
cmd /c "E:\エクスプローラーのウィンドウサイズを指定して開く.bat"
4.「このショートカットの名前を入力してください」に「エクスプローラーのウィンドウサイズを指定して開く」と入力して「完了」をクリックします。
5.ショートカットの実行時にコマンドプロンプトの画面を表示させないために、プロパティを変更します。
作成したショートカット「エクスプローラーのウィンドウサイズを指定して開く」の上で右クリック>「プロパティ」をクリックします。
6.ショートカットタブで「実行時の大きさ」を「最小化」に変更して「適用」をクリックします。
アイコンを変更したい場合は、プロパティはそのままで次に進んでください。
アイコンを変更しない場合はそのまま OK をクリックして「5.タスクバーにピン留めする」に進んでください。
4.ショートカットのアイコンを変更する
1.「アイコンの変更」をクリックします。
2.「参照」をクリックします。
3.「imageres.dll」をダブルクリックで開きます。
4.次のようにアイコンがたくさん出てきますので、右にスライドしてエクスプローラーのアイコンを選択し、OK をクリックします。
5.アイコンが変更されたのを確認したら OK をクリックします。
5.タスクバーにピン留めする
「エクスプローラーのウィンドウサイズを指定して開く」のショートカットの上で右クリック>その他のオプションを表示>「タスクバーにピン留めする」をクリックします。
すると、タスクバーにピン留めされますので、好きな位置に変更してください。
タスクバーにピン留めした後は、先ほど作成したショートカットを削除しても構いません。
これですべての作業は完了しましたので、動作の確認をしてください。
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