Google Chrome を既定のブラウザーとして使用している環境で、最近のバージョンアップにより、リンクのショートカットアイコンの周りが白くなる現象が発生しています。
この現象が Windows 側のバグなのか、Google Chrome 側のバグなのかを検証したところ、原因を見つけることができました。
Chrome リンクのショートカットアイコンの周りが白くなった原因と解決法
原因
Google Chrome のリンクのショートカットアイコンの周りが白くなった原因は、最近のバージョンアップにより、リンクのショートカットアイコンに関するレジストリ値が変更されたためです。
まず、リンクのショートカットアイコンのプロパティを開き、「Web ドキュメント」タブの「アイコンの変更」をクリックすると、周りが白いアイコンが選択されています。
Windows では、一部のアプリで使用するアイコンをレジストリで変更することができます。
上の画像の場合、選択されているは「chrome.exe」に含まれる 12個のアイコンのうち、11番目(左上から下へと数えます)となっています。
ただ、アイコンの 1番目は「0」と決まっているため、この場合は 10番目のアイコンが選択されていることになります。
レジストリでショートカットなどのアイコンを指定する場合、「DefaultIcon」というキーの値「既定」の値のデータでアイコンを指定しています。
そこで、レジストリエディタを起動し、「DefaultIcon」キーを検索して「既定」の値のデータを確認していくと、「chrome.exe」の10番目のアイコンが指定されていることを確認しました。
C:\Program Files\Google\Chrome\Application\chrome.exe,10
この「DefaultIcon」キーは、「ChromeHTML」キー下にありましたので、原因はこれだと確信しました。
筆者の個人的な考えですが、Google は Chrome のショートカットとリンクのショートカットを区別するために、今回このような変更をしたのではないかと考えています。
従来のアイコンに戻す方法
※Windows 10 および Windows 11 に対応
レジストリの操作を間違えるとシステムが起動できなくなるなど不具合が起きる可能性があります。事前にシステムの復元などでバックアップを取り、自己責任で行うようお願いします。
- システムの復元ポイント作成方法及び復元方法
- レジストリエディタの開き方及びバックアップ方法
- Win10 レジストリの予備知識|概念、開き方、レジストリの内部構成
※Windows 11 のレジストリも基本は同じです。
1.Windowsキー + R を押して「ファイル名を指定して実行」を開き、「regedit」と入力して Enter を押します。
2.レジストリエディタが開きますので、次のキーを開きます。
HKEY_CLASSES_ROOT\ChromeHTML\DefaultIcon
3.「DefaultIcon」キーを選択した状態で右側の欄の値「(既定)」をダブルクリックして開きます。
4.「値のデータ」の一番右の「10」を「0」に変更して OK をクリックします。
5.値のデータが変更されているのを確認したら、レジストリエディタを閉じて一度サインアウトしてください。
サインインをすると、Google Chrome のリンクのショートカットアイコンは従来のアイコンに戻っているはずです。
もしも戻っていない場合は、アイコンキャッシュを削除してみましょう。
コメント(降順)