Windows 11 の Windows Update で更新プログラムをダウンロードまたはインストールした際に、0x80028017 が表示されることがあります。
このエラーは「ダウンロード エラー」と「インストール エラー」の両方で報告されており、発生する処理段階は 1つに限定されません。
Windows Update エラー 0x80028017 とは
0x80028017 の Microsoft による正式な定義は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| エラーコード | 0x80028017 |
| エラー名 | TYPE_E_FIELDNOTFOUND |
| Microsoft の定義 | レコードに定義されていないフィールド名 |
| Windows Update での表示例 | ダウンロード エラー、インストール エラー |
Microsoft の COM エラーコード一覧には、
https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows/win32/com/com-error-codes-2#type_e_fieldnotfound
TYPE_E_FIELDNOTFOUND0x80028017
として登録されています。
ただし、「レコードに定義されていないフィールド名」という説明だけでは、Windows Update で何が起きているのかを判断できません。
そのため、Windows Update で表示された 0x80028017 と、COM エラーとしての TYPE_E_FIELDNOTFOUND をそのまま同一視しないことが重要です。
現時点で、Microsoft の公式情報では、Windows Update の 0x80028017 に対して原因を特定した専用のトラブルシューティング情報は確認できませんでした。
0x80028017 はダウンロード エラーとインストール エラーの両方で確認されている
Microsoft Q&A には、異なる段階で 0x80028017 が発生した事例があります。
2025年3月の KB5053598 では、
ダウンロード エラー – 0x80028017
として報告されています。回答した独立アドバイザーは、Microsoft Update カタログからオフラインインストーラーを使用する方法を案内しています。
一方、Windows 11 Insider Preview Quality Update 26220.8079 では、
Install error – 0x80028017
として報告されています。この環境では DISM、SFC、クリーンブートなどを試しても改善しなかったとされています。
このことから、0x80028017 というコードだけを見て、「ダウンロードに失敗している」または、「インストール処理だけに問題がある」と断定することはできません。
まず Windows Update の「更新の履歴」を確認し、どの KB で、どの段階で失敗しているのかを確認してください。
最初に失敗した KB 番号を確認する
「設定」>「Windows Update」>「更新の履歴」を開きます。
「インストールに失敗しました」などと表示されている更新プログラムを探し、KBxxxxxxxxのような KB 番号を確認してください。
特定の KB だけで 0x80028017 が発生している場合は、その KB の Microsoft 公式ページに既知の問題が掲載されていないか確認します。
また、
- ダウンロード中に失敗する
- インストール中に失敗する
- 再起動後に失敗する
のどの段階なのかも確認しておくと、原因を切り分けやすくなります。
1. PC を再起動して Windows Update を再実行する
まず PC を再起動してください。
Windows Update の処理が一時的に停止している場合や、更新ファイルの処理が正常に完了していない場合は、再起動だけで改善することがあります。
再起動後、「設定」>「Windows Update」を開き、「更新プログラムのチェック」をクリックします。
再び 0x80028017 が表示される場合は、次の手順へ進みます。
追記:実際の解決事例
2026年9月、Windows 11 Pro 25H2 で KB5129195 のインストール時に 0x80028017 が発生した読者から、PC の再起動と Windows Update の再実行を繰り返したところ、3回目で正常にインストールできたとの報告をいただきました。
原因までは特定できませんが、Windows 内部に残っていた再起動待ちの状態や、一時的に停止していた更新処理が、再起動によって解消された可能性があります。
Windows では画面上に表示されていなくても「再起動待ち」の状態が残っている場合があります。詳しくは「Windows Update が進まない・『保留中』の原因と対処法」の「見えない『再起動待ち』が邪魔をしている?」をご覧ください。
2. C ドライブの空き領域を確認する
Windows Update では、更新プログラムをダウンロードするための領域だけでなく、ダウンロードしたファイルの展開やインストール、一時ファイルの保存にも空き領域が必要です。
特に、最近の Windows 11 の累積更新プログラムはファイルサイズが大きくなっています。
例えば、2026年9月14日にリリースされた Windows 11 25H2 x64 用の KB5129195(OS ビルド 26200.9457) は、Microsoft Update カタログで 4933.5 MB と表示されています。

そのため、C ドライブの空き領域が更新プログラムのファイルサイズと同程度しか残っていない場合は、ダウンロードできても、その後の展開やインストールに必要な領域が不足する可能性があります。
「設定」>「システム」>「ストレージ」を開き、Windows がインストールされているドライブの空き領域を確認してください。
空き領域が少ない場合は、一時ファイルや不要なファイルを整理してから Windows Update を再実行します。

3. Microsoft Update カタログから手動でインストールする
特定の更新プログラムだけで 0x80028017 が表示される場合は、Microsoft Update カタログから更新プログラムを直接ダウンロードしてインストールする方法を試してみる価値があります。
Microsoft Q&A で KB5053598 の「ダウンロード エラー – 0x80028017」が報告された際にも、Microsoft Update カタログからスタンドアロンパッケージを使用する方法が案内されています。
Microsoft Update カタログを開き、失敗している、KBxxxxxxxxを検索してください。
自分の PC に対応する、
- x64
- Arm64
- Windows 11 のバージョン
を確認してダウンロードします。
Microsoft Update カタログから更新プログラムをダウンロードする方法
4. Windows Update トラブルシューティングを実行する
Microsoft は Windows 11 では、まず「ヘルプを表示する」アプリによる Windows Update の自動トラブルシューティングを実行するよう案内しています。
設定画面から実行する場合は、
Win + Iキーを押して「設定」を開きます。- 「システム」>「トラブルシューティング」を開きます。
- 「その他のトラブルシューティング ツール」を開きます。
- 「Windows Update」の右側にある「実行する」をクリックします。
完了したら PC を再起動し、Windows Update を再実行してください。

5. Windows Update のキャッシュとコンポーネントをリセットする
Windows Update で 0x80028017 が繰り返し発生する場合は、更新プログラムのキャッシュや Windows Update コンポーネントをリセットします。
Microsoft は一般的な Windows Update のトラブルシューティングで、キャッシュ内の更新ファイルが破損するとエラーが発生する可能性があると説明しています。
これは重要なポイントです。
ただし、0x80028017 は更新キャッシュが破損していることを意味するということではありません。
Microsoft が 0x80028017 とキャッシュ破損を直接結び付けているわけではなく、ここでは Windows Update でダウンロード・インストールエラーが発生した場合の有力な確認項目の 1つとして扱います。
Microsoft は、
C:\Windows\SoftwareDistribution
の更新キャッシュを再作成する方法や、SoftwareDistribution と catroot2 をリセットする方法を案内しています。
詳しい手順は、Windows Update の更新キャッシュの削除とコンポーネントのリセット方法をご覧ください。
リセット後に PC を再起動し、Windows Update を再実行します。
6. Windows Sandbox を有効にしている場合は一度無効にして確認する
これは Microsoft が 0x80028017 の一般的な原因として公式に案内しているものではありません。
ただし、Windows Insider Preview の環境では、Windows Sandbox が有効になっていることで Windows Update が 0x80028017 で失敗し、Sandbox を無効にしたところ更新できたというユーザー報告があります。
報告の中には、Windows Update サービスを停止して SoftwareDistribution をクリアしても改善せず、Windows Sandbox を無効にすると更新できたという例もあります。
別の Insider Preview のスレッドでも、Sandbox を無効にすることで 0x80028017 や別の Windows Update エラーが解消したという複数の報告があります。
Windows Sandbox を使用している場合は、
Win + R キーを押して、
optionalfeatures
と入力して Enter キーを押します。
「Windows の機能」が開いたら、Windows サンドボックスのチェックを外して「OK」をクリックし、PC を再起動します。
その後 Windows Update を再実行してください。
更新に成功した場合は、必要に応じて Windows Sandbox を再び有効にします。
なお、これらは主に Windows Insider Preview で報告された事例です。通常版の Windows 11 で 0x80028017 が発生する一般的な原因だと断定することはできません。
Windows Sandbox を使用していない場合は、この手順を飛ばしてください。
7. DISM と SFC で Windows のコンポーネントを修復する
Microsoft Update カタログから手動インストールしても失敗し、Windows Update のキャッシュをリセットしても改善しない場合は、Windows のコンポーネント側を確認します。
管理者として「コマンドプロンプト」を開き、次のコマンドを実行してください。
DISM.exe /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
正常に完了したら、
sfc /scannow
を実行します。
処理が完了したら PC を再起動し、Windows Update を再実行してください。
ただし、0x80028017 自体は Windows コンポーネントストアの破損を直接意味するコードではありません。
そのため、最初から DISM・SFC だけを実行するのではなく、手動インストールや Windows Update キャッシュの確認を先に行うことをおすすめします。
実際に Windows Insider Preview Quality Update 26220.8079 で 0x80028017 が発生した事例では、DISM や SFC を実行しても改善しなかったと報告されています。

8. 「Windows Update で問題を解決する」で Windows 11 を修復する
ここまで確認しても 0x80028017 が続く場合は、Windows 11 自体の修復を検討します。
Windows 11 には、「Windows Update で問題を解決する」という修復機能があります。
この機能では現在使用しているものと同じバージョンの Windows 11 を再インストールし、
- システムファイル
- Windows コンポーネント
を修復しながら、アプリ、ファイル、設定を保持できます。Microsoft も Windows Update に関連する問題の修復方法として案内しています。
「設定」>「システム」>「回復」を開き、「Windows Update で問題を解決する」>「今すぐ再インストール」から実行できます。
詳しい手順は、「Windows Update で問題を解決する」を使用して Windows 11 を修復する方法をご覧ください。
特定の KB だけで 0x80028017 が発生する場合
ほかの更新プログラムは正常にインストールでき、特定の KB だけが 0x80028017 で失敗する場合は、PC 側を大きく変更する前に、その KB 固有の問題も確認してください。
特に、
- 同じ KB でほかのユーザーからもエラーが報告されている
- Microsoft Update カタログからの手動インストールでも失敗する
- 特定の更新プログラムだけ繰り返し失敗する
場合は、Microsoft の既知の問題や後続更新の情報を確認します。
0x80028017 は Windows Update 固有のエラーコードではないため、エラーコードだけから原因を決めるのではなく、失敗した KB と失敗する段階を確認することが重要です。
Windows Update エラー 0x80028017 が解決しない場合
ここまで確認しても改善しない場合は、「ダウンロード エラー」なのか「インストール エラー」なのかをもう一度確認してください。
ダウンロード段階で失敗する場合は、Windows Update の更新データやキャッシュ、ストレージ、通信環境などを重点的に確認します。
一方、更新プログラムを取得できているのにインストール段階で失敗する場合は、Microsoft Update カタログからの手動インストール、Windows コンポーネント、使用している Windows の機能などへ確認範囲を広げます。
Windows Sandbox を有効にしている場合は、前述した Insider Preview の事例も確認材料になります。
それでも改善しない場合は、「Windows Update で問題を解決する」による Windows 11 の修復を検討してください。
まとめ
Windows Update エラー 0x80028017 は、Microsoft のエラーコードでは TYPE_E_FIELDNOTFOUND と定義されており、「レコードに定義されていないフィールド名」という意味です。
ただし、この定義だけでは Windows Update で発生した原因を特定できません。
実際に 0x80028017 は、Windows Update の「ダウンロード エラー」と「インストール エラー」の両方で確認されています。
基本的には、
失敗した KB を確認 → PC を再起動 → C ドライブの空き領域を確認 → Microsoft Update カタログから手動インストール → Windows Update トラブルシューティング → 更新キャッシュとコンポーネントをリセット → 必要に応じて DISM・SFC
の順番で確認してください。
参考資料・Microsoft 公式情報
Microsoft Learn:COM エラー コード0x80028017 / TYPE_E_FIELDNOTFOUND の正式な定義です。
Microsoft Learn「COM エラー コード」
Microsoft Q&A:KB5053598 の 0x80028017
Windows Update で「ダウンロード エラー – 0x80028017」が発生した事例です。
Microsoft Q&A「Windows 11 Version 24H2 の累積更新プログラム(KB5053598)」
Microsoft Q&A:Windows 11 Preview Quality Update 26220.8079
「Install error – 0x80028017」が発生した事例です。
Microsoft Q&A「Windows 11 Preview Quality Update 26220.8079」
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