Windows 10、Window 11 には、「ディスクのクリーンアップ」というツールがデフォルトで実装されています。
ディスクのクリーンアップでは、Windows の一時ファイルやごみファイルを削除することができますが、通常のディスクのクリーンアップは項目が制限されており、削除できる項目が少なくなっています。
今回は、隠されたディスクのクリーンアップ項目でHDD(SSD)の空き容量を確保する方法を紹介します。
- HDD(SSD)の空き容量を確保する方法
- 通常のディスクのクリーンアップの開き方
- 隠されたディスクのクリーンアップの開き方
- 1.Temporary Setup Files
- 2.古い Chkdsk ファイル
- 3.ログファイルの設定
- 4.Windows Update のクリーンアップ
- 5.Microsoft Defender ウイルス対策
- 6.Windows アップグレード ログ ファイル
- 7.診断データ ビューアー のデーターベースファイル
- 8.ダウンロードされたプログラムファイル
- 9.インターネット一時ファイル
- 10.オフライン Web ページ
- 11.システム エラーのメモリ ダンプ ファイル
- 12.システム エラーのミニダンプ ファイル
- 13.Windows エラーとユーザーのフィードバックの診断
- 14.BranchCache
- 15.DirectX シェーダーキャッシュ
- 16.配信の最適化ファイル
- 17.言語リソース ファイル
- 18.ごみ箱
- 19.RetailDemo Offline Content
- 20.一時ファイル
- 21.縮小表示
- 22.ユーザーファイル履歴
- ファイルの削除方法
HDD(SSD)の空き容量を確保する方法
まず隠された項目すべての削除前と削除後のディスクの空き領域を見てみましょう。
インストールしたばかりの Windows 11 で、Windows Update を一度行った PC で実行した結果です。
ディスクのクリーンアップ前は「37.2GB」の空き領域があります。
ディスクのクリーンアップを行った後は空き領域が増え、「38.3GB」になっています。
通常のディスクのクリーンアップの開き方
Windowsキー+Rを押して、「ファイル名を指定して実行」を開きます。
「cleanmgr」と入力してEnterを押します。
ドライブの選択で、Cドライブを選択します。
通常のディスクのクリーンアップは、項目が制限されており、削除できる項目が9項目になります。
「システム ファイルのクリーン アップ(S)」をクリックすると、削除できる項目が増えます。
隠されたディスクのクリーンアップの開き方
ディスクのクリーンアップが開いている場合は一度閉じてください。
コマンドプロンプトを管理者として実行し、次のコマンドを入力して Enter を押します。
コマンドプロンプトの開き方(管理者として実行):
Windowsキー + R を押して「ファイル名を指定して実行」を開き「cmd」と入力し、Shift + Ctrl キーを押しながら Enter を押してください。
cleanmgr /sageset:1
Enter を押すと「ディスクのクリーンアップの設定」が開きますので、下の説明を読み、必要な項目にチェックをつけてOKをクリックします。
ディスクのクリーンアップの設定には次の 22(PCによって違う場合がある)の項目があります。
※次の各項目は環境により表示されないものがあります。
1.Temporary Setup Files
These files should no longer be needed. They were originally created by a setup program that is no longer running.(訳:これらのファイルは不要になります。元々は、実行されていないセットアッププログラムによって作成されました。)
2.古い Chkdsk ファイル
Chkdsk がディスク ドライブのエラー チェックをしているときに失われたファイルの断片をディスク ドライブのルート フォルダーに保存する場合があります。
これらのファイルは必要ないので削除できます。
3.ログファイルの設定
Windows で作成されたファイル。
ログファイルを見ない場合は削除しても構いません。
4.Windows Update のクリーンアップ
Windows では、新しいバージョンの更新プログラムをインストールした後でも、Windows Update からインストールしたすべての更新プログラムのコピーを保持しています。
Windows Update のクリーンアップを実行すると、領域を占有している不要になった古いバージョンの更新プログラムが削除または圧縮されます。 (コンピューターの再起動が必要になる場合があります)
筆者の使用している Windows 10 では「7.45GB」ありました。
5.Microsoft Defender ウイルス対策
Microsoft Defender ウイルス対策で使用される重要度の低いファイル
Microsoft Defender を使用していない場合は、削除しても構いません。
6.Windows アップグレード ログ ファイル
Windows アップグレード ログ ファイルに入っている情報は、Windows のインストール、アップグレード、サービスの実行中に問題が発生した場合に、その問題を識別したりトラブルシューティングしたりするために使用されます。これらのファイルを削除すると、インストール時のトラブルシューティングが困難になります。
こちらは削除しないことをおすすめします。
7.診断データ ビューアー のデーターベースファイル
診断データ ビューアー アプリケーションで使用されるファイルです。
こちらは削除しないことをおすすめします。
8.ダウンロードされたプログラムファイル
特定のページを表示したときにインターネットから自動的にダウンロードされる、ActiveX コントロールや Java アプレットです。これらは、ハード ディスクの [Downloaded Program Files] フォルダーに一時的に保存されます。
項目を選択するとファイルを確認することができます。
こちらは削除しても構いません。
9.インターネット一時ファイル
[Temporary Internet Files] フォルダーには、アクセスを速くする目的で、ハード ディスクに保存した Web ページがあります。
ディスク クリーンアップでは、これらのページは削除されますが、Web ページの個人用設定はそのまま残ります。
インターネット一時ファイルは、残しておくと場合によっては、WEBページの最新の情報が表示されなくなる場合がありますので、削除しておいた方が良いと思います。
10.オフライン Web ページ
オフライン ページはコンピューターに保存される Web ページのことで、インターネットに接続しなくても表示できます。
ここでこれらのページを削除しても、同期を取るとお気に入りのオフライン ページの表示ができます。
Web ページ用の個人用設定は変更されません。
11.システム エラーのメモリ ダンプ ファイル
システム エラーのメモリ ダンプ ファイルを削除します。
こちらは削除しないことをおすすめします。
12.システム エラーのミニダンプ ファイル
システム エラーのミニダンプ ファイルを削除します。
こちらは削除しないことをおすすめします。
13.Windows エラーとユーザーのフィードバックの診断
Windows エラーとユーザーのフィードバックから生成された診断ファイル。
こちらは削除しないことをおすすめします。
14.BranchCache
データのキャッシュ用に BranchCache サービスによって作成されたファイル。
こちらは削除しないことをおすすめします。
15.DirectX シェーダーキャッシュ
グラフィックス システムによって作成されたファイルをクリーンアップします。
これにより、アプリケーションの読み込み時間を高速化し、応答性を向上できる可能性があります。
これらは必要に応じて再生成されますので削除しても構いません。
16.配信の最適化ファイル
配信の最適化ファイルは、以前にコンピューターにダウンロードされていたファイルで、配信の最適化サービスによって現在使用されていない場合は削除できます。
17.言語リソース ファイル
キーボード、音声入力などの使用されていない言語リソース ファイルを削除します。
これから別の言語を使用するのであれば削除しない方が良いでしょう。
18.ごみ箱
ごみ箱には、コンピューターから削除されたファイルが格納されています。
ごみ箱を空にするまではファイルは完全には削除されません。
Win10/Win11 ごみ箱を空にしたらファイルは完全に削除される?復元方法
19.RetailDemo Offline Content
店頭などで使用するデモモードによって作成されるファイル。
削除しても、デモモードを使用するとまた作成されます。
個人の場合必要ありません。
20.一時ファイル
アプリは一時的な情報を特定のフォルダーに保存する場合があります。
これらの情報をアプリが自動的にクリーンアップしない場合は手動でクリーンアップできます。
アプリケーションによっては、一時ファイルを削除しないものがあります。
削除されないと、ユーザーが削除しない限りファイルは残ったままになります。
21.縮小表示
フォルダーを開くと縮小版がすばやく表示されるよう、すべての画像、ビデオ、ドキュメントの縮小版が保持されます。
縮小版を削除すると、必要に応じて自動的に再作成されます。
フォルダーの表示方式で縮小版を使用すると、次回素早く開けるようにキャッシュファイルが作成されます。
縮小版の表示がおかしい場合など、削除すると治ったりします。
22.ユーザーファイル履歴
Windows では、ファイル バージョンを、指定されたファイル履歴ディスクにコピーする前に、このディスクに一時的に保存します。
これらのファイルを削除すると、ファイル履歴は失われます。
こちらは削除しないことをおすすめします。
ファイルの削除方法
コマンドプロンプトに次のコードを入力して Enter を押します。
cleanmgr /sagerun:1
すると、先ほどチェックした項目のクリーンアップが開始されますので、しばらくお待ちください。
ディスクのクリーンアップのダイアログが消えたら削除完了です。
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