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隠されたディスクのクリーンアップ項目を表示してディスクの空き容量を確保

今回は、隠されたディスクのクリーンアップ項目を表示してディスク(HDD・SSD)の空き容量を確保する方法を紹介します。

Windows 10/11 には、「ディスクのクリーンアップ」というツールがデフォルトで実装されており、一時ファイルなどを削除することができますが、通常のディスクのクリーンアップは項目が制限されています。

今回紹介するコマンドを実行すると、「ディスクのクリーンアップ」に通常では表示されない項目が表示されます。

目次

ディスクの空き容量を確保する方法

まず隠された項目すべての削除前と削除後のディスクの空き領域を見てみましょう。

※クリーンインストールしたばかりの Windows 11 で、Windows Update を一度行った PC で実行した結果です。

Cドライブのプロパティ - ディスクのクリーンアップ前
Cドライブのプロパティ – ディスクのクリーンアップ前

ディスクのクリーンアップ前は「37.2GB」の空き領域があります。

Cドライブのプロパティ - ディスクのクリーンアップ後
Cドライブのプロパティ – ディスクのクリーンアップ後

ディスクのクリーンアップを行った後は空き領域が増え、「38.3GB」になっています。

通常のディスクのクリーンアップの開き方

1.Windowsキー + R を押して「ファイル名を指定して実行」を開き、「cleanmgr」と入力して Enter を押します。

2.ドライブの選択で、Cドライブを選択します。

ディスクのクリーンアップ:ドライブの選択
ディスクのクリーンアップ:ドライブの選択
ディスク クリーンアップ(通常版)
ディスク クリーンアップ(通常版)

通常のディスクのクリーンアップは項目が制限されており、削除できる項目が 7~9 項目(環境により変わります)になります。

※「システム ファイルのクリーン アップ(S)」をクリックし、再度ドライブの選択で、Cドライブを選択すると、削除できる項目が増えます。

隠されたディスクのクリーンアップの開き方

ディスクのクリーンアップが開いている場合は一度閉じてください。

1.Windowsキー + R を押して「ファイル名を指定して実行」を開き、次のコマンドを入力し、キーボードの Ctrl + Shift キーを押しながら Enter を押します。

cleanmgr /sageset:1

2.「ディスクのクリーンアップの設定」が開きますので、説明を読み必要な項目にチェックを付けて OK をクリックします。

ディスクのクリーンアップの設定には次の 22の項目(環境により項目数が違う場合があります)があります。

ディスク クリーンアップの設定
ディスク クリーンアップの設定

※次の各項目は環境により表示されないものがあります。

1.Temporary Setup Files

These files should no longer be needed. They were originally created by a setup program that is no longer running.(訳:これらのファイルは不要になります。元々は、実行されていないセットアッププログラムによって作成されました。)

2.古い Chkdsk ファイル

Chkdsk がディスク ドライブのエラー チェックをしているときに失われたファイルの断片をディスク ドライブのルート フォルダーに保存する場合があります。

これらのファイルは必要ないので削除できます。

3.ログファイルの設定

Windows で作成されたファイル。

ログファイルを見ない場合は削除しても構いません。

4.Windows Update のクリーンアップ

Windows では、新しいバージョンの更新プログラムをインストールした後でも、Windows Update からインストールしたすべての更新プログラムのコピーを保持しています。

Windows Update のクリーンアップを実行すると、領域を占有している不要になった古いバージョンの更新プログラムが削除または圧縮されます。 (コンピューターの再起動が必要になる場合があります)

筆者の使用している Windows 10 では「7.45GB」ありました。

5.Microsoft Defender ウイルス対策

Microsoft Defender ウイルス対策で使用される重要度の低いファイル

Microsoft Defender を使用していない場合は、削除しても構いません。

6.Windows アップグレード ログ ファイル

Windows アップグレード ログ ファイルに入っている情報は、Windows のインストール、アップグレード、サービスの実行中に問題が発生した場合に、その問題を識別したりトラブルシューティングしたりするために使用されます。これらのファイルを削除すると、インストール時のトラブルシューティングが困難になります。

削除はおすすめしません。

7.診断データ ビューアー のデーターベースファイル

診断データ ビューアー アプリケーションで使用されるファイルです。

削除はおすすめしません。

8.ダウンロードされたプログラムファイル

特定のページを表示したときにインターネットから自動的にダウンロードされる、ActiveX コントロールや Java アプレットです。これらは、ハード ディスクの [Downloaded Program Files] フォルダーに一時的に保存されます。

項目を選択するとファイルを確認することができます。

こちらは削除しても構いません。

9.インターネット一時ファイル

[Temporary Internet Files] フォルダーには、アクセスを速くする目的で、ハード ディスクに保存した Web ページがあります。

ディスク クリーンアップでは、これらのページは削除されますが、Web ページの個人用設定はそのまま残ります。

インターネット一時ファイルを残しておくと、場合によっては WEBページの最新の情報が表示されなくなる場合がありますので、削除しておいた方が良いと思います。

10.オフライン Web ページ

オフライン ページはコンピューターに保存される Web ページのことで、インターネットに接続しなくても表示できます。

ここでこれらのページを削除しても、同期を取るとお気に入りのオフライン ページの表示ができます。

Web ページ用の個人用設定は変更されません。

11.システム エラーのメモリ ダンプ ファイル

システム エラーのメモリ ダンプ ファイルを削除します。

削除はおすすめしません。

12.システム エラーのミニダンプ ファイル

システム エラーのミニダンプ ファイルを削除します。

システム エラーのミニダンプ ファイルとは、ブルースクリーンが発生した際に作成されるファイルです。

ブルースクリーンが発生した原因を特定するために必要なファイルですので、削除はおすすめしません。

13.Windows エラーとユーザーのフィードバックの診断

Windows エラーとユーザーのフィードバックから生成された診断ファイル。

削除はおすすめしません。

14.BranchCache

データのキャッシュ用に BranchCache サービスによって作成されたファイル。

削除はおすすめしません。

15.DirectX シェーダーキャッシュ

グラフィックス システムによって作成されたファイルをクリーンアップします。

これにより、アプリケーションの読み込み時間を高速化し、応答性を向上できる可能性があります。

これらは必要に応じて再生成されますので削除しても構いません。

16.配信の最適化ファイル

配信の最適化ファイルは、以前にコンピューターにダウンロードされていたファイルです。

配信の最適化サービスによって現在使用されていない場合は削除できます。

17.言語リソース ファイル

キーボード、音声入力などの使用されていない言語リソース ファイルを削除します。

これから別の言語を使用するのであれば削除しない方が良いでしょう。

18.ごみ箱

ごみ箱には、コンピューターから削除されたファイルが格納されています。

ごみ箱を空にするまでは、ファイルは完全には削除されません。

Win10/Win11 ごみ箱を空にしたらファイルは完全に削除される?復元方法

Win11 ごみ箱のファイルが勝手に削除される場合の確認項目

19.RetailDemo Offline Content

店頭などで使用するデモモードによって作成されるファイル。

削除しても、デモモードを使用するとまた作成されます。

※パソコンを個人で使用している場合は必要ありません。

20.一時ファイル

一部のアプリケーションは、一時的な情報を特定のフォルダーに保存します。

これらの情報は、アプリケーション側が自動的に削除する場合としない場合があります。

自動的に削除されない場合、ユーザーが削除しない限りファイルは残ったままになり、HDD(SSD)の空き容量が減っていきます。

21.縮小表示

フォルダーを開くと縮小版がすばやく表示されるよう、すべての「画像」「ビデオ」「ドキュメント」の情報が保持されます。(キャッシュファイルが作成される)

縮小表示を削除しても、必要に応じて自動的に再作成されます。

22.ユーザーファイル履歴

Windows では、ファイル バージョンを、指定されたファイル履歴ディスクにコピーする前に、このディスクに一時的に保存します。

これらのファイルを削除すると、ファイル履歴は失われますので、削除することはおすすめしません。

ファイルの削除方法

先ほどチェックした項目を削除するには、

1.Windowsキー + R を押して「ファイル名を指定して実行」を開き、次のコマンドを入力して Enter を押します。

cleanmgr /sagerun:1
ディスク クリーンアップ
ディスク クリーンアップ

2.クリーンアップが開始されますので、しばらくお待ちください。

3.ディスクのクリーンアップのダイアログが消えたら削除完了です。

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