ワードパッドは、Windows 11 バージョン 24H2 および Windows Server 2025 以降のすべての Windows エディションから削除されます。
現在 バージョン 22H2 や 23H2 であっても、24H2/25H2 に更新をするとワードパッドは削除されます。また、ダウンロードした ISO ファイルにも含まれなくなり、関連付けも削除されます。
しかし、今回検証をし、バージョン 24H2/25H2 でも問題なく使えることを確認しました。
Windows 11 バージョン 24H2/25H2 でワードパッドを使う方法
注意事項
Microsoft がワードパッドを削除することには、それなりの理由があるはずです。
Win11 ワードパッドは将来削除される?削除される理由は?
バージョン 23H2 までは脆弱性に対する更新が継続されると思いますが、バージョン 23H2 のサポートが終了(2025/11/11)すれば、ワードパッドも更新されなくなります。
ワードパッドを使用して作成したファイルをご自身で使用することには問題はないと思いますが、他人に配布したり会社の PC で使用するのは控えたほうが良いかと思います。
ワードパッドは現在非推奨のアプリです。セキュリティ上の理由から、第三者から入手したファイルはワードパッドで開かないことをおすすめします。
※今後あらゆるサイトでワードパッドのファイルを配布するユーザーが出てくる可能性があります。そういったファイルの中にはウイルスが含まれている可能性がありますので、絶対にダウンロードしないようにしましょう。
準備
現在 Windows 11 のバージョンが 23H2 の場合
現在 Windows 11 のバージョンが 23H2 の場合は、次のフォルダーの中にある 1つのフォルダーと 2つのファイルをバックアップしておきましょう。
C:\Program Files\Windows NT\Accessories
- ja-JP(フォルダー)
- wordpad.exe
- WordpadFilter.dll
バージョン 24H2/25H2 でワードパッドを使うために必要になります。
既に Windows 11 のバージョンが 24H2/25H2 に更新されている場合
C ドライブ直下に「Windows.old」というフォルダーがある場合
1.次のフォルダーの中にある 1つのフォルダーと 2つのファイルをコピーして、
C:\Windows.old\Program Files\Windows NT\Accessories
- ja-JP(フォルダー)
- wordpad.exe
- WordpadFilter.dll
2.次のフォルダーの中に貼り付けてください。
C:\Program Files\Windows NT\Accessories
3.貼り付けの際に「対象フォルダーへのアクセスは拒否されました」と表示されますので、「続行」をクリックします。
C ドライブ直下に「Windows.old」というフォルダーがない場合
※バックアップしたファイルがある場合は ISO ファイルと 7-zip のダウンロードは不要です。
1.Windows 10 の ISO ファイルをダウンロードしてください。
2025/10/01:現在 Windows 11 の ISO ファイルはバージョン 25H2 に変更されており、ワードパッドは含まれていません。
そのため、次のページから Windows 10 のメディア作成ツールをダウンロードして実行し、ISO ファイルをダウンロードしてください。
https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows10
ページを開いたら、「Windows 10 のインストール メディアを作成する」の下の「今すぐダウンロード」ボタンをクリックするとメディア作成ツールをダウンロードできます。
メディア作成ツールで ISO ファイルをダウンロードする方法は Windows 11 と同じですので、次のページを参考にしてみてください。
2.次のページから 7-zip をダウンロードしてインストールしておきます。
https://7-zip.opensource.jp/download.html
7-zip のインストール方法
1.ダウンロードしたファイルを実行すると「ユーザーアカウント制御」が表示されますので、「はい」をクリックします。
2.「install」をクリックするとインストールが開始します。
3.「7-zip … is installed」と表示されたらインストール完了ですので、「Close」をクリックします。
3.先ほどダウンロードした ISO ファイルの上でキーボードの Shift キーを押しながら右クリック>7-zip>「開く」をクリックします。
4.ISO ファイルの中身が開きますので、「sources」フォルダーを開き、「install.esd」をダブルクリックで開きます。
5.「install.esd」フォルダーが開きますので、PC のエディションに合ったフォルダーを開きます。
1 = Windows 11 Home
3 = Windows 11 Pro
6.フォルダーを開いたら、Program Files>Windows NT>Accessories と開いていきます。
7.エクスプローラーで次のフォルダーを開いておきます。
C:\Program Files\Windows NT\Accessories
8.7-zip で開いたフォルダーの中の 1つのフォルダーと 2つのファイルをマウスでドラッグして選択します。
- ja-JP(フォルダー)
- wordpad.exe
- WordpadFilter.dll
2025/07/11 現在、Windows 10 の ISO ファイルに含まれる 2つのファイルのバージョンは次の通りです。(更新日時: 2023/12/04)
- wordpad.exe = 10.0.19041.3758
- WordpadFilter.dll = 10.0.19041.3636
9.選択したファイルをクリックしながら離さず、「C:\Program Files\Windows NT\Accessories」フォルダーに持って行き、クリックを離します。
10.「対象フォルダーへのアクセスは拒否されました」と表示されたら「続行」をクリックします。
これでワードパッドを使用する準備ができましたので、7-zip 等は閉じておきましょう。
レジストリ値の追加
レジストリの操作を間違えると、システムが起動できなくなるなどの不具合が起きる可能性があります。事前にシステムの復元などでバックアップを取り、自己責任で行うようお願いします。
- システムの復元ポイント作成方法及び復元方法
- レジストリエディターの開き方及びバックアップ方法
- Windows 11/10 レジストリの予備知識|概念・開き方・内部構成
- Windows 11レジストリの所有権を取得し、アクセス許可を変更する方法
追加するレジストリ値が多いため、REGファイルを用意しました。
REGファイルの内容
※ご自身で REGファイルを作成する場合は、以下の内容をコピーしてメモ帳に貼り付け、名前を付けて保存してください。保存の際に、ファイル名を「好きな名前.reg」に変更し、ファイルの種類を「すべてのファイル」、エンコードを「UTF-16 LE」に変更して保存してください。

Windows Registry Editor Version 5.00
[HKEY_CLASSES_ROOT\.rtf]
"PerceivedType"="document"
@="rtffile"
[HKEY_CLASSES_ROOT\.rtf\OpenWithList]
[HKEY_CLASSES_ROOT\.rtf\OpenWithList\WordPad.exe]
@=""
[HKEY_CLASSES_ROOT\.rtf\PersistentHandler]
@="{2e2294a9-50d7-4fe7-a09f-e6492e185884}"
[HKEY_CLASSES_ROOT\.rtf\ShellNew]
"Nullfile"=""
[HKEY_CLASSES_ROOT\rtffile]
@="Rich Text Document"
"AllowSilentDefaultTakeOver"=""
"EditFlags"=dword:00200000
"FriendlyTypeName"=hex(2):40,00,25,00,50,00,72,00,6f,00,67,00,72,00,61,00,6d,\
00,46,00,69,00,6c,00,65,00,73,00,25,00,5c,00,57,00,69,00,6e,00,64,00,6f,00,\
77,00,73,00,20,00,4e,00,54,00,5c,00,41,00,63,00,63,00,65,00,73,00,73,00,6f,\
00,72,00,69,00,65,00,73,00,5c,00,57,00,4f,00,52,00,44,00,50,00,41,00,44,00,\
2e,00,45,00,58,00,45,00,2c,00,2d,00,31,00,39,00,30,00,00,00
[HKEY_CLASSES_ROOT\rtffile\CLSID]
@="{73FDDC80-AEA9-101A-98A7-00AA00374959}"
[HKEY_CLASSES_ROOT\rtffile\DefaultIcon]
@=hex(2):22,00,25,00,50,00,72,00,6f,00,67,00,72,00,61,00,6d,00,46,00,69,00,6c,\
00,65,00,73,00,25,00,5c,00,57,00,69,00,6e,00,64,00,6f,00,77,00,73,00,20,00,\
4e,00,54,00,5c,00,41,00,63,00,63,00,65,00,73,00,73,00,6f,00,72,00,69,00,65,\
00,73,00,5c,00,57,00,4f,00,52,00,44,00,50,00,41,00,44,00,2e,00,45,00,58,00,\
45,00,22,00,2c,00,31,00,00,00
[HKEY_CLASSES_ROOT\rtffile\shell]
[HKEY_CLASSES_ROOT\rtffile\shell\open]
[HKEY_CLASSES_ROOT\rtffile\shell\open\command]
@=hex(2):22,00,25,00,50,00,72,00,6f,00,67,00,72,00,61,00,6d,00,46,00,69,00,6c,\
00,65,00,73,00,25,00,5c,00,57,00,69,00,6e,00,64,00,6f,00,77,00,73,00,20,00,\
4e,00,54,00,5c,00,41,00,63,00,63,00,65,00,73,00,73,00,6f,00,72,00,69,00,65,\
00,73,00,5c,00,57,00,4f,00,52,00,44,00,50,00,41,00,44,00,2e,00,45,00,58,00,\
45,00,22,00,20,00,22,00,25,00,31,00,22,00,00,00
[HKEY_CLASSES_ROOT\rtffile\shell\print]
[HKEY_CLASSES_ROOT\rtffile\shell\print\command]
@=hex(2):22,00,25,00,50,00,72,00,6f,00,67,00,72,00,61,00,6d,00,46,00,69,00,6c,\
00,65,00,73,00,25,00,5c,00,57,00,69,00,6e,00,64,00,6f,00,77,00,73,00,20,00,\
4e,00,54,00,5c,00,41,00,63,00,63,00,65,00,73,00,73,00,6f,00,72,00,69,00,65,\
00,73,00,5c,00,57,00,4f,00,52,00,44,00,50,00,41,00,44,00,2e,00,45,00,58,00,\
45,00,22,00,20,00,2f,00,70,00,20,00,22,00,25,00,31,00,22,00,00,00
[HKEY_CLASSES_ROOT\rtffile\shell\printto]
[HKEY_CLASSES_ROOT\rtffile\shell\printto\command]
@=hex(2):22,00,25,00,50,00,72,00,6f,00,67,00,72,00,61,00,6d,00,46,00,69,00,6c,\
00,65,00,73,00,25,00,5c,00,57,00,69,00,6e,00,64,00,6f,00,77,00,73,00,20,00,\
4e,00,54,00,5c,00,41,00,63,00,63,00,65,00,73,00,73,00,6f,00,72,00,69,00,65,\
00,73,00,5c,00,57,00,4f,00,52,00,44,00,50,00,41,00,44,00,2e,00,45,00,58,00,\
45,00,22,00,20,00,2f,00,70,00,74,00,20,00,22,00,25,00,31,00,22,00,20,00,22,\
00,25,00,32,00,22,00,20,00,22,00,25,00,33,00,22,00,20,00,22,00,25,00,34,00,\
22,00,00,00
[HKEY_CLASSES_ROOT\rtffile\ShellEx]
[HKEY_CLASSES_ROOT\rtffile\ShellEx\{8895b1c6-b41f-4c1c-a562-0d564250836f}]
@="{a42c2ccb-67d3-46fa-abe6-7d2f3488c7a3}"
1.ファイルをダウンロードしたら、「RTF_WordPad_RegFile.zip」の上で右クリック>「プロパティ」をクリックします。
2.「RTF_WordPad_RegFile.zip」のプロパティが開きますので、下にある「許可する」にチェックを入れ、OK をクリックします。
3.「RTF_WordPad_RegFile.zip」を解凍し、中にある「reg.reg」ファイルをダブルクリックで実行します。
4.「ユーザーアカウント制御」が表示されたら「はい」をクリックします。
5.警告画面が表示されますので、続行する場合は「はい」を、キャンセルする場合は「いいえ」をクリックします。
6.「はい」をクリックすると「・・・レジストリに正常に追加されました。」と表示されますので、OK をクリックします。
7.PC を再起動してください。
PC が起動したら、デスクトップ等の何もない所で右クリック>「新規作成」にマウスカーソルを置いてみてください。
「リッチ テキスト ドキュメント」が追加されていると思いますので、クリックしてみましょう。
「新規 リッチ テキスト ドキュメント.rtf」が作成されますので、ダブルクリックで開いてみてください。
ワードパッドが開きましたね?
今後のアップデートで使えなくなる可能性はありますが、筆者の予想では Windows 11 の間は使えなくなることはないと考えています。
例えば、Windows 10 のワードパッドは Windows 11 では使えないように(逆も同じ)、今後リリースされると噂されている Windows 12 になると使えなくなる可能性があります。
Windows 10 のワードパッドは Windows 11 で使えることを確認しました。Windows 11 のワードパッドは、Windows 10 で実行するとエラー「wordpad.exe-エントリポイントが見つかりません」が表示されて使用できませんでした。





















