MENU

WinRE イメージのバージョンを確認する方法と簡単に確認できるツール

先日(2025/04/08) Microsoft が発表した既知の問題で、KB5057589 のインストール後に「0x80070643 – ERROR_INSTALL_FAILURE」エラーが表示されるという不具合があります。

0x80070643 エラーは、かなり前から発生していましたね。

あわせて読みたい
Win10 ほぼ解決! KB5034441 の 0x80070643 エラー 今回は、未だに解決していない Windows 10 の更新プログラム KB5034441 がインストールできない問題をほぼ解決できる方法を紹介します。 2024/08/17 現在 KB5034441 は ...

今回の 2025/04/08 にリリースされた KB5057589 のインストール後に「0x80070643 – ERROR_INSTALL_FAILURE」エラーが発生する問題に対して、Microsoft は「このエラーメッセージは正確ではなく、更新プログラムやデバイスの機能には影響しません。」と言っています。

このエラーは、再起動が保留中の別の更新プログラムがある状態でデバイスがWinRE更新プログラムをインストールした場合に発生します。エラーメッセージは更新プログラムが完了しなかったことを示していますが、通常、デバイスの再起動後にWinRE更新プログラムは正常に適用されます。Windows Updateでは、次回の定期スキャンまで更新プログラムが失敗したと表示され続ける場合があります。その時点で更新プログラムは提供されなくなり、失敗メッセージは自動的に消去されます。

Microsoft

つまり、エラーが表示されていても何もする必要はないということです。

しかし、筆者は WinRE 更新プログラムが正常に適用されているかどうかを確認する必要はあると思います。

適用されているけどエラーが表示されるとなると、ユーザーは「本当に適用されているのか?」と心配になりますよね。

KB5057589 をインストールすると、WinRE イメージのバージョンは「10.0.19041.5728」となります。

目次

WinRE イメージのバージョンを確認する方法

この方法は、Microsoft が提供しており、「reagentc」コマンドを使用した確認方法です。

1.コマンドプロンプトを管理者として開き、次のコマンドを入力して Enter を押します。

コマンドプロンプトの開き方を見る

1.Windowsキー + R を押して「ファイル名を指定して実行」を開きます。

2.「cmd」と入力します。

ファイル名を指定して実行
ファイル名を指定して実行

3.Shiftキー + Ctrlキーを押しながら Enter を押してください。

キーボード

4.「ユーザーアカウント制御」が表示されたら「はい」をクリックします。

ユーザーアカウント制御
ユーザーアカウント制御
reagentc /info

2.すると、Windows RE の状態、場所等の情報が表示されます。

ここで「Windows RE の場所」の右側のパスを確認してください。

Windows RE の状態が「Disabled」である場合、Windows RE の場所は表示されません。

コマンドプロンプト

3.続けて次のコマンドを入力して Enter を押します。

Dism /Get-ImageInfo /ImageFile:確認したパス\winre.wim /index:1

上の画像のパスであれば、次のようになります。

Dism /Get-ImageInfo /ImageFile:\\?\GLOBALROOT\device\harddisk0\partition4\Recovery\WindowsRE\winre.wim /index:1

4.すると、WinRE イメージのバージョン情報が表示されます。

コマンドプロンプト

「バージョン」および「Service Pack のビルド」の右側の数値を合わせたものが WinRE イメージのバージョンとなります。

上の画像であれば、「10.0.19041.5728」となります。

KB5057589 をインストールした後の WinRE イメージのバージョンは「10.0.19041.5728」ですので、WinRE 更新プログラムが正常に適用されていると判断できます。

WinRE イメージのバージョンを確認するツール

コマンドプロンプト開いて「reagentc」コマンドや「Dism」コマンドを実行するのは面倒だという方のために、WinRE イメージのバージョンを簡単に確認できるツールを作成してみました。

このツールの仕組みは、上記と同じ「reagentc」コマンド、「Dism」コマンドを実行し、表示されたWinRE イメージのバージョン情報の中の「バージョン」および「Service Pack のビルド」のみを取得して表示します。

Windows 10(64ビット)/11 に対応。

Windows RE の状態が「Disabled」である場合、WinRE イメージのバージョンは取得できません。

ダウンロード

※自作ソフトについて(必ずお読みください)

対象ファイル:「WinRE イメージのバージョンチェック.exe」(Ver 1.0.0.0)
ハッシュ値(SHA256):4c22c24f88bf7f3d159f35a11a6c1a2d480d5463aa68104423449ea5fb95c275

WinRE イメージのバージョンチェック.zip

ツールの使用方法

1.「WinRE イメージのバージョンチェック.zip」をダウンロードしたら解凍し、中にある「WinRE イメージのバージョンチェック.exe」を実行してください。

2.「ユーザーアカウント制御」が表示されたら「はい」をクリックします。

ユーザーアカウント制御
ユーザーアカウント制御
WinRE イメージのバージョンチェック
WinRE イメージのバージョンチェック

3.「チェックする」ボタンをクリックします。

すると、「チェックする」ボタンが「バージョンを取得しています…」に変わります。

Windows RE の状態が「Disabled」である場合、WinRE イメージのバージョンは取得できません。

WinRE イメージのバージョンチェック
WinRE イメージのバージョンチェック

4.約 5秒後、「チェックする」ボタンの上に WinRE イメージのバージョンが表示されます。

WinRE イメージのバージョンチェック
WinRE イメージのバージョンチェック

「reagentc」コマンドを使用するよりも簡単に確認できますので、是非お試しください。

この記事が役立ったと感じたら、ぜひシェアをお願いします
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ニックネーム: wenbang
趣味: 格闘技関連の動画鑑賞
座右の銘: 「為せば成り、為さねば成らぬものなるを、成らぬは、おのが為さぬためなり」

Windows 技!では、Windows 10/11 の問題解決をメインに、PC をもっと便利にするカスタマイズ方法なども紹介しています。少しでもみなさまのお役に立てれば幸いです。

コメント

コメント一覧 (2件)

  • 「バージョン」および「Service Pack のビルド」を調べてみたら、「バージョン」:10.0.26100で「Service Pack のビルド」:3762
    でした。これは問題無いのでしょうか?

    • siden様、

      Windows 11 バージョン 24H2 では 2025/04/08 にリリースされた更新プログラム「KB5055671」が適用されている場合、WinRE イメージのバージョンは「10.0.26100.3762」となります。
      「10.0.26100.3762」が現在の最新バージョンです。

コメントする


目次