Windows 11 の Windows Update で更新プログラムをインストールした際に、次のようなエラーが表示されることがあります。
一部の更新ファイルが見つからないか、問題が発生しています。後で更新プログラムを再度ダウンロードします。エラー コード: (0x80073712)
0x80073712 が表示された場合は、すぐに Windows Update のキャッシュ削除や Windows の初期化を行う必要はありません。
まず、Windows Update の「更新の履歴」を開き、どの KB 番号の更新プログラムでエラーが発生しているのかを確認してください。
Microsoft は 0x80073712 を ERROR_SXS_COMPONENT_STORE_CORRUPT と定義しており、Windows のコンポーネントストアが不整合な状態になっている場合に発生するエラーの 1つです。
ただし、必ずしも PC 側の破損が原因とは限りません。
実際に 2026年3月に配信された Windows 11 の KB5079391 では、更新プログラム自体の既知の問題によって一部の PC で 0x80073712 が発生しました。Microsoft は後に KB5086672 を公開して、この問題を修正しています。
そのため、次の順番で確認することをおすすめします。
- エラーが発生した KB 番号を確認する
- Microsoft が既知の問題として公開していないか確認する
- PC を再起動して Windows Update を再実行する
- DISM でコンポーネントストアを修復する
- SFC でシステムファイルを修復する
- Windows Update を使用して現在の Windows 11 を修復する
以下で順番に説明します。
エラー 0x80073712 とは
Microsoft の資料では、0x80073712 は次のように定義されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| エラーコード | 0x80073712 |
| エラー名 | ERROR_SXS_COMPONENT_STORE_CORRUPT |
| Microsoft の説明 | コンポーネントストアが不整合な状態 |
| 主な影響 | Windows Update のインストールに失敗する |
Windows では、更新プログラムの適用や Windows の機能追加・修復などに必要なコンポーネントを管理しています。
このコンポーネントストアに不整合や破損があると、更新プログラムが必要なファイルを正常に処理できず、0x80073712 が表示されることがあります。
ただし、ここで注意したいのが、エラーコードだけを見て「Windows が壊れている」と判断しないことです。
最初にエラーが発生した KB 番号を確認する
最初に、どの更新プログラムで 0x80073712 が発生したのかを確認します。
Win + Iキーを押して「設定」を開きます。- 左側の「Windows Update」をクリックします。
- 「更新の履歴」をクリックします。
- 「インストールに失敗しました」と表示されている更新プログラムを確認します。
KBから始まる番号を確認します。
例えば、KB5079391のような番号です。
KB 番号がわかったら、その番号を Microsoft の公式情報で確認します。
更新プログラム側に問題がある場合もある
0x80073712 はコンポーネントストアの不整合を示すエラーですが、特定の更新プログラム自体に問題があり発生する場合もあります。
実際に Microsoft は、2026年3月26日に公開した Windows 11 バージョン 24H2 / 25H2 向けの KB5079391 について、一部のデバイスで0x80073712エラーが発生することを既知の問題として認めています。
Microsoft はその後 KB5079391 の新規デバイスへの提供を停止し、2026年3月31日公開の KB5086672 で問題を修正しました。
このようなケースでは、DISM や SFC を何度実行しても根本的な解決にならない可能性があります。
そのため、特定の KB だけが失敗している場合は、修復作業を始める前に Microsoft の既知の問題を確認することが重要です。
1. PC を再起動して Windows Update を再実行する
更新プログラムのインストール処理が途中で残っている場合がありますので、まず PC を再起動します。
再起動後、「設定」>「Windows Update」を開き、「更新プログラムのチェック」をクリックしてください。
同じ 0x80073712 が再び表示される場合は、次の方法へ進みます。
2. DISM で Windows のコンポーネントストアを修復する
0x80073712 はコンポーネントストアの不整合に関連するため、まず DISM を使用して Windows イメージを修復します。
- スタートボタンの上で右クリックします。
- 「ターミナル(管理者)」をクリックします。
- ユーザーアカウント制御が表示されたら「はい」をクリックします。
- 次のコマンドを入力して
Enterキーを押します。
DISM.exe /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
処理には時間がかかる場合があります。
Microsoft も Windows Update の問題でシステムファイルやコンポーネントを修復する方法として、DISM.exe /Online /Cleanup-image /Restorehealth の実行を案内しています。
次のようなメッセージが表示されれば、DISM の処理は完了です。
復元操作は正常に完了しました。
または、
操作は正常に完了しました。
DISM が完了したら、まだウィンドウを閉じずに次の SFC を実行してください。
DISM で別のエラーが表示された場合
DISM の実行中に、0x800f081fなど別のエラーが表示される場合があります。
0x800f081f は Microsoft が CBS_E_SOURCE_MISSING と定義している別のエラーで、修復に必要なパッケージまたはファイルのソースが見つからない状態を示します。
この場合は 0x80073712 の対処をそのまま続けるのではなく、DISM の修復元を確認する必要があります。
3. SFC でシステムファイルを修復する
DISM が正常に完了したら、続けて SFC を実行します。
管理者として開いているターミナルに、次のコマンドを入力して Enter キーを押します。
sfc /scannow
検証が 100% になるまで待ちます。
Microsoft も Windows Update の修復手順として、DISM の後に sfc /scannow を実行するよう案内しています。
処理が完了したら PC を再起動し、「設定」>「Windows Update」を開いて更新プログラムを再度インストールしてみてください。
4. コンポーネントストアの状態を確認する
DISM には、コンポーネントストアの状態を確認する機能もあります。
修復前後の状態を詳しく確認したい場合は、管理者としてターミナルを開き、次のコマンドを実行できます。
DISM /Online /Cleanup-Image /ScanHealth
このコマンドでは、コンポーネントストアに破損がないかスキャンします。
さらに、現在の状態を確認するには次のコマンドがあります。
DISM /Online /Cleanup-Image /CheckHealth
Microsoft によると、/CheckHealth では Windows イメージが正常、修復可能、修復不可能のいずれの状態かを確認できます。
通常のユーザーであれば、最初からこれらを実行する必要はありません。
DISM /RestoreHealth を実行しても 0x80073712 が繰り返し表示される場合など、原因を確認したい場合に利用するとよいでしょう。
5. Windows Update のキャッシュをリセットする
DISM と SFC を実行しても改善しない場合は、Windows Update がダウンロードしたファイルや更新コンポーネント側に問題が残っている可能性があります。
この場合は Windows Update のキャッシュやコンポーネントをリセットしてから、更新プログラムを再ダウンロードします。
ただし、0x80073712 の正式なエラー内容はコンポーネントストアの不整合です。
そのため、最初からキャッシュ削除だけを行うのではなく、DISM と SFC を先に実行することをおすすめします。
Windows Update の更新キャッシュの削除とコンポーネントのリセット方法
6. Windows Update を使用して Windows 11 を修復する
ここまでの方法で 0x80073712 が解決しない場合は、Windows 11 に搭載されている修復機能を使用できます。
「設定」>「システム」>「回復」を開きます。
「Windows Update で問題を解決する」にある、「今すぐ再インストール」をクリックします。
この機能は現在インストールされているものと同じバージョンの Windows 11 を再インストールし、
- システムファイル
- Windows のコンポーネント
を修復します。
詳しい実行手順は、「Windows Update で問題を解決する」を使用して Windows 11 を修復する方法をご覧ください。
Windows Update に関連するシステムファイルやコンポーネントの問題が原因で更新に失敗した場合には、Microsoft 自身がこの再インストール方法を案内する場合もあります。
「Windows Update で問題を解決する」が表示されない場合
Microsoft によると、次のような環境ではこの機能が表示されない場合があります。
- 職場や学校によって管理されている PC
- Windows Update が組織のポリシーで管理されている PC
- 必要な更新プログラムがまだインストールされていない環境
この場合は、Windows 11 の ISO ファイルを使用した修復インストールも選択肢になります。

0x80073712 が特定の更新プログラムだけで発生する場合
他の更新プログラムは正常にインストールでき、特定の KB だけが 0x80073712 で失敗する場合は、PC 側ではなく更新プログラム固有の問題も疑ってください。
実際に KB5079391 では Microsoft が 0x80073712 の発生を既知の問題として認め、後続の KB5086672 で修正しています。
詳しくは「更新プログラム側に問題がある場合もある」で説明したとおり、まず失敗した KB 番号と Microsoft の既知の問題を確認してください。
0x80073712 が解決しない場合に確認したいこと
ここまで行っても解決しない場合は、次の点を確認します。
Windows Update 以外にも異常がないか
Windows の機能追加や修復、DISM などでもエラーが発生する場合は、Windows のコンポーネントストア自体に問題が残っている可能性が高くなります。
DISM が正常に完了したか
DISM /RestoreHealth 自体がエラーで終了した場合は、そのエラーコードを確認してください。
例えば 0x800f081f が表示された場合は、修復元となるファイルが見つからない問題を先に解決する必要があります。
特定の KB だけなのか
他の更新プログラムは正常にインストールでき、1つの KB だけ失敗する場合は、Microsoft の既知の問題を確認してください。
この切り分けをせずに Windows の初期化まで進めるのはおすすめしません。
まとめ
Windows Update の 0x80073712 は、Microsoft が ERROR_SXS_COMPONENT_STORE_CORRUPT と定義しているエラーで、Windows のコンポーネントストアが不整合な状態の場合に発生します。
基本的には、
KB 番号を確認 → Microsoft の既知の問題を確認 → DISM → SFC → Windows Update の再実行
の順番で対処してください。
それでも改善しない場合は、Windows 11 の「Windows Update で問題を解決する」から現在のバージョンを再インストールすると、個人ファイルやアプリ、設定を保持したままシステムファイルとコンポーネントを修復できます。
そして 0x80073712 が表示されたからといって、必ず PC 側の破損が原因とは限りません。
2026年の KB5079391 のように、Microsoft が更新プログラム側の問題として認め、後続の更新で修正した事例もあります。
そのため、最初に「どの KB で失敗しているか」を確認することが、無駄な修復作業を避けるための重要なポイントです。
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