2025年10月14日、長年親しんだ Windows 10 のサポートが遂に終了します。
これを機に、新しい Windows 11 搭載パソコンへの買い替えを検討している方も多いのではないでしょうか。
特に Amazon なら、豊富な品揃えと魅力的な価格で PC を探せますが、「種類が多すぎて、どれが自分に合っているのか分からない」「安すぎるけど大丈夫?」といった不安を感じることも。
この記事では、そんな Windows 10 ユーザーのために、Amazon で後悔しない Windows 11 パソコンの選び方を、スペックの基本から Amazon 特有の注意点まで、筆者の目線で解説します。
なぜ今、Windows 11 パソコンへの乗り換えが必要なのか?
「まだ使えるから」と Windows 10 を使い続けることには、実は大きなリスクが伴います。なぜ今、買い替えが推奨されるのか、その理由を明確にしておきましょう。
迫る Windows 10 サポート終了の 2大リスク
- セキュリティリスクの増大: サポートが終了すると、新たな脆弱性が発見されてもセキュリティ更新プログラムが提供されません。これにより、ウイルス感染や情報漏洩などのリスクが格段に高まります。
- ソフトウェア・周辺機器が非対応に: 今後、新しく登場するソフトウェアやプリンター、ウェブカメラなどの周辺機器が、Windows 10に対応しなくなる可能性があります。使いたいアプリや機器が利用できない、という事態に陥るかもしれません。
Windows 11 に乗り換える 3つの大きなメリット
Windows 11 は単なる後継 OS ではありません。より快適で効率的な PC ライフを実現する多くのメリットがあります。
- 洗練されたデザインと操作性: 中央に配置されたスタートメニューやスナップレイアウト機能により、複数の作業を直感的かつスムーズに進められます。
- 強化されたセキュリティ: ハードウェアレベルでのセキュリティが強化され、Windows 10 よりも安全な環境で PC を利用できます。
- パフォーマンスの向上: アプリの起動やスリープからの復帰が高速化されており、日々の操作がより快適になります。
Amazon で PC を買うメリットと知っておくべき注意点
Amazon での PC 購入は賢い選択肢ですが、その特性を理解しておくことが失敗を避ける鍵です。
メリット
- 価格競争力: 多くのショップが出店しているため、競争原理が働き、家電量販店よりも安価に購入できることが多いです。
- 豊富な品揃え: 国内メーカーから海外メーカー、最新モデルから少し前の高コスパモデルまで、選択肢が非常に豊富です。
- 迅速な配送: プライム対象商品であれば、注文の翌日には手元に届くことも珍しくありません。
https://www.amazon.co.jp/cer/c/523aa9e7
上記のリンクからプライム会員に登録し、30日以内に 2000円以上のお買い物をすると 1000円分の Amazon ポイントがもらえます。(最大 60日以内にポイントが付与されます)
注意点:購入前に必ず確認!
- 玉石混交の品質: 非常に多くの製品があるため、中には質の低い製品や、説明とは異なるスペックの製品も紛れています。※「玉石混交」とは、良いものと悪いものが、ごちゃ混ぜになっていること。
- スペック表記の罠: 特に海外の販売者が扱う格安 PC では、一見高性能に見えても、旧世代のパーツが使われていることがあります。
- 出品者の信頼性: Amazon が直接販売している商品だけでなく、多くのマーケットプレイス出品者が存在します。信頼できる出品者から購入することが重要です。
Amazon で失敗しない!Windows 11 パソコン選びの 7つの重要チェックポイント
ここが最も重要なポイントです。Amazon の商品ページで以下の 7項目をしっかり確認すれば、大きな失敗は避けられます。
ポイント1:【CPU】PC の頭脳!「世代」と「種類」を見極める
CPU は PC の処理速度を左右する最も重要なパーツです。「Core i5」や「Ryzen 5」といった名前だけでなく、「世代」も必ず確認しましょう。
- Intel 製 CPU: 「Core i5-1340P」のように、ハイフン後の数字の先頭 2桁が世代を表します(この場合は第 13世代)。2025年現在、第13世代以降または最新の Core Ultra 搭載モデルがおすすめです。
- AMD 製 CPU: 「Ryzen 5 7530U」のように、数字の先頭 1桁が世代を表します(この場合は 7000番台)。7000番台以降がおすすめです。
用途 | おすすめ CPU |
ネット閲覧、動画視聴、Office 作業 | Intel Core i3 / Core Ultra 5 AMD Ryzen 3 / Ryzen 5 |
快適なマルチタスク、簡単な画像編集 | Intel Core i5 / Core Ultra 7 AMD Ryzen 5 / Ryzen 7 |
動画編集、オンラインゲーム | Intel Core i7 / Core Ultra 9 AMD Ryzen 7 / Ryzen 9 |
ポイント2:【メモリー】作業机の広さ!最低 16GBが新常識
メモリーは、複数のアプリを同時に開いた際の快適さに直結します。Windows 11 を快適に使うなら、最低でも 16GBを搭載したモデルを選びましょう。
- 8GB: ネット閲覧や文書作成など、単一の作業なら可能ですが、タブを多く開くと動作が遅くなりがちです。
- 16GB: 現在の標準。複数のアプリを同時に使っても快適に動作します。迷ったら16GBを選んでおけば間違いありません。
- 32GB以上: 動画編集や専門的なソフトを使う場合に推奨されます。
Amazon の注意点: 「メモリー 16GB に増設済み」といった表記の「整備済み品」や「中古 PC」には注意が必要です。信頼できる出品者か、保証内容はどうかをしっかり確認しましょう。
ポイント3:【ストレージ】データの保管庫!高速な SSD は必須
ストレージは、OS やアプリ、データを保存する場所です。PC の起動速度やアプリの読み込み速度に大きく影響するため、必ず「SSD」を搭載したモデルを選びましょう。
- 種類: HDD よりも圧倒的に高速な SSD (ソリッドステートドライブ)が必須です。
- 容量:
- 256GB: 最低ライン。OS と基本的なアプリでかなりの容量を使うため、データをあまり保存しない方向け。
- 512GB: おすすめの標準容量。写真や書類も安心して保存できます。
- 1TB以上: 動画を多く保存したり、多くのゲームをインストールしたりする方向け。
Windows 11 Cドライブの空き領域はどれくらいが最適?
ポイント4:【Officeソフト】その Office、本当に Microsoft 製?
「Office 付き」と書かれていても、それが Microsoft Office とは限りません。安価な PC に付属しているのは、互換ソフトである「WPS Office」の場合が多いです。
※筆者は WPS Office を使用しています。
項目 | Microsoft 365 / Office H&B | WPS Office |
互換性 | 完璧 | 高い。ただし一部の機能やマクロ、フォントの再現性に違いあり |
特徴 | ビジネス標準。PowerPoint が使える | 安価。PowerPoint の代わりにプレゼンテーションソフトが付属 |
見分け方 | 「Microsoft Office Home & Business」等の記載 | 「WPS Office 2 Standard Edition」等の記載 |
仕事や学校でファイルのやり取りをする場合は、Microsoft Office 搭載モデルを選ぶのが最も安心です。

ポイント5:【出品者とレビュー】「Amazon.co.jp が販売、発送します」が安心の印
同じ商品でも複数の出品者がいる場合があります。商品ページの「カートに入れる」ボタンの下を確認し、「販売元」と「発送元」を必ずチェックしましょう。
- 最も安心: 出荷元:Amazon、販売元:Amazon.co.jp
- 次に安心: 出荷元:Amazon、販売元:【メーカー名や大手量販店名】
- 注意が必要: 出荷元・販売元ともに聞いたことのない海外の業者名
また、レビューを見る際は、高評価だけでなく低評価のレビューにも目を通し、「サクラレビュー」に騙されないようにしましょう。
「サクラレビュー」を見抜く 5つのチェックポイント
Amazon のレビューは非常に参考になる一方で、信頼性に欠ける「サクラレビュー」も残念ながら存在します。
以下のポイントを確認して、本当に価値のある情報を見極めましょう。
- 日本語に違和感はないか? 機械翻訳を使ったような、不自然な日本語のレビューには注意が必要です。「てにをは」がおかしい、不自然な敬語、普段使わないような単語の組み合わせなど、少しでも違和感を覚えたらサクラの可能性があります。
- (例): 「私はこの製品を大変気に入りました。それは私の生活を豊かにします。」
- 内容が具体的か? 「最高です!」「素晴らしい買い物でした!」といった漠然とした感情的な言葉ばかりで、「なぜ良いのか」「具体的にどう使えたのか」という実体験に基づいた記述がないレビューは信用しすぎないようにしましょう。本当に良いレビューは、商品の長所だけでなく、時には「ここが少し気になる」といった短所にも触れられています。
- 投稿が短期間に集中していないか? 商品発売直後や、特定の期間に、内容の薄い ★5レビューが不自然なほど連続で投稿されている場合は注意が必要です。レビューの投稿日もチェックする癖をつけましょう。
- 投稿者のレビュー履歴を確認する レビュアーの名前(プロフィール名)をクリックすると、その人が過去にどんな商品にレビューを書いているかを確認できます。特定の出品者の商品ばかりを不自然に絶賛している、全く関連性のないジャンルの商品をすべて同じような文体で褒めている、といった場合はサクラの可能性が高いです。
これらのポイントを意識するだけで、信頼性の高い情報だけを取捨選択し、Amazon での買い物の失敗を劇的に減らすことができます。
ご自身の目で情報を吟味し、「これなら自分の使い方に合っている」「このリスクは許容できる」と納得して判断することが、何よりも重要です。
ポイント6:【メーカー保証】国内サポートの有無を確認
万が一の故障に備え、メーカー保証は非常に重要です。
特に海外メーカーの PC を購入する場合は、「日本国内での正規保証」が受けられるかを確認しましょう。商品ページに「メーカー保証付」と明記されているか、出品者に問い合わせるのが確実です。
ポイント7:【価格】セール価格に惑わされない適正価格の見極め方
Amazon では「タイムセール祭り」や「プライムデー」など、頻繁にセールが開催されます。しかし、「参考価格から〇% OFF」という表示だけを見て、すぐに飛びつくのは禁物です。
元の価格が相場より高く設定されているケースもあるため、そのセール価格が本当に「お買い得」なのかを見極める視点を持ちましょう。
ツールを導入しなくても、以下の 3つの方法で適正価格を判断できます。
- メーカー公式サイトの直販価格と比較する 最も確実な方法の一つが、購入を検討している PC のメーカー公式サイトを確認することです。多くのメーカーは直販オンラインストアを運営しており、そこで販売されている価格が製品の「基準価格」となります。Amazon の価格がそれと比較して、どのくらい安いのかを確認しましょう。
- 「型番検索」で市場の相場感を掴む Amazon で気になるパソコンが見つかったら、その「正確な型番」(例: 「PC-N1570GA」 や 「FMVUXG3B」など、製品名やスペック表に記載されています)をコピーしてください。そして、コピーした型番を Google などの検索窓に貼り付けて検索します。すると、検索結果のショッピング欄などに、Amazon 以外の様々なオンラインショップの販売価格が表示されます。
- 製品の「型番」から新旧モデルを判断する もし市場価格と比べて著しく安い場合は、「型落ちモデル」である可能性があります。型落ちだから悪いという訳ではありませんが、1~2 世代前の古い性能の PC を、さも最新モデルのように見せかけて安く販売しているケースもあります。必ず CPU の世代などを確認し、性能と価格のバランスが取れているかをご自身で納得した上で購入しましょう。
これらの方法で多角的に価格を比較検討することが、後悔しないための秘訣です。
購入前に最終確認 Windows 10 から 11 へのデータ移行準備
新しい PC が届いたら、スムーズに使い始められるように準備をしておきましょう。
- データのバックアップ: 写真、書類、音楽などの大切なデータは、OneDrive などのクラウドストレージや、外付けHDD/SSD にバックアップしておきましょう。
- アカウント情報の確認: Microsoft アカウントや、普段利用している Webサービス の ID・パスワード を控えておくと、新しい PC でのログインがスムーズです。
- ソフトや周辺機器の互換性確認: 特殊な業務用ソフトや古いプリンターなどを使っている場合は、その製品がWindows 11に対応しているか、公式サイトで確認しておくと安心です。
コンシューマーとは、一般消費者のことです。
企業(ビジネス)向けではなく、個人として商品やサービスを購入・利用する人を指します。
【2025年10月】Windows 10サポート終了!まだ使い続ける?Windows 11へアップグレード?最善の選択を解説
まとめ
今回は、Windows 10 のサポート終了を前に、Amazon で後悔しない Windows 11 パソコンの選び方を解説しました。最後に、重要な 7つのチェックポイントをもう一度おさらいしましょう。
- CPU: 「世代」を確認!Intelなら第13世代以上、AMD なら 7000番台以上が目安。
- メモリー: 最低16GB が快適動作の新常識。
- ストレージ: 高速な SSD は必須。容量は 512GB以上 がおすすめ。
- Officeソフト: Microsoft Officeか、互換ソフトの WPS Office かを確認。
- 出品者: 「Amazon.co.jpが販売、発送します」が最も安心。
- メーカー保証: 日本国内での正規保証が受けられるかチェック。
- 価格: セールに惑わされず、型番を Google などで検索して適正価格を見極める。
Amazon には多種多様なパソコンがありますが、これらのポイントを押さえるだけで、自分の使い方に合った、コストパフォーマンスの高い一台を見つけることができます。
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