2023/9/26 以降、多くのユーザーからエクスプローラーが起動できなくなるという不具合が報告されています。
今回は、Windows 11 でエクスプローラーをクリックしても開かない、起動しない、反応しない場合の原因と対処法を紹介します。
Windows 11 のエクスプローラーが開かない、起動しない、反応しない原因と解決法
原因
先日の大型アップデートでは新機能の Copilot が追加されました。(2023/9/26 KB5030310 以降)
Copilot が有効である場合、エクスプローラーのタブ機能を無効にしている環境ではエクスプローラーを開くことができなくなります。
デスクトップは表示されますが、タスクバーのエクスプローラーのアイコンやファイル名を指定して実行から「explorer」を実行しても反応しなくなります。
さらに、フォルダーオプションで「別のプロセスでフォルダー ウィンドウを開く」にチェックをしていない場合にエクスプローラーを開くと、エクスプローラーは再起動されます。(デスクトップが暗くなり再度表示される)
この問題を解決するには、Copilot を無効にするか、タブ機能を無効にしている場合は元に戻す必要があります。
Copilot を無効化する方法としてレジストリに値を追加する方法がありますが、これは非表示にしているだけであって、エクスプローラーが開けなくなる問題は解決できません。
※2023/01/13 リリースの更新プログラム KB5034204 (OS ビルド 22621.3085 および 22631.3085)プレビュー以降をインストールすると、タブ機能が無効である場合にエクスプローラーが開かなくなります。
解決法
Copilot を無効化します。
1.Windows 11 エクスプローラーのタブ機能を無効化、元に戻す方法 を参考に「ViVeTool」をダウンロードし、「ターミナル(管理者)」を開いて「cd」コマンドで「ViVeTool」のあるフォルダーに移動しておきます。
2.次のコマンドを入力して Enter を押します。
./vivetool /disable /id:44774629,44850061,44776738,42105254,41655236
コマンドを実行後、PC を再起動すると Copilot は無効になり、タスクバーの設定からも削除され、エクスプローラーはタブ機能が無効であっても開くことができるようになります。
Copilot を元に戻したい場合は、コマンドの「/disable」を「/enable」に変更して実行し、PC を再起動すると元に戻ります。
既にタブ機能が無効の状態で更新してしまった場合
既にタブ機能が無効の状態で更新してしまった場合でも「ターミナル(管理者)」から戻すことができます。
「ViVeTool」の保存場所を確認したい場合は、エクスプローラーは開きませんのでタスクマネージャーを利用します。
1.タスクマネージャーを開き、「新しいタスクを実行する」をクリックします。
2.「新しいタスクの実行」が開きますので、「参照」をクリックします。
3.右下の「プログラム(*.exe;*.pif;*.com;*.bat)」の部分をクリックすると「すべてのファイル(*.*)」が選択できますので選択します。
4.この状態でファイルの操作が行えますので、「ViVeTool」の保存場所を確認しましょう。
2024/02/15:
2024/02/13 リリースの Windows 11 の累積更新プログラム KB5034765 をインストール後、一部の環境でデスクトップやタスクバーの表示が異常に遅くなる不具合が出ています。
症状がある場合は次のページの方法をお試しください。
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