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Win11 解決! KB5034765 デスクトップやタスクバーの表示が遅い

前回紹介した Windows 11 バージョン 22H2 および 23H2 の累積更新プログラム KB5034765 をインストール後、デスクトップやタスクバーの表示が遅くなる問題がありましたが、解決法を見つけました。

Win11 KB5034765 はストレスが溜まる?修正された問題と新たな問題

KB5034765 をインストールすると、Copilot のアイコンがスタートボタンの横からタスクバーの右端に配置されます。

※この機能は現在一部の環境のみに展開されており、制御された機能ロールアウト (CFR) を使用して消費者に段階的に展開されます。

Copilot のアイコンがタスクバーの右端に配置されている(新機能が有効である)状態で、Copilot に関するレジストリ値が原因でデスクトップやタスクバーの表示が遅くなります。

前回の記事では、サインイン時の「ようこそ」画面からデスクトップが表示されるまでの時間、デスクトップが表示されてからタスクバーが表示されるまでの時間が遅くなると言いましたが、「ようこそ」画面からではなく、PC 起動時のエクスプローラー自体の起動が遅くなっています。

筆者の環境では、サインイン画面でしばらく放置していた場合、サインイン時にはすべて表示されていました。

2024/02/27(更新):

Microsoft がサーバー側で KB5034765 を新しいバージョンに変更したという情報(確実ではない)がありましたが、KB5034765 を再インストールしても解決できない場合が多いようです。

現在症状が出ている環境では、KB5034765 を一度アンインストールして再度インストールすることでも解決できる場合があります。

Win10/Win11 更新プログラムをアンインストールする2つの方法

再インストールで解決できない場合は下記の方法をお試しください。

目次

KB5034765 インストール後にデスクトップやタスクバーの表示が遅くなる問題の解決法

こちらは実際に試して有効であった解決法です。

レジストリエディターまたはターミナル(Windows PowerShell)どちらの方法でも構いません。

方法1.レジストリエディター

レジストリの操作を間違えるとシステムが起動できなくなるなど不具合が起きる可能性があります。事前にシステムの復元などでバックアップを取り、自己責任で行うようお願いします。

1.Windowsキー + R を押して「ファイル名を指定して実行」を開き、「regedit」と入力して Enter を押します。

2.レジストリエディターが開きますので、次のキーを開きます。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\Shell\Copilot\BingChat

3.「BingChat」キーを選択した状態で右側の欄にある値「IsUserEligible」をダブルクリックで開きます。

レジストリエディタ

4.値のデータに「0」と入力して Enter を押します。

DWORD (32 ビット) 値の編集

5.レジストリエディターを終了し、PC を一度再起動します。

PC が起動すると、「IsUserEligible」の値のデータは「1」に戻りますが、PC 起動時のエクスプローラー自体の起動が遅くなる問題が解決されます。

方法2.ターミナル(Windows PowerShell)

こちらは上記のレジストリ操作と同じことをしています。

1.スタートボタンを右クリックし、「ターミナル(管理者)」をクリックします。

タスクバーが表示されない場合は Windowsキー + R を押して「ファイル名を指定して実行」を開き、次のコマンドを入力して Shift + Ctrl を押しながら Enter を押します。

powershell.exe

2.ユーザーアカウント制御が開きますので「はい」をクリックします。

3.ターミナル(Windows PowerShell)が開いたら、次のコマンドを入力して Enter を押します。

※コードをコピーしてターミナルの上で右クリックをすると貼り付けられます。

reg add HKCU\Software\Microsoft\Windows\Shell\Copilot\BingChat /v IsUserEligible /t REG_DWORD /d 0 /f
Windows PowerShell

4.「この操作を正しく終了しました」と表示されたらターミナルを終了し、PC を再起動します。

PC が起動すると、「IsUserEligible」の値のデータは「1」に戻りますが、PC 起動時のエクスプローラー自体の起動が遅くなる問題が解決されます。

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この記事を書いた人

ニックネーム: wenbang
趣味: 格闘技関連の動画鑑賞
座右の銘: 「為せば成り、為さねば成らぬものなるを、成らぬは、おのが為さぬためなり」

Windows 技!では、Windows 10/11 の問題解決をメインに、PC をもっと便利にするカスタマイズ方法なども紹介しています。少しでもみなさまのお役に立てれば幸いです。

コメント

コメント一覧 (2件)

  • 定例アップデート後、今のところはcopilotは右側に行ってないので、右側に行ってからその処置を行えばいいのでしょうか?
    このレジストリでの1と0はそれぞれ何を意味するのでしょうか?

    • siden様、コメントありがとうございます。
      現在 Copilot が右端に配置されておらず、特に問題がなければレジストリの操作は必要ありません。
      エクスプローラーの起動が遅くなる問題が発生した場合にのみお試しください。

      記事で紹介しているレジストリ値は Copilot の有効(1)、無効(0)に関する値です。
      このレジストリ値は「0」に変更しても再起動をすると自動で「1」に戻ります。

      もしも起動時にレジストリ値が「0」のままである場合、Copilot のアイコンをクリックした際に Copilot は起動せずに、Edge ブラウザーが開くようになります。

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