Win10/Win11 0x80070643 今後修正プログラムをリリース予定

2024/01/13 Microsoft は、Windows 10 または Windows 11 の更新時に 0x80070643 エラーが出る問題に対して、今後修正プログラムをリリースすると発表しました。

このエラーは、KB5034440（Windows 11）、KB5034441（Windows 10）の更新時に、回復パーティションのサイズが不足しているために出るエラーです。

この問題を解決するためには、回復パーティションのサイズを増やす必要があり、Microsoft も手動で回復パーティションのサイズを増やす方法を紹介していましたが、Microsoft の手順で行うと解決されずに失敗する場合があります。

そのため、先日の記事で難しい操作を簡単に確認しながら回復パーティションのサイズを増やすことができるツールを紹介しております。

Win10 解決！ 0x80070643 エラー KB5034441 がインストールできない（Windows 11 にも対応）

ご自身で回復パーティションのサイズを増やすのが心配な方は、無理に行わずに修正プログラムのリリースを待つことをおすすめします。

KB5034441 は、次の場合はエラーは無視しても構いません。

• 回復パーティションを作成していない場合
• BitLocker デバイス暗号化機能を使用しない場合
• 第三者が PC に触れない場合

ツールは、回復環境のない環境で回復環境の作成のために、またはパーティションを圧縮し、指定した圧縮サイズ（MB）の未割当領域を作るためだけにも使用できます。

追記:

先ほどクリーンインストールをした Windows 10 で KB5034441 の更新をしたところ、一度目は 0x80070643 エラーでインストールできませんでしたが、再起動後に更新をすると正常にインストールされました。

ちなみに、その PC の回復パーティションのサイズは 589MB です。

Microsoft は、更新が失敗する理由として「この更新プログラムを完了するのに十分な大きさの回復パーティションがない場合があります。」と言っており、「回復パーティションには 250 MB の空き領域が必要であることに注意してください。」とも言っています。

このことから、根本的な原因は回復パーティションのサイズではなく、更新プログラム自体の問題である可能性が高いです。

しかし、Microsoft の言う 250MB では Windows RE イメージ（Winre.wim）のサイズを満たしていませんので、最低でも 500MB 以上（Windows 10）は必要になります。

ただし、Windows Update や、Windows 回復環境（WinRE）の更新により、回復パーティションのサイズが増加する場合があります。

そのため、回復パーティションのサイズは 1GB 程度にすることをおすすめします。

また、回復パーティションのサイズが Windows RE イメージ（Winre.wim）のサイズに満たない場合、Windows RE イメージは自動的に「C:\Recovery\WindowsRE」フォルダーに格納されます。

2024/01/15:

Win10/Win11 回復パーティションを削除したら初期化（PC のリセット）はできるのか？

2024/02/22:

2024/01/13 に今後修正プログラムをリリースすると発表してから 1カ月後の 2024/02/13 に 0x80070643 エラーを修正した更新プログラム KB5034441 を再リリースしていたという情報がありました。

※この情報は誤りです。

しかし、0x80070643 エラーは完全には修正されておらず、依然として一部の環境で発生しているようです。

2024/03/02:

Win10 KB5034441 がインストールできない問題は既に解決されている？

2024/05/02:

意外な展開 KB5034441 の エラーの修正プログラムはリリースされません