Windows 10 または Windows 11 でシステムの復元を行ったが失敗してしまった、という経験をしたことがある方も少なくないのではないでしょうか?
今回は、システムの復元が失敗する原因と失敗を予防する方法を紹介したいと思います。
システムの復元が失敗する原因
1.選択した復元ポイントが古過ぎる
古い復元ポイントは作成してから時間が経っており、その間に様々なアプリケーションのインストールや更新プログラムのインストール、ファイルの作成や削除等が行われています。
これらは PC の使用状況にもよりますが、復元ポイントは作成してからシステムの復元を行う時点まで、システムの状態にかなりの変更があります。
また、短期間でもシステムの変更が多い状態で復元を行うと復元できる確率が少なくなり、場合によっては正しく復元できずに PC が起動できなくなることもあります。
2.セキュリティソフト
セキュリティソフトはシステムファイルを保護するために、システムファイルに変更を加えさせないように悪意のあるプログラムからの攻撃をブロックをします。
この機能がシステムの復元に影響を与え、失敗することがあります。
3.ウイルスに感染している
ウイルスに感染している場合、システムの復元に限らず様々な不具合が起こります。
4.システムファイルが壊れている
システムファイルが壊れている場合、システムは正しく復元できない場合があります。
5.HDD または SSD の異常
HDD または SSD に異常がある場合、ファイルが正しく読み込めず、システムの復元が失敗する可能性があります。
システムの復元の失敗を予防する方法
1.復元ポイント
- なるべく最近の復元ポイントを選択し、古い復元ポイントを選択しない。
- 今現在システムに問題がない場合、問題がないときに復元ポイントを作成しておき、古い復元ポイントは削除することをおすすめします。
2.アプリケーションの終了とセキュリティソフトを一時停止
システムの復元の際は失敗を防ぐため、開いているアプリケーションをすべて閉じ、セキュリティソフトを一時停止してから行うことをおすすめします。
ウイルス感染が心配な場合はインターネットを切断しておきましょう。
例えば ESETインターネットセキュリティの場合タスクトレイのアイコンを右クリックし、「保護を一時停止」をクリックします。
「再起動まで一時停止」を選択して「適用」をクリックします。
3.ウイルスチェック
ウイルスに感染しないように、リアルタイム保護機能のあるセキュリティソフトを使用しましょう。
リアルタイム保護のないセキュリティソフトを使用の場合は、定期的にウイルスチェックを行いましょう。
当サイトではESETインターネットセキュリティをおすすめしています。
4.システムファイルの修復
ウイルスチェックを行った後にシステムファイルの修復も実行しておきましょう。
5.HDD または SSD のエラーチェック
HDD、SSD には寿命があります。
寿命が近くなると様々な不具合が起こり、場合によっては急に壊れることもあります。
そうならないためにも、定期的にエラーチェックを行うことをおすすめします。
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