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何が容量を圧迫してる?Windows 11「ストレージ設定」で犯人を見つけ出す方法

Windows 11 を使っていて、「Cドライブの空き容量が減ってきたな…」と感じた時、多くの方はエクスプローラーの「PC」画面で容量を確認しますよね。

しかし、そこに表示されるのは「合計で何GB 使っているか」という結果だけ。その容量を一体「何が」使っているのか?その犯人までは教えてくれません。

実は、Windows 11 には、その内訳を詳細に分析し、不要なファイルを簡単に見つけ出せる強力なツールが標準搭載されています。それが「設定」の中にある「ストレージ」です。

この記事では、エクスプローラーでは分からない「容量の内訳」を、「ストレージ」設定で詳しく見る方法を、分かりやすく解説していきます。

目次

エクスプローラーと「ストレージ設定」の役割の違い

エクスプローラーの「PC」画面

これは、ドライブという「部屋」の大きさと、荷物がどれくらい詰まっているかを、外から眺めるためのものです。「使用済み 70GB」と分かっても、その 70GB がアプリなのか、写真なのか、あるいは不要なシステムファイルなのかは分かりません。

「設定」>「システム」>「ストレージ」画面

これは、Cドライブという「部屋」の中に入り、どの荷物(アプリ、一時ファイル、ドキュメント)が、どれくらいのスペースを占めているのかを分析するための、詳細な「調査ツール」です。

空き容量を本気で増やしたいなら、まずはこちらで原因を特定するのが最も確実で効率的なのです。

「ストレージ」の正しい見方

それでは、この強力なツールの見方を詳しく見ていきましょう。

  1. Windowsキー + I(アイ) キーで「設定」アプリを開きます。
  2. 左側のメニューから「システム」をクリックします。
  3. 右側のリストの中から「ストレージ」をクリックします。

すると、PC のメインドライブ(通常は Cドライブ)の使用状況が、一目で分かるグラフで表示されます。

「設定」>「システム」>「ストレージ」

上の画像の 4つの容量の意味:

  • 463 GB: 左側に表示されているドライブの総容量です。
  • 205 GB 使用済み: 「総容量 463 GB のうち、205 GB 使用していますよ」という意味です。
  • 258 GB 空き: 「総容量 463 GB のうち、258 GB 使用していない領域(空き領域)がありますよ」という意味です。
  • 71.5 GB/205 GB 使用済み:「 205 GB 使用しているうちの 71.5 GB は、『インストールされているアプリ』が使用していますよ」という意味です。

Windows 11 Cドライブの空き領域はどれくらいが最適?

「何が容量を圧迫している?」使用量の内訳を詳しく見る

この画面の真骨頂は、グラフの下にあるカテゴリ一覧です。何が、どれだけの容量を占めているのか、その犯人を特定できます。

  • インストールされているアプリ: インストールしたアプリの総容量です。
  • ドキュメント: ドキュメントフォルダーに保存した個人ファイルの総容量です。
  • 一時ファイル: Windows Update の残骸や、アプリが一時的に作成したファイルなど、安全に削除できる可能性が高いファイルです。
  • その他: Cドライブ直下のファイルやフォルダー、ユーザーフォルダーの容量です。
  • デスクトップ: デスクトップに保存されているファイルの総容量です。

「表示するカテゴリを増やす」をクリックすると、「その他」や「システムと予約済み」といった、より詳細な項目も確認できます。

「設定」>「システム」>「ストレージ」

さらに、各カテゴリ(例:「インストールされているアプリ」)をクリックすると、どのアプリが最も容量を使っているかを一覧で確認し、不要なアプリをその場でアンインストールすることも可能です。

Cドライブだけじゃない!他のドライブの内訳も分析可能

この「ストレージ」設定画面は、Cドライブのためだけのものではありません。画面を下にスクロールし、「ストレージの詳細設定」をクリックします。

「設定」>「システム」>「ストレージ」 - 記憶域の管理
「設定」>「システム」>「ストレージ」 – 記憶域の管理

すると、「他のドライブでの使用済みストレージ」が表示されるので、クリックしてみてください。

ここでは、PC に接続されている他のドライブ(Dドライブ等)や、外付けHDD、USBメモリなどの使用状況も、Cドライブと全く同じように詳細に分析することができます。

「設定」>「システム」>「ストレージ」>「ストレージの詳細設定」>「他のドライブでの使用済みストレージ」
「設定」>「システム」>「ストレージ」>「ストレージの詳細設定」>「他のドライブでの使用済みストレージ」

これまでのように、フォルダーを一つ一つ右クリックしてプロパティを確認する手間は、もう必要ありません。

まとめ

Windows 11 でディスクの空き容量を正確に管理し、空き容量を確保したいなら、これからは「設定」>「システム」>「ストレージ」を使うのが新常識です。

  • 役割が違う: エクスプローラーがドライブ全体の「総量」を見るのに対し、「ストレージ設定」は「何が容量を使っているか」という内訳を分析するための専門ツールです。
  • 犯人が見つかる: 「インストールされているアプリ」や「一時ファイル」など、容量を圧迫している原因が一目でわかります。
  • Cドライブ以外も分析可能: Cドライブだけでなく、Dドライブや外付けHDD など、PC に接続されたすべてのドライブの使用状況を同じ画面で詳細に確認できます。

もう、原因不明の容量不足に悩まされる必要はありません。この強力なツールを使いこなし、あなたの PCを常に快適な状態に保ちましょう。

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