Windows 11 24H2 / 25H2 向けに、2026年9月のセキュリティ更新プログラム KB5124008 が公開されました。
KB5124008 を適用すると、OS ビルドは次のようになります。
| Windows 11 | OS ビルド |
|---|---|
| 25H2 | 26200.9445 |
| 24H2 | 26100.9445 |
今回の更新で特に注目したいのは、2026年8月27日に公開された KB5120998 の適用後に発生していた複数の不具合が修正されたことです。
主な修正内容は次の通りです。
- マウスポインターのスタイルや色などのカスタマイズが正常に反映されない問題
- デスクトップの壁紙や個人用設定が正常に読み込まれず、背景が黒くなる問題
- Arm64 PC で Microsoft Teams や Microsoft Outlook が予期せず終了する問題
- リモート デスクトップの音声リダイレクトで、リモート セッションの音声がローカル デバイスで再生されない場合がある問題
Microsoft はマウスポインターとデスクトップ背景の問題について、KB5124008 で解決したと案内しています。
また、KB5124008 の公開後には、実際にマウスポインターやデスクトップ背景の問題が改善したというユーザー報告も複数確認されています。
この記事では、KB5124008 で修正された主な不具合、新しい変更、現在確認されている問題について紹介します。
KB5124008 は 2026年9月のセキュリティ更新プログラム
KB5124008 は、Windows 11 24H2 / 25H2 を対象とした 2026年9月の月例セキュリティ更新プログラムです。
前回の KB5120998 はオプションとして提供されたプレビュー更新プログラムでしたが、KB5124008 はセキュリティ修正を含む正式な累積更新です。
また、KB5124008 には KB5120998 に含まれていた改善内容も引き継がれています。
KB5120998 では、
- タスクバーの位置変更
- 小さいタスクバー
- スタートメニューのカスタマイズ
- Windows Search の Web / Microsoft Store 候補制御
- 起動・サインイン・再起動時などの進行表示変更
といった機能が追加されていました。
これらは段階的に展開される機能も含まれるため、KB5124008 をインストールしたすべての PC ですぐに表示されるとは限りません。
当サイトでは KB5120998、OS Build 26200.9278 を使用し、これらの機能について実際に検証しています。
KB5120998 の新機能については、既存記事で詳しく紹介しています。

マウスポインターのカスタマイズが正常に反映されない問題を修正
KB5120998 の適用後、一部の環境でマウスポインターのカスタマイズが正しく読み込まれない問題が発生していました。
Microsoft によると、この問題では、
- マウスポインター
- カーソル
- カーソルアニメーション
などの設定が標準設定へ戻ってしまう場合があります。
特に英語以外の Windows 環境で発生する問題で、カスタマイズした値そのものが失われるのではなく、設定を正常に読み込めなくなることが原因でした。
そのため、設定を手動で戻しても正常に反映されない場合がありました。
Microsoft は、この問題を KB5124008 で解決済みとしています。
また、KB5124008 の公開後には、実際にマウスポインターの問題が改善したというユーザー報告も複数確認されています。
ただし、似た症状が発生しているすべての環境で必ず改善するとは限りません。
当サイトでは KB5120998、OS Build 26200.9278 でマウスポインターの色、サイズ、ポインタースキーム、カスタムカーソルを確認しましたが、この問題は再現しませんでした。
デスクトップの壁紙が黒くなる問題を修正
KB5120998 のインストール後、一部の PC でデスクトップの背景が黒くなる問題も発生していました。
Microsoft によると、Windows のデスクトップ設定が正常に読み込まれなくなることで、壁紙の代わりに黒い背景が表示されます。
影響を受ける可能性があるのは壁紙だけではなく、
- スライドショー
- コントラスト テーマ
- その他のデスクトップ設定
なども含まれます。
この問題では、壁紙を手動で設定し直しても、設定値を正常に読み込めないため改善しない場合があります。
Microsoft は、この問題についても KB5124008 で解決済みとしています。
KB5124008 の公開後には、マウスポインターと同様に、デスクトップ背景の問題が改善したというユーザー報告も複数確認されています。
なお、当サイトの Windows 11 25H2、KB5120998、OS Build 26200.9278 では、壁紙が黒くなる症状は再現しませんでした。
段階的な新機能を有効化した状態でも壁紙は正常に表示され、再起動後に黒い背景へ戻ることもありませんでした。
KB5120998 の適用後から壁紙が黒くなっていた場合は、KB5124008 のインストール後に正常へ戻っているか確認してみてください。
Arm64 PC で Teams・Outlook が終了する問題を修正
Arm64 ベースの Windows 11 PC では、Microsoft Teams または Microsoft Outlook が起動できなかったり、予期せず終了したりする問題が発生していました。
Microsoft はこの問題についても KB5120998 公開後に既知の問題として追加し、KB5124008 で修正しています。
対象となるのは、主に Snapdragon X Elite / X Plus などを搭載した Arm64 ベースの Windows 11 PC です。一般的な Intel / AMD の x64 PC は、この問題の直接的な対象ではありません。
Arm64 PC で KB5120998 適用後から Teams または Outlook が正常に起動できなくなっていた場合は、KB5124008 のインストール後に改善しているか確認してください。
リモート デスクトップの音声リダイレクトの問題を修正
KB5124008 では、リモート デスクトップの音声リダイレクトに関する問題が修正されています。
Microsoft によると、特定の構成で、リモート セッションの音声がローカル デバイスで再生されない場合がある問題が発生していました。
KB5124008 では、この問題に対処しています。
なお、これはリモート デスクトップそのものに接続できない問題ではなく、リモート セッションの音声をローカル デバイスへリダイレクトする機能に関する修正です。
Secure Boot の新しい証明書を受け取る対象を拡大
KB5124008 では、Secure Boot に関する変更も含まれています。
Microsoft は、現在使用されている Secure Boot 証明書から新しい証明書への移行を進めています。
今回の更新では、新しい Secure Boot 証明書を安全に自動配布できると判断されたデバイスを識別するためのデータが追加され、対象となる PC がさらに拡大しています。
Microsoft は今後数か月にわたり、対応する一般ユーザーの PC や非管理対象の企業向け PC に対して、新しい証明書を Windows Update 経由で配布するとしています。
通常の家庭用 PC では、ユーザーが手動で Secure Boot 証明書をインストールする必要はありません。
モロッコ標準時を変更
KB5124008 では、モロッコ標準時も変更されています。
2026年9月20日からモロッコが恒久的な UTC+00:00 へ移行することに対応し、Windows 上で正しい現地時刻が表示されるよう調整されています。
日本で通常使用している PC への直接的な影響はありません。
OMA-DM クライアントの診断ログを改善
デバイス管理に使用される OMA-DM クライアントについても変更されています。
KB5124008 では診断ログの内容が改善され、デバイス管理サーバーへの接続問題を調査する際に、より多くの情報を取得できるようになりました。
主に企業や組織で Windows PC を管理している環境に関係する変更です。
KB5124008 は通常、自動的にインストールされる
KB5124008 は、Windows 11 24H2 / 25H2 向けの 2026年9月のセキュリティ更新プログラムです。
KB5120998 のようなオプションのプレビュー更新とは異なり、通常は Windows Update を通じて自動的にダウンロード・インストールされます。
そのため、特別な理由がなければ、ユーザーが「インストールするかどうか」を判断する必要はありません。
また、KB5124008 にはセキュリティ修正に加え、KB5120998 で確認されていたマウスポインター、デスクトップ背景、Arm64 PC の Teams / Outlook などの問題の修正も含まれています。
マウスポインターとデスクトップ背景については、Microsoft による修正の案内だけでなく、更新後に改善したというユーザー報告も確認されています。
更新後に特に問題が発生していない場合は、そのまま使用して問題ありません。
KB5124008 で現在報告されている不具合
Microsoft は KB5124008 の公開時点では、この更新プログラムについて新しい既知の問題を案内していません。
ただし、公開直後からユーザーによるいくつかの不具合報告は確認されています。
現時点では Microsoft が KB5124008 の不具合として認定したものではないため、以下は KB5124008 適用後にユーザーから報告されている症状として扱います。
KB5124008 のインストールが進まない・失敗する
KB5124008 のダウンロードやインストールが長時間進まないという報告があります。
Reddit では、「保留中のダウンロード」状態が長時間続いたあと、Windows Update の更新を一時停止して再開することで表示が更新され、正常に進んだという報告もあります。
また、KB5124008 のインストール時に 0x80073712 が表示されたという報告も確認されています。
ただし、0x80073712 は KB5124008 固有のエラーではありません。
更新プログラムのコンポーネントやファイル破損などでも発生するため、現時点では KB5124008 自体の不具合とは判断できません。

仮想マシンの共有フォルダーが空になるという報告
KB5124008 のインストール後、ホスト PC から仮想マシンへ共有しているフォルダーが、ゲスト側で空に見えるようになったという報告があります。
報告者は、KB5124008 によって更新された、
p9rdr.sysp9np.dll
など、9P / Plan9 を使用した共有フォルダー関連のコンポーネントが影響している可能性を指摘しています。
KB5124008 をアンインストールすると共有フォルダーが再び正常に表示されたとの報告もあります。
ただし、現時点では Microsoft が KB5124008 の既知の問題として認定したものではありません。
仮想マシンで共有フォルダーを使用している場合は、今後の情報に注意してください。
KB5124008 のインストール後に不具合が発生した場合
KB5124008 のインストール直後から、それまで発生していなかった問題が現れた場合は、まず PC を再起動して症状が継続するか確認してください。
特定のアプリや周辺機器だけで問題が発生する場合は、アプリやドライバーの更新も確認します。
それでも改善せず、KB5124008 のインストール前には正常だったことが確認できる場合は、更新プログラムのアンインストールを検討できます。
ただし、KB5124008 はセキュリティ修正を含む更新プログラムです。
不具合が発生していない場合に、予防目的でアンインストールすることはおすすめしません。
通常の方法で更新プログラムを削除できない場合は、以下の記事を参考にしてください。

Windows 11 24H2 Home・Pro は 2026年10月で更新終了
Windows 11 24H2 Home / Pro を使用している場合は、サポート終了にも注意してください。
Microsoft は Windows 11 24H2 Home / Pro の更新提供を 2026年10月13日に終了します。
終了後は、
- セキュリティ更新
- 既知の問題の修正
- タイム ゾーン更新
- テクニカル サポート
- 月例プレビュー更新
などが提供されなくなります。
Enterprise / Education エディションは 2027年10月12日までサポートされます。
24H2 Home / Pro を使用している場合は、25H2 への更新を検討してください。
まとめ
KB5124008 は、Windows 11 24H2 / 25H2 向けに公開された 2026年9月のセキュリティ更新プログラムです。
適用後の OS ビルドは、
- Windows 11 25H2:
26200.9445 - Windows 11 24H2:
26100.9445
になります。
今回特に重要なのは、KB5120998 の公開後に発生していた、
- マウスポインターのカスタマイズが正常に反映されない
- デスクトップ背景が黒くなる
- Arm64 PC で Teams / Outlook が正常に動作しない
といった問題が修正されたことです。
特にマウスポインターとデスクトップ背景については、Microsoft が KB5124008 で解決済みと案内しており、実際に更新後に改善したというユーザー報告も確認されています。
一方、KB5124008 の公開後には、仮想マシンの共有フォルダーが空になる、更新プログラムのインストールが進まないといった新しい報告も出ています。
ただし、これらについては現時点で Microsoft が KB5124008 の既知の問題として認定したものではありません。
KB5124008 は通常、Windows Update を通じて自動的にインストールされます。
更新後に問題が発生していない場合は、そのまま使用して問題ありません。
参考
Microsoft 公式:
2026年9月8日 — KB5124008
Microsoft 公式:
Windows 11 24H2 の既知の問題と通知
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