今回は、Windows 10 の「プログラムと機能」「アプリと機能」に表示されているプログラムが、レジストリのどの場所に登録されているのかを紹介したいと思います。
一般的なアプリケーションは、インストール時に「プログラムと機能」「アプリと機能」でアンインストールが出来るようにレジストリに値を書き込みます。
アンインストールする際にレジストリ値を読み込み、値に記述されているコマンドを実行することでアンインストールが開始します。
「プログラムと機能」「アプリと機能」にアプリの情報を追加するためのレジストリ値
レジストリの操作を間違えるとシステムが起動できなくなるなど不具合が起きる可能性があります。事前にシステムの復元などでバックアップを取り、自己責任で行うようお願いします。
- システムの復元ポイント作成方法及び復元方法
- レジストリエディタの開き方及びバックアップ方法
- Win10 レジストリの予備知識|概念、開き方、レジストリの内部構成
※Windows 11 のレジストリも基本は同じです。
一般的にプログラムのアンインストール情報は次の 3つの場所に格納されています。
- HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Uninstall
- HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Uninstall
- HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\WOW6432Node\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Uninstall
レジストリ値を追加して「プログラムと機能」「アプリと機能」にプログラムを表示してみる
今回は、テストのためにレジストリ値を追加し、「プログラムと機能」「アプリと機能」にプログラムを表示します。
1.Windowsキー + R を押して、「ファイル名を指定して実行」を開き、「regedit」入力して Enter を押します。
2.レジストリエディタが開きますので、1つ目のキーを開きます。
HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Uninstall
3.「Uninstall」キーの上で右クリック>新規>「キー」をクリックします。
4.「新しいキー #1」の名前を「test」に変更します。
5.「test」キーの上で右クリック>新規>「文字列値」をクリックします。
6.「新しい値 #1」の名前を「DisplayName」に変更します。
7.「DisplayName」の上で右クリック>「修正」をクリックします。
8.ここでは「テスト – レジストリ値を追加してみた」と入力して Enter を押します。
9.上記の手順でさらに 2つの文字列値を作成し、各値を次のように変更します。
- 値の名前 = 「Publisher」
値のデータ = 「株式会社テスト」 - 値の名前 = 「UninstallString」
値のデータ = 「test」
これで「プログラムと機能」と「アプリと機能」に「テスト – レジストリ値を追加してみた」というプログラムが追加されましたので、既に開いている場合は一度「プログラムと機能」と「アプリと機能」を閉じてからもう一度開いてください。
レジストリ値の削除
レジストリ値を削除することで「プログラムと機能」と「アプリと機能」に表示したくない項目を削除することができます。(アプリケーションのアンインストール防止)
上記の 3つの場所(キー)を開き、「Uninstall」キー下にあるキーを 1つずつクリックし、右側の値を確認します。
確認する値は「DisplayName」と「Publisher」の内容です。
「プログラムと機能」と「アプリと機能」に表示されている名前と同じ内容があれば、左側の選択しているキーの上で右クリック>「削除」をクリックします。
キー削除の確認画面が表示されますので、「はい」をクリックします。
これを繰り返し、すべて削除した後に一度「プログラムと機能」と「アプリと機能」を閉じ、再度開いてみましょう。
「プログラムと機能」と「アプリと機能」に怪しい項目がある
一部の環境で、「プログラムと機能」と「アプリと機能」に怪しい項目があるという情報がありました。
原因は、ウイルス感染やインストールしているアプリケーションが悪さをしている、または第三者が故意にレジストリ値を追加したものと思われます。
このような怪しい項目は、「プログラムと機能」と「アプリと機能」からではなく、レジストリから削除することをおすすめします。
レジストリ値の削除をおすすめする理由は、「プログラムと機能」または「アプリと機能」からアンインストールできる状態になっている場合、「UninstallString」値の内容を確認しなければ重大な問題が発生する可能性があるからです。
「UninstallString」値の内容に不正な値が記述されている場合、重要なファイルが削除されてしまう場合があります。
発行元が不明なアプリケーションを使用する際は十分に注意し、セキュリティ対策をしっかりと行いましょう。
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PC ウインドーズ10のフォトのトリミングの事です教えてください。
動画をフォトでトリミングですが左側のスライドは動くが右側のスライド動かすとすぐ動画が消えてしまい何回も繰り返しても同じ。
それでネット検索して下記を試みましたが一向に右側が動かずトリミングできない。
◎デバイスマネージャーでディスプレイアダプター ディスプレイの
interu(R)HDを更新・有効・無効・ディバイスのアンインストールを実行
◎アプリからアプリの機能でフォトの詳細オプションで修復・リセット実行
◎PCの初期化実行
以上ですがパソコンの中身が壊れているのですか、他アプリや検索などは正常に
できます。
好治 今泉様、コメントありがとうございます。
私も Windows 10 でフォトのトリミングを試してみましたが、右側のスライドを動かすとアプリ自体が終了してしまいました。
アプリの修復、リセットを試しましたが改善されないので、おそらくバグたと思います。
Windows 11 のフォトでは問題なくトリミングできました。
Windows 10 をお使いの場合、clipchamp という Microsoft の動画エディターをおすすめします。
ストアアプリから入手できますので、お試しください。