今回は、Windows 10、11 のタスクトレイにある音量アイコンに、赤または黒い × 印が表示されて音が出ない場合の解決法を紹介します。
音量アイコンに赤い × 印が表示されている場合の解決法
原因を探す
Windows 10 の場合
1.音量アイコンをクリックします。
2.すると、「オーディオの再生 問題を検出しています」というダイアログが表示され、問題の検出が始まります。
3.トラブルシューティングレポートが表示されますので、内容を確認してください下さい。
上記の画像では、「見つかった問題」を見ると必要なオーディオサービスが実行されていないことがわかりますね。
Windows 11 の場合
1.音量アイコンの上で右クリック>「サウンドの問題のトラブルシューティング」をクリックします。
2.「問い合わせ」が開きますので、「オーディオの問題のトラブルシューター」の下にある「音声の問題を解決するために自動診断を実行することに同意しますか?」で「はい」をクリックしてください。
3.すると、問題を見つけるために、デバイスの診断が開始されますので、画面に表示された内容に従って進めてください。
4.通常は、「スキャン中に再生された音(ビープ音)が聞こえましたか?」と聞かれますので、聞こえなかった場合は「いいえ」をクリックします。
5.次にオーディオデバイスのドライバーの確認が行われます。
下の画像ではオーディオデバイスのドライバーに問題があると表示されていますね。
「問題を解決するためにドライバーを自動的に更新してみてもいいですか?」と聞かれますので、「はい」をクリックします。
6.オーディオドライバーの再インストールが始まります。
ここで解決できれば音が鳴るようになりますが、解決できなければ次のように「お悩みのまま、お困りございました。」と表示されます。
「サウンドの問題のトラブルシューティング」で解決できなければ「Windows Audio」サービスを確認してみましょう。
「Windows Audio」サービスを開始する
Windowsキー + R を押して、「ファイル名を指定して実行」を開き、次のコードを入力して Enter を押します。
services.msc
サービスが開きますので、「Windows Audio」を探し、選択して左側のサービス開始をクリックします。
サービスが開始されない場合、「Windows Audio」をダブルクリックして開きます。
「Windows Audio」のプロパティが開きますので、全般タブの「スタートアップの種類」が自動になっているかを確認し、自動になっていない場合は自動に変更します。
「サービスの状態」にある「開始」をクリックします。
サービスが開始できない場合、「依存関係」タブを開きます。
ここにあるすべてのサービスの状態を確認し、開始されていなければ開始します。
※一部の環境では、「Multimedia Class Scheduler」サービスは無く、その他の依存するサービスがすべて開始できないことがあります。
これらのサービスが開始できない場合は、もう一度「Windows Audio」サービスの開始を試し、開始できない場合は「Windows Audio」サービスのログオン方法を変更してみましょう。
Windows Audio サービスのログオン方法を変更
1.Windows Audio のプロパティの「ログオン」タブを開きます。
通常は次のような設定になっています。
2.ログオン方法を「ローカルシステムアカウント」に変更してOKをクリックします。
3.Windows Audio サービスを開始してみましょう。
※この時点では、まだ音が鳴らない場合があります。
4.サービスが開始されたら、一度サービスを停止します。
5.もう一度 Windows Audio のプロパティを開き、ログオン方法を「アカウント」に変更します。
6.アカウントの右側のインプットボックスに「Local Service」と入力し、パスワード 2つを削除します。
7.任意のパスワードを入力し、パスワードの確認入力にも同じパスワードを入力して OK をクリックします。
パスワードは何でも構いません。(例えば1234)
8.もう一度 Windows Audio サービスを開始してみましょう。
※通常は、この時点で音が鳴るようになります。
9.最後に一度 Windows を再起動し、正常に音が鳴るかを確認してください。
上記の操作を完了し、音量アイコンに赤または黒い × 印が表示されなくなっても音が鳴らない場合は、次のページをご覧ください。
2024/12/18:
Win11 24H2 内蔵および Bluetooth スピーカー、Bluetooth ヘッドセットが機能しなくなる不具合
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