今回は、ゲームをする際に「究極のパフォーマンス」と「高パフォーマンス」のどちらのプランを選択したほうがパフォーマンスが上がるのかを紹介したいと思います。
電源プランには通常「省電力」、「バランス(推奨)」、「高パフォーマンス」の 3つのプランがありますが、もう 1つ「究極のパフォーマンス」という隠されたプランが存在します。
※環境により表示されないプランがあります。
「究極のパフォーマンス」とは、主に業務用(workstation)の高性能 PC 向けに追加された電源プランであり、一般向けの PC では通常使用できないプランですが、今回紹介するコマンドを実行することで有効にすることが出来ます。
まず結論から言うと、「究極のパフォーマンス」に設定すると「高パフォーマンス」よりも若干パフォーマンスが高くなると言えます。
「究極のパフォーマンス」を有効にする方法
コマンドプロンプトを管理者として開き、次のコードを入力して Enter を押します。
コマンドプロンプトの開き方(管理者として実行):
Windowsキー + R を押して「ファイル名を指定して実行」を開き「cmd」と入力し、Shift + Ctrl キーを押しながら Enter を押してください。
powercfg -duplicatescheme e9a42b02-d5df-448d-aa00-03f14749eb61
すると、電源オプションに「究極のパフォーマンス」が追加されますので、電源オプションを開いて確認してください。
電源オプションの開き方
Windowsキー + R を押して、「ファイル名を指定して実行」を開き、次のコードを入力して Enter を押します。
powercfg.cpl
各電源プランの CPU 速度の比較
CPU は「Intel(R) Core(TM) i7-5500U 2.40GHz」ターボ・ブースト利用時の最大周波数 3.00 GHz で比較しています。
タスクマネージャーのパフォーマンスタブを開くと CPU 速度がリアルタイムで確認できます。
「省電力」選択時の CPU 速度
「省電力」選択時の CPU 速度は「0.79 GHz」となっており、CPU 速度がかなり抑えられているので何をするにも反応が遅くなってしまいます。
「省電力」はできるだけ消費電力を抑えたい方向けのプランです。
「バランス(推奨)」選択時の CPU 速度
「バランス(推奨)」選択時の CPU 速度は「1.17 GHz」となっており、通常時は CPU 速度が抑えられ、何か操作をしたり、バックグラウンドで動いているアプリケーションがある場合に CPU 速度が上がります。
「バランス(推奨)」は通常時は消費電力を抑え、必要時はパフォーマンスを上げたい、一般向けのプランです。
「高パフォーマンス」と「究極のパフォーマンス」選択時の CPU 速度
「高パフォーマンス」と「究極のパフォーマンス」選択時の CPU 速度は同じで「2.91 GHz」となっています。
このスピードは「ターボ・ブースト利用時の最大周波数 3.00 GHz」に近い数値になっているため、「高パフォーマンス」と「究極のパフォーマンス」選択時の CPU は常に最大周波数で動作しているということになります。
「高パフォーマンス」と「究極のパフォーマンス」は最大のパフォーマンスを求める方向けのプランです。
どっちがいい? 「究極のパフォーマンス」と「高パフォーマンス」
結論を言うと、究極のパフォーマンスを選択したほうが CPU 全体のパフォーマンスが上がると言えます。
電源プランの設定で究極のパフォーマンスと高パフォーマンスの詳細設定を見ると若干違いますが、CPU に関してはほとんど変わらないのがわかります。
あるユーザーによると、究極のパフォーマンスと高パフォーマンスを比較した際に、究極のパフォーマンスを選択した場合の CPU 電圧は多少低くなり、CPU 動作時の温度と安定性の面でパフォーマンスを発揮すると言います。
さらに、実際のテストによると、「究極のパフォーマンス」を選択した場合、CPU の総合的なパフォーマンスが「高パフォーマンス」と比較して約 10% 近く向上し、メモリーのパフォーマンスも向上するという結果が出ているようです。
「究極のパフォーマンス」には電源プランの設定では変更できない、何か隠された設定があるのだと思います。
PC ゲームの FPS を上げつつ安定性を重視したい人は「究極のパフォーマンス」を選択するのが良いでしょう。
ただ、注意したいことは「究極のパフォーマンス」と「高パフォーマンス」どちらを選択するにしても、 CPU は常に最大周波数で動作しているため、CPU 使用率に関係なく常に大きな電力を消費します。
特にノート PC ではこれらのプランを選択することはおすすめしません。
大きな電力の消費は CPU やバッテリーの寿命を縮めてしまうので、特に必要でない限り、Windows のデフォルト「バランス(推奨)」のままの使用をおすすめします。
また、PC から離れる場合や長時間使用しない場合は、無駄な電力消費を抑えるために忘れずにプランを「バランス(推奨)」に戻しておきましょう。
コメント(降順)
fhdでow2でテストした結果、究極と高パフォーマンスほぼ変わらずバランスが一番fpsが高かった
てすたー様、コメントありがとうございます。