Microsoft は、2024/04/09 にセキュリティ更新プログラム KB5036893 をリリースし、Windows 11 のすべてのバージョンで Moment 5 の新機能を利用できるようになりました。
それに加え、セキュアブートのセキュリティ機能がバイパス(回避)される脆弱性など、CVE番号ベースで 100件以上の脆弱性が修正されています。
2024 年 4 月 9 日 — KB5036893 (OS ビルド 22621.3447 および 22631.3447)(Microsoft)
しかし、KB5036893 をインストールした一部の環境ではいくつかの不具合が発生しているようです。
- スリープから復帰できない
- スリープから復帰した際にマウスカーソルが震える、勝手に動く
- ファイルやフォルダーを開くのが異常に遅くなる
- デスクトップが反応しないがスタートメニューは開ける。しかし、再起動やシャットダウンが反応しない
- タスクバー上のアプリが反応しない
- WSL(Windows Subsystem for Linux)が起動できなくなる
- ブルースクリーンが表示される
- KB5036893 のインストール後、サインイン画面が表示されず、先に進めない
また、一部の環境では 0x800705b9 エラーが表示されて更新が失敗するようです。
0x800705B9 | ERROR_XML_PARSE_ERROR | 要求された XML データを解析できません。 |
この場合は Microsoft ® Updateカタログ「KB5036893」 から手動でダウンロードしてインストールをすればエラーが出ずに更新できる可能性があります。
スリープから復帰した際にマウスカーソルが震える、勝手に動く症状は、筆者の環境でも確認できました。
ただ、KB5036893 からではなく、その前にプレビューリリースされた KB5035942 の時からあったようです。
これに関しては、マウスを一度 PC から取り外して再度接続することで元に戻りました。
エクスプローラー(ファイル、フォルダー、タスクバー、デスクトップ)の不具合やブルーススクリーンについては、Windows 11 とサードパーティ製のアプリケーション(ドライバーも含む)との互換性に問題がある可能性があります。
もしも更新をするのであれば、まず現在使用しているアプリケーション(特にシステムに変更を加えるもの)の更新情報などを確認してみてください。
サインイン画面が表示されず、先に進めない場合は、シャットダウン(できない場合は電源ボタンを長押しして強制終了)し、ネットワークを切断した状態で起動すると表示される場合があります。
Win11 24H2 要件が厳しく UI カスタマイズアプリも制限
2024/04/20:
コメント(降順)