Windows 10 または Windows 11 の使用中に急に動作が遅く(重く)なったことはありませんか?
パソコン全体のスピードが落ち、エクスプローラーを開いたり WEBブラウザー(インターネット)もすべて遅くなってしまうことがあります。
「パソコンが壊れたから修理に出そう」という前に、まずここで紹介する項目を確認してみてください。
パソコンが急に遅く(重く)なった場合の確認項目
1.バックグラウンドアプリ
パソコンの使用中に急に遅くなった場合、インストールしているアプリケーションがバックグラウンドで動いている可能性があります。
例えば、筆者のパソコンでは「Epic Games launcher」というゲームランチャーをインストールしており、その中でフォートナイトというゲームをインストールしています。
動作が重くなったときは、まずタスクマネージャーの「プロセス」タブを確認してみてください。
※タスクマネージャーが開くのも遅いと思います。
次の画像を見ると、「Epic Games launcher」が CPU・メモリー・ディスク・ネットワークを大量に使用していますね。
この時に「Epic Games launcher」を開いてみると、フォートナイトがアップデート中であり、しかもディスクの空き容量が少ないのでダウンロードが遅くなるかもしれないという表示がありました。
※フォートナイトは数十GB と容量が大きいため、アップデートがあると非常に時間がかかります。
また、「Epic Games launcher」に限らず、一部のアプリは PC の起動後すぐにアップデートを行うことがあります。
例えば、「Epic Games launcher」はタスクスケジューラによって起動されていますので、次のページを参考に「EpicGamesLauncher」というタスクの起動を遅らせてあげると起動時の負荷を軽減することができます。
Win11 タスクの設定を変更してサインイン後の負荷を軽減する
2.ディスクの空き領域が少なくなっている
ディスクの空き領域が極端に少なくなっている場合にも、パソコン全体の動作が遅くなってしまいます。
※ファイルのダウンロード速度にも影響します。
Windws を長期間使用していると、一時ファイルがたくさん作成され、ディスクの使用量が増えてきます。
使っていない一時ファイルは削除することができますので確認してみましょう。
1.Windowsキー + R を押して、「ファイル名を指定して実行」を開き、次のコードを入力して Enter を押します。
ms-settings:storagesense
2.「ストレージ」が表示されますので、「一時ファイル」をクリックします。
Windows 11:
Windows 10:
3.すると、次のように一時ファイルの項目と説明が表示されますので、各項目の説明をよく読み、削除したい項目にチェックを入れ、「ファイルの削除」ボタンをクリックします。
3.システムファイルの異常
システムファイルに異常があると、ディスクの空き容量が十分あっても、CPU・メモリー・ディスク・ネットワークを使用していなくても、パソコン全体の動作が遅くなることがあります。
上記の方法で解決できない場合はシステムファイルの修復を実行してみましょう。
Win10/Win11 システムファイルの修復「システムファイルチェッカー」
4.サービスの無効化
Windows にはバックグラウンドで実行されているサービスがたくさんありますが、ユーザーはそれぞれ使用目的が違いますし、一部不要なものもあります。
ここでは、その中で PC が遅くなったり、インターネットに接続できなくなる等の不具合が発生するサービスを 1つ紹介します。
Microsoft は、ユーザーがより良く Windows を使用できるためにユーザー情報を収集し、常に改善を行っています。
Windows の「設定」>「プライバシーとセキュリティ」>「診断とフィードバック」にある、「オプションの診断データを送信する」が「オン」に設定されている場合、自動的に情報を Microsoft に送信されます。
※Windowsキー + I(アイ) を押す、またはスタートボタンを右クリック>「設定」をクリックすると「設定」画面が開きます。
この診断情報およびユーザーの使用状況情報の収集と送信を管理しているのが「Connected User Experiences and Telemetry」というサービスです。
このサービスは、より良い Windows を使用するために通常はそのままの設定が望ましいのですが、環境によってはハードディスクへの負荷が高くなり、PC 全体の動作が遅くなることがあります。
また、稀に Wi-Fi 接続をしている環境で制限付きアクセスと表示され、インターネットに接続できなくなることもあります。
「Connected User Experiences and Telemetry」サービスを無効化してもシステムに影響を与えることはありませんので、上記の症状がある場合は無効化をお試しください。
1.Windowsキー + R を押して、「ファイル名を指定して実行」を開き、「services.msc」と入力して Enter を押します。
2.サービスが開きますので、「Connected User Experiences and Telemetry」をダブルクリックして開きます。
サービスの状態:で停止ボタンをクリックしてサービスを停止します。
スタートアップの種類(E):で無効を選択して OK ボタンをクリックし、サービスを閉じます。
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